【競馬・ボート・競輪】[競馬]神戸新聞杯 サートゥル圧勝!次の照準は盾かJCか2019年9月23日 紙面から
「第67回神戸新聞杯」(GII・芝2400メートル)は22日、阪神競馬場で行われ、1番人気のサートゥルナーリアが馬なりで2着のヴェロックスに3馬身差をつける圧勝劇を見せつけ、秋の始動戦を難なくものにした。今後は菊花賞には向かわず、天皇賞・秋(GI・10月27日・東京・芝2000メートル)やジャパンC(GI・11月24日・東京・芝2400メートル)を照準に調整される。なお、3着のワールドプレミアまでに菊花賞の優先出走権が与えられた。C・ルメール騎手(40)=栗東・フリー=はこのレース4勝目、角居勝彦調教師(55)=栗東=は2勝目。 これが本当の実力だ。サートゥルナーリアが圧巻の走りを見せ、秋始動戦で好発進を決めた。不安だったゲートをクリアし、スローペースにもしっかりと折り合いをつけて2番手を追走。余裕の手応えで直線に入ると、そこからは独壇場だ。皐月賞でゴールまで競り合い、日本ダービーでは逆転を許したヴェロックスを子供扱い。3F32秒3の驚異の上がりタイムをマークし、ノーステッキで3馬身差をつけた。 「メチャクチャ強い」とルメールからは笑みがこぼれる。「向正面も冷静に走っていた。3、4コーナーで外へ出してから加速し、すごくいい脚を使ってくれた」と絶賛。「スタートが良かったし、スタート前もリラックスしてくれた。大きなレースはスタートが大事なので」と成長ぶりに感心した。 自身の騎乗停止のため、レーンに乗り代わった日本ダービー。無敗の皐月賞馬として人気を集めたが、ゲート裏でテンションが上がり、出遅れて4着と初黒星を喫し、凱旋門賞挑戦も白紙となった。それだけに、コンビ再結成初戦で課題をクリアしたことは大きい。 気になる次走に、キャロットファームの秋田博章代表は「菊はない」と明言。報道陣から「天皇賞・秋かジャパンC?」と問われると「そのあたり」と答えた。角居師は「うちの古馬とも戦うことになりますね。皐月賞後に馬が変わってしまったように、簡単な馬じゃない。ここからです。次が大事なんですよ」と気を引き締める。 最後にルメールはこう言って胸を張った。「スーパーホースだと思います」。同世代に敵はいない。次のターゲットは歴戦の古馬撃破だ。 (阪神競馬取材班)
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