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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]オールカマー スティッフェリオ逃走V 丸山してやったり

2019年9月23日 紙面から

ガッツポーズでゴールへ向かうスティッフェリオ鞍上の丸山=中山競馬場で

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 「第65回オールカマー」(GII・芝2200メートル)は22日、中山競馬場で行われ、4番人気のスティッフェリオが逃げ切って重賞3勝目を飾り、天皇賞・秋の優先出走権を獲得した。2着は3番人気のミッキースワロー、3着は6番人気のグレイル。丸山元気騎手(28)=美浦・根本、音無秀孝調教師(65)=栗東=はともに同レース初勝利。

 後ろから飛んでくるはずの切れ脚を振り切ろうと振るっていた右ステッキを、ゴール板をとらえて小さく掲げる。逃げ切って迎える1コーナーで、丸山はかみしめるように控えめに、今度は左腕を掲げた。外枠から敢然先行したスティッフェリオが古馬一線級相手に堂々の逃げ切りだ。

 これと言った逃げ馬がいない組み合わせ。ハナは最初から決めていた。「雰囲気よく、リズムよく行けました。4コーナー手前からも反応よかったですけど、この強いメンバー。どれだけ走れるかと思っていました。この馬場もいいですし」とジョッキー。京成杯AH、セントライト記念と、開幕から先行馬の押し切りが続いていた秋の中山の馬場も味方に、思い切った騎乗で結果を引き寄せた。

 「ボクが指示したんじゃない。この馬を一番よく知っているし、任せていた」と言う音無師も「逃げ切りはちょっとあるかもと思っていたが、あんなに強いとは」と驚いた。もちろん、次走はここで優先出走権を得た天皇賞・秋だ。

 「頭数は少なくてもいいメンバーでしたからね。これで除外の心配もないし、堂々と行けます。広いコース? そこですね」と、トレーナーが言えば、鞍上も「小回りで結果を出している馬。広いコースでもいい競馬ができるように頑張りたい。素直で、乗りやすい馬。どんな競馬でも対応できます」。課題に共通認識があれば、きっと直線の長い府中でも乗り越えられる。 (若原隆宏)

 

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