シブコ、億万長者の次は賞金女王ゲットだ! 首位と8打差20位からスタートした全英女王・渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が8バーディー、ノーボギーのベストスコア64をマーク。通算13アンダーで逆転優勝を飾った。7月資生堂アネッサレディス以来のツアー通算3勝目、生涯&今季獲得賞金1億円突破も果たし、史上最年少賞金女王も見えてきた。
「8打差ある。ってことは、ほとんど(優勝は)無理だなと。最後まで悔いなく攻めていこう、とは思ってました」。そんな渋野の無欲な姿勢が猛追を呼び込んだ。4番、5番、6番で3連続バーディー。これで波に乗った。「ギャラリーさんの数がだんだん増えて、声援も大きくなって。それを今日はプレッシャーにも感じず楽しんで、見渡してプレーできてた」。15番パー5で2オン2パットのバーディーを決め、首位タイ浮上。16番パー3でグリーンを外したが、ここが最大の見せ場になった。
左ラフからの15ヤード。56度ウェッジを握って打ったアプローチは、渋野が両膝を折ると同時にカップイン!「本当にうれしくて、ガッツポーズしちゃいました」。このチップインバーディーで通算13アンダー、単独首位に。勝利をたぐり寄せる1打になった。今季獲得賞金も1億円突破。渋野は次の目標を「みんな思ってるかもしれないけど、賞金女王です」と堂々宣言した。(月橋文美)