今季FAで楽天に移籍した浅村が、優勝争い中の古巣に『嫌がらせ弾』を含む3打点だ。22日の西武戦。まずは1点リードの5回1死一塁から左翼席中段に31号2ラン。さらに7回2死一塁でも右翼線へ適時二塁打を放ってリードを広げた。昨年まで所属した西武から9本目のアーチで、榎田からも2本目。前日(21日)の野手ミーティングには、右足首手術からリハビリ中の渡辺直人らベテランも参加し、CS進出へ一致団結した。
西武時代から渡辺直を兄貴分と慕う浅村は「前半戦首位から、自分の状態が落ちたのと同時にチームも負けが込んでしまい、本当に悔しかった」と反省。さらにこう言葉を紡いだ。「ケガでもどんな時でも同じ姿勢で戦う直人さんの声で、もう一度チームのためにやらないとという気持ちを思い出した」。シーズン残り3試合中2試合が西武戦。楽天のCS切符も西武の優勝も、浅村のバットがカギを握っているかもしれない。(竹村和佳子)