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Perfume活動休止説にメンバーが言及「今の自分たちが正しいのかどうかわからない」

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「音楽と人」(音楽と人)2019年10月号

 本日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にPerfumeが出演する。新曲「ナナナナナイロ」と、2009年のヒット曲「ワンルーム・ディスコ」をパフォーマンスする予定だ。

 Perfumeは今月18日に初めてのベストアルバム『Perfume The Best“P Cubed”』をリリースし、また、2020年2月にはキャリア史上初となる4大ドーム(東京ドーム、京セラドーム大阪、福岡ヤフオク!ドーム、ナゴヤドーム)をまわるツアーも控えている。

 Perfumeは来年で結成20周年、メジャーデビュー15周年を迎える。そして、去年から今年にかけてメンバーは全員が30代を迎えた。

 このタイミングで出てきたキャリア総括のような動きに「活動休止」の噂が飛び交っている。

のっち自ら「活動休止説」をイジる

 それは本人たちの耳にも届いているようだ。「音楽と人」(音楽と人)2019年10月号のインタビューで、のっちは、これからの活動について<3人とも30代に入ったこのタイミングでベストアルバム、おまけに4大ドームツアーなんて、もう区切りも区切りじゃないですか。Perfumeサヨナラ公演にはうってつけですよ(笑)>と冗談混じりに語っている。

 「活動休止」という重大な問題についてジョークを言えるということは、それが真実ではないということなのだろう。

 実際、同インタビューのなかでのっちは、ずっと以前にアミューズフェス(Perfumeの所属する芸能プロダクション・アミューズ所属のアーティストが集まるイベント)でBEGINのメンバーから<おばあちゃんになってもPerfumeやってたら面白いよね>と言われたことを回想。

<今はその言葉にリアリティ感じますもん(笑)。でも、ほんとにそうなったら面白いかもって、年々思うようになった><うん、あと30年くらい……できなくはないような気もするしね(笑)>と、Perfumeの活動を止めるつもりはないことを示唆している。

デビュー15周年、メンバー全員が30代になって出てきた変化の兆し

 とはいえ、区切りのタイミングでなんらかの変化の兆しが出てきているのもまたひとつの事実のようだ。

 3人揃っての活動にこだわってきたPerfumeだが、ここ最近はメンバー単独の仕事を少しずつ増やし始めている。

 それは、長い年月のキャリアを重ねてきてグループとしての立ち位置を確立することができ、これなら自由な活動をしても大丈夫という確信が得られたからのようだ。

 かしゆかはインタビューのなかでこんな発言をしている。

<三十路を迎えて(笑)。もっと大胆になれてるのかもしれないですね。ていうか今だったら、石橋叩いて渡りながらだけど、足を踏み出してみようってなってる気がします。目の前の目標をひとつひとつ叶えることが大好きで、すごく真面目に取り組んできた3人なんですよ。10代の頃は、何もなかったから、とにかく与えられたものを全力でやるしかなかった。だからゴールがどこなのか、何が成功で何が失敗なのか、自分たちじゃわからなかった。不安だったけど、今はいろんな経験を積み重ねて、大丈夫でしょ、って思えるんですよね>

あ〜ちゃん「30歳の扉を『バ〜ン』って開けたいです」

 こうした「新しいことにも積極的にチャレンジしていく」という姿勢は、実は昨年の末の時点ですでに語られてきた。

 2018年11月28日放送『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2018』(日本テレビ系)に出演した際、MCの櫻井翔(嵐)との間でなされた会話がそれだ。

 この番組ではパフォーマンス披露前に櫻井とPerfumeとの間でちょっとしたトークがあったのだが、そこでこんなやり取りが交わされたのだ。

櫻井翔:えっ? もうすぐ30代になるの? びっくりですね。
のっち:三人同い年で、私はもう30歳になってて、来月かしゆかで、2月にあ〜ちゃんが(30歳になります)。
櫻井翔:かしゆかさんと、あ〜ちゃん、お二人、20代最後にやりたいこと、いかがですか?
かしゆか:私、もう、やりたいこと全部やらせていただきました。幸せです。
あ〜ちゃん:年重ねるってマジ楽しくて、大人って超楽しいって思ってて。だから、30歳の扉を「バ〜ン」って開けたいです。
櫻井翔:踊ってるとき超楽しそうだもんね。素敵。

 この発言は放送直後からSNSでも話題となり、多くの人の支持を集めた。

 現在のPerfumeが「アイドル」なのか「アーティスト」なのかは人によって捉え方が分かれるところだと思うが(そのような立ち位置を開拓したのも彼女たちの功績である)、ファンのなかに「アイドル」と捉える人が一定数いるのであれば、メンバーが続々と30歳の誕生日を迎えていくことを明るいニュースと言い難いとの認識をしてもおかしくない。そこを、<30歳の扉を「バ〜ン」って開けたいです>と宣言できることは、とても素晴らしいことだ。

 そして、このときの宣言はいま現実のものとなり始めている。

女性アイドルグループとして未知の領域に入るPerfume

 ただ、そこに不安がないわけではないようだ。「音楽と人」のインタビューのなかでのっちはこんな不安を吐露している。

<30歳を過ぎたアイドルグループって、あんまり参考になる人たちがいないから、今の自分たちが正しいのかどうかわからない>

 SMAP、嵐、TOKIO、V6、関ジャニ∞、DA PUMPなど、男性アイドルで30代、40代と年齢を重ねていったグループの例は多いが、女性アイドルグループでそういった例はほとんどない。

 メジャーの第一線で活躍するグループという点にまで絞れば日本の音楽史上では皆無かもしれない。

 ただ、それは、Perfumeの3人が道を切り開き、後進たちに新しいロールモデルとしての姿を明示できるチャンスでもある。30代を迎えたPerfumeの3人の活躍が多くの人々に勇気を与え、お手本となるのは間違いない。

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