- 夏休みに3週間、中国で実施されます。「政策研修プログラムB(中国)」(通称:中国NAP※)では中国語の語学学習、文化体験、見学ツアーなどのプログラムの他、事前授業での準備をふまえて、それぞれが取り組むテーマについて聞き取り調査や観察などのフィールドワーク(現地調査)を行います。こうした体験を通じてグローバル人材としての素養と現地社会に対する理解力を高めることを目的としています。
※ NAP:Nanzan Asia Program
実習内容
- 事前授業で研修先の文化や社会を学び、現地調査の準備を行う。
- 事前の国別授業では、歴史や文化、政治・経済などの中国社会について学び、基礎知識を身につけるとともに、現地調査のテーマを設定します。また、調査テーマごとにグループ分けを行い、グループごとにテーマに関する社会的背景や現状を把握しつつ、具体的な調査内容や調査方法などについて準備します。事前授業のまとめとして、グループごとに調査計画の発表を行うことで、プレゼンテーションの技能も習得します。こうして学生一人一人が研修に対する目的意識を高めていくように、準備をしっかり行います。
- 青海民族大学での中国語学習・中国文化研修を通じた異文化理解。
-
月曜日から金曜日までの毎朝3時間、青海民族大学の教室で中国人の先生から中国語を学びます。少人数クラスなので、練習の時間が充分にあります。学習内容は、発音、聴解、文法、語彙、会話、作文と多岐にわたっています。中国語は発音・聴解が大切なので、学生たちは聞いた音をピンイン(ローマ字)で書くディクテーションの練習を何度もしますが、これを繰り返していくうちに徐々に耳が慣れてきます。
先生は基本的に中国語を使って授業をされますが、難しい文法説明には英語も使うので、授業はわかりやすいと好評です。最後に行われる期末テストで3週間の学習成果を確認します。
- 青海民族大学の学生たちと、互いに学び合う。
- このプログラムでは南山大生1名に対し、青海民族大学の学生1名がチューターとしてついてくれます。午後の2時間ほど、午前中の授業を聞いてもよくわからなかった点について彼らにじっくり教えてもらったり、発音や会話の練習をしたりします。一緒に繁華街に出かけて、買物や飲食を楽しんだりしながら交流することもできます。学んだことをすぐに実践しながら現地の方々と交流できることもNAPの醍醐味の一つです。
- 今後の勉強に活かせる学びの場となる。
- 研修後の第3クォーターにフィールドワークの発表会があります。全体授業としての発表会には他国へのNAPの履修者も出席する他、自由参加形式で行われますので、NAPに関心がある学生が学年や所属学部を問わず参加できます。現地調査の内容や結果について、分かりやすく、魅力的に、簡潔に伝えることは、当日のプレゼンテーションの経験だけでなく、それまでの準備も含めて、今後の総合政策学部での学びに大いに役立つことでしょう。
参加学生の声(2018年度参加者から寄せられたコメント)
- 日本と中国を比較して相違点を発見できたように、身近なことについても比べて問題を発見し、解決できるようになりたい。
- チューターさんたちがとても優しくフレンドリーに出迎えてくださるので不安や心配はいらないです。物価がとにかく安い。
- チューターさんとの会話で感じた中国と日本の相違点を深く掘り下げて、なぜこのような違いが起きるのかを検証したい。
- チューターさんたちの勉強に対する積極的な姿勢はとても刺激になったので、見習っていきたい。
- 普段の日常生活ではなかなかできないことを体験することができて、とても嬉しかったです。
学びの内容
- 現地での生活を体験
- 中国NAPは、青海省という、通常の観光旅行ではあまり行かない地域へ行きます。標高が高く(標高2380m)、インフラ整備も充分とはいえず、一般の日本人は殆ど住んでいません。そのような所で、現地の方々と同じような生活を送ることにより、厳しい生活環境への適応力を身に付けることができます。
- 多民族国家を実感
- 一口に中国といっても、実際には50以上の民族がいます。特に実習を行う西寧市では、漢民族ばかりでなく、チベット族、イスラム族、モンゴル族など多様な民族が生活しています。漢民族以外の中国人が南山生のチューターになることもあります。そのような地域で様々な民族の方々と交流することにより、「中国」に対する一面的な見方が変わり、世界観を養うことができます。
- 多様な中国を実感
- 青海省での3週間の実習の後、北京で1泊します。北京では、有名な天安門広場や故宮(紫禁城)を見学するほか、王府井(北京で一番の繁華街)を散策したり、飲茶を食べたりします。宿泊先は高級ホテルです。最後に思いっ切り豪華な観光旅行をすることにより、多様な中国を実感することができます。
基本情報
2019年度の実習先については適宜、学部掲示板などでお知らせします。
※参考:2018年度
海外実習先 | 中国 青海民族大学 |
---|---|
滞在地域 | 青海省西寧市 |
期間 | 8月4日~26日 |
参加費用 | 35万円 |
参加人数 | 約15名 |
スケジュール(2018年度)
1日目 | 西寧着 | 青海民族大学 留学生宿舎泊 |
---|---|---|
2日目 | 開校式、歓迎パーティ | |
3日目以降 | 平日午前中:クラス形式での中国語学習 平日午後:チューターとの学習・交流、チベット音楽、中国料理体験、博物館見学 ※その他、青海湖旅行、寺院見学、ホームステイなど | |
21日目 | 休日 | |
22日目 | 中国語の期末テスト、終業式、歓送パーティー | |
23日目 | 北京観光~帰国 |
※スケジュールは、年度によって変更になる場合があります。