レスリング世界選手権(カザフスタン)のグレコローマンスタイル60キロ級で東京五輪代表入りを決め、優勝で飾った文田健一郎(23)=ミキハウス=、非五輪階級の63キロ級を制した太田忍(25)=ALSOK=、55キロ級銅メダルの小川翔太(20)=日体大=が20日、羽田空港に帰国した。
2017年以来のVでグレコ日本人初の2回制覇を果たした文田は首にかけた金メダルにも、「やはり、五輪のじゃなきゃダメ。僕のレスリング人生最終目標は東京(五輪)」と1年を切った初の大舞台を見据える。
今大会は“猫断ち”の覚悟で挑んだ、猫をこよなく愛す「猫レスラー」の文田は、「(猫カフェは)落ち着いたらこっそり」と笑顔。「東京五輪後はギリシャのサントリーニ島に行きたい。キレイで魅力的な上に、猫も多いんです」と目を輝かせた。
非五輪階級63キロ王者の太田は、東京五輪では階級を変更し、67キロ級での出場を目指す。「自分も含めて世界王者が6人いる階級は世界でもない。僕にしかできないこと。やりがいはある」と闘志を燃やした。55キロ級で銅メダルの小川は「世界と自分とのレベルがどのくらいかわかった。悪いとこを修正して、練習していきたい」と決意を新たにした。