(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

科学が風評に負けてはだめだ

大阪市長の松井さんよくぞ言いました。その通りだと思います。ただし、本記事タイトルに採用させていただいた発言部分に関してだけですけどね。

松井大阪市長福島原発処理水 大阪湾放出に応じる構え
2019.9.17 15:34

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 日本維新の会松井一郎代表(大阪市長)は17日、東京電力福島第1原子力発電所で増え続ける有害放射性物質除去後の処理水に関し、「科学が風評に負けてはだめだ」と述べ、環境被害が生じないという国の確認を条件に、大阪湾での海洋放出に応じる考えを示した。大阪府と市は、東日本大震災の復興支援として、岩手県がれき処理にも協力している。

 松井氏は大阪市内で記者団に「自然界レベルの基準を下回っているのであれば海洋放出すべきだ。政府、環境相が丁寧に説明し、決断すべきだ」と述べた。

 海洋放出をめぐっては、原田義昭環境相が「海洋放出しかない」と述べた直後、小泉進次郎環境相が11日の就任会見で“所管外”と前置きした上で「努力してきた方々の苦労をさらに大きくしてしまうことがあったとしたならば、大変申し訳ない」と語っている。

 維新の橋下徹元代表はその後、ツイッターで海洋放出について「大阪湾だと兵庫や和歌山からクレームが来るというなら、(大阪の)道頓堀や中之島へ」と発信。小泉氏には「これまでのようにポエムを語るだけでは大臣の仕事は務まらない。吉村洋文大阪府知事と小泉氏のタッグで解決策を捻り出して欲しい」と注文をつけた。


 吉村氏もツイッターに「誰かがやらないとこの問題は解決しない。国の小泉氏が腹をくくれば、腹をくくる地方の政治家もでてくるだろう」と記し、国と地方が連携し、被災地の負担を軽減していく必要性を訴えた。

引用元:産経新聞 https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/190917/plt19091715340016-n1.html

それでは、松井さん、次の反科学的なポエム(風評)についても、ぜひ発言よろしくお願いします。

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・ポエム1 -電力
 大電力の長距離送電は物理的に不可能なのに、電気は遠くの発電所から送電されているというポエム。経済産業省・電力各社によって大規模停電の口実に利用され、現在の千葉県内被災者を初めとする全国民がこれまで損害を蒙っている。

・ポエム2 -宇宙
 宇宙空間への長期滞在及び帰還は生理的かつ物理的に絶対不可能なのに、宇宙ステーションに人が滞在したり月面着陸をしたなどというポエム。これはとりあえず、文部科学省JAXAによる国家予算の不正使用以外の実害はないが、子供たちに間違った科学認識を与える危険性がある、というか与えている。

・ポエム3 -福島第一原発
 福島による放射能汚染が風評被害だというポエム。現在も高ベクレルの土壌汚染が観測されているにも拘わらず、その詳細を国民に伝えていない。また、どうして事故後に国の汚染許容レベルが100倍に引き上げられたのかその科学的根拠が全く示されていない。

・ポエム4 -原子爆弾
 広島と長崎に技術的に製造不可能な原子爆弾が使われたというポエム。現代でも困難と言われるナノ秒単位の制御を当時のアナログ電子機器で達成し、たった1回の実験成功を経て実戦で連続2回成功したという激しくキツイ冗談(つまり核爆弾ではない)。

・ポエム5 -噴火・巨大地震
 地球内部の高温帯が流動し、地殻変動による巨大地震や火山で噴出されるマグマの元になっているというポエム。46億年も経過して地球大気圏内が熱的平衡に至らないという、明らかな物理法則無視の通説がまかり通っている。

・ポエム6 -日本航空123便事件
 わずか1気圧程度の気圧差で、飛行中の機内を(今年の)台風15号の4倍強の風速200m/sの風が吹き抜け、垂直尾翼が破壊されたというポエム。この冗談レベルの事故原因説に国立大学の工学権威が堂々とお墨付きを与えるという科学否定の根幹とも言える事件。

 ※以上の詳細は(新)(真)日本の黒い霧の過去記事をご参照ください


こうして見ると、科学技術とは名ばかりで、この国・この世界はポエムあるいはファンタジーに満ち満ちていますね。国民はお花畑で白昼夢を見ているようなものですが、そろそろ目を覚ましても良いのではないでしょうか?現実に目覚めた大阪行政トップは、福島のトリチウム水だけとは言わず、全国の地下原子力発電所から出される使用済み核燃料をぜひそちらで引き受けてください。どこの自治体からも感謝されること間違いありません。

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自然災害というポエム。昨年4月の大分県中津の山崩れで、この巨大コンクリート片がどこから降ってきたのかもついでに発言お願いします(。・ω・)ノ゙゙ >松井市長

こういう地下施設が今回災害に見舞われた千葉だけでなく、全国あちこちにあり、必要とあらば大停電を理由に民生用電源から電気を横取りする仕組みが出来上がってるのです。こういう隠匿された違法建築物についても、税金や電気料金が原資になっているならば、私たち国民はその建設費用の返還と原状復帰を要求するべきでしょう。

 参考記事:
  中津山崩れのその後

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管理人 日月土

 

千葉大停電-半分以上は電気の横流し

本日13日は台風15号の影響で停電が起きてから5日目。千葉県では現在(21時)も、18万戸が停電しており、住民が不便を強いられています。現場で復旧作業に努めている方々には頭が下がりますが、知らぬをいいことに、不要な負担を生活者に押し付ける、経産省・東電のやり方には疑問が残ります。昨年の北海道胆振地震に端を発したブラックアウトが、官製停電であったことは既に記事にしてますが、相も変わらず今年も同じ嘘を吐くのはいかがなものでしょうか?

今回は、これまでの記事の繰り返しになりますが、日本のエネルギー政策、環境政策に関る重要なことですので、敢えて日本の現実の電力供給システムについておさらいから始めます。

まず、以下の図をみてください。

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図1:一般的な電力供給の概念

過去の関連記事をお読みになってない方は、この図を見て何を当たり前のことを書いてるのだと思われるでしょう。いや、違います。これが当たり前ではないからわざわざこの図を掲載したのです。最も重要なポイントは

 大電力は長距離送電できない

という事実であり、これは厳然たる物理法則に基く結論ですから、どんな学者もこれに正面から反論できるものではありません。要するに何10kmも離れた発電所から都市を維持するだけの電気なんぞ引っ張れないのです。ですから、図1の左側にある、遠方の大規模発電所から高圧電線や複数の変電所を経て我家に電気が届いているなんてお考えは、オカルトであり幻想なんです。詳しくは、以下の過去記事をよく読み返してください。

 参考記事:
  ・大電力送電の大嘘
  ・送電線は空きだらけ

つまり、読者さんが感じた「当たり前」・「常識」というのは根底から間違っているのです。

すると、今家にやって来てる電気はどこから来たのか?という当然なる疑問が湧くと思います。それに応えたのが以下の図です。

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図2:現実の電力供給

この図のポイントは明瞭です。実は、現在の家庭の電気は、だいたい100~1000戸程度に一つ設置された地下発電所から地上に供給されているものなのです。地下に火力や水力発電所なんて作れませんから、小型化が可能で、排気が少なく、燃料交換サイクルの長い原子力発電所が作られているのは間違いないのです。都市近郊の場合、一つのニュータウンに一基は確実に地下発電所が作られていると想定してよいでしょう。また、狭いエリア内で大需要が見込める都心部などでは、中規模以上の地下原発から電気が供給されます。

北海道のブラックアウト、今回の千葉大停電と絡んで重要なのは、基本的にブロック単位で発電が行われているため

 大規模停電など起きる理由がない

ということです。また2011年の東日本大震災の煽りを受けて実施された計画停電(あるいは輪番停電)などは、全く実施する必要などなかったと付け加えておきましょう。

 北海道ブラックアウトの関連記事:
  ・【緊急】北海道全域停電について
  ・補足-北海道全域停電
  ・北海道、嘘だらけの節電呼びかけ


被害の机上算定
ここで、図2の現実モデルを用いて今回の台風15号による損害のシミュレーションを行います。

まず、東電発表によると、電柱の倒壊が84本と報告がありますが、どういう訳か倒木についてはそのデータが公表されていません。民家が多い場所ではそれほど樹木が多くなく、電力会社もバカではないですから、接触の可能性のある立木は普段からある程度手入れをしているものと仮定します。図2を見れば分かるように、山林間を這わすようないわゆる高圧電線は一般家庭用には使われていませんので、山林地域の倒木は、一般家庭への停電と直接関係ないとみなすことができます。

それでも樹木の方が電柱よりは数が多いでしょうし、枝が折れて飛ばされるケースもあると思うので、電柱の倒壊数よりは倒木の数は多いとします。その数をおおよそ5倍と仮定すれば倒木による被害数は

   84 × 5 = 420 件

と見積もれます。これに、電柱の倒壊数を足せば、おおよそ計500件の断線障害が起きたとみなすことができます。

ここで、1ブロックに対し1件の断線障害が起きたと想定し、なおかつ、当該ブロックの戸数が最大規模の1000戸程度あったと、多めに算定することにします。

すると停電の戸数は

 500 × 1000 = 500,000(戸)

と、これだけ多く見積もっても50万戸しかありません。大停電が始まった当初は、千葉で90万戸以上が停電と公表されているので、実際には算定見積もりの倍近い家が停電したのです。

さらに現実的なシミュレーションをするならば、暴風による断線被害は、地形などの理由から、特定地域に集中するはずですから、1ブロックで数件の障害となるケースの方が多いと考えられ、停電するブロック数も実際にはこの想定より少なかっただろうと考えられます。私はそれをこの計算値の6割程度、つまり30万戸程度だと推定します。このように推定するのには理由があり、その理由とは以下の報道です。

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停電「33万戸はきょう中に解消 29万戸は復旧に時間」経産相
2019年9月10日 11時15分

台風15号の影響で千葉県を中心に60万戸以上で停電が続いていることについて、世耕経済産業大臣は10日中に少なくとも33万戸の停電が解消されるという見通しを示しました。一方、残る29万戸については復旧に時間がかかるとして、東京電力に細かな情報提供をするよう指示したことを明らかにしました。

世耕経済産業大臣閣議のあとの記者会見で、停電の復旧状況について、配電設備の復旧を進めることで10日中に少なくとも33万戸の停電が解消されるという見通しを示しました。

その一方で、残る29万戸については電柱が倒壊していたり、倒木によって電線が切断されていたりするため、復旧に時間がかかることを明らかにしました。

そのうえで「できるだけ早く復旧させたい。地域の事情もあるが、復旧見込みをきょうなのかあすなのか、東京電力にはできるだけ細かく情報提供するように指示している」と述べました。
(以下略)

引用元: NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190910/k10012073141000.html


東電が11日の夕方まで復旧日程を示せない中、なんと、前日の10日午前に経産省の方がより具体的に電柱倒壊などで停電した29万戸の復旧には時間がかかると発表してるのです。なんてことありません、

 経産省には東電からの詳細な被害報告が入っていた

のです。経産省は東電の先を越してフライング気味に短期復旧が不可能な戸数を公表したのですが、翌日11日早朝の東電による「今日中に復旧」という発表は前日の世耕発言と明らかに矛盾しており、それにすぐ気付いたため、この「今日中に復旧」宣言はわずか3時間後に撤回されることになったのでしょう。このような推測から、経産省発表の29万戸、おおよそ30万戸という数字は実害数として逆に信頼度が高いと認めることができるのです。

以上より、こう結論することができます。

 当初90万戸の停電の内、60万戸は計画的に実施された

と。なんだ、昨年のブラックアウトと同じじゃないですか・・・


何のための計画停電か?
9/10の記事「関東の大停電は本当か?」の中で、9日未明に大規模停電が始まる前、送電区の切り替えを意味する、電気の「瞬停」があったとお伝えしました。報告者によると、小さな停電を短時間の間に3回繰り返した直後、ほぼ丸一日電気が通らない大停電の不便を蒙ったとのことです。

このカラクリの説明は極めて簡単です。要するに、

 一般家庭用の地下電源を他に融通した

ということなのです。例えば、東にあるA市Xブロックの電源を西に隣接するB市Yブロックに回すようなことが行われたのです。今回の台風で、千葉県内でも比較的被害を免れたと言われる、千葉県北西部の、市川市松戸市鎌ヶ谷市柏市などですが、この地域には

 ・陸上自衛隊松戸駐屯地
 ・陸上自衛隊習志野演習場
 ・海上自衛隊下総航空基地

などの自衛隊施設、そして、何を研究しているのか非常に疑われる

 ・東京大学宇宙線研究所(柏キャンパス)
 ・電力中央研究所

などの国家機関が集中しています。まずは、地表の施設としてこれらの国家機関に他ブロックから電力を優先融通していた可能性は極めて高いとだけお伝えしておきます。そして、それが同地区の見かけの被害の少なさになって表れた可能性があります。

お役人からすれば、首都防衛を優先したんだという言い訳なのかもしれませんが、国会における合意なき専用は憲法違反でもあるし、何より国民の信頼を裏切る行為です。そもそも、電力供給を地下発電所に頼っているにも拘わらずそれを国民に一切公表してないことが大問題です。更に問題なのが、その発電方式が原子力であるという点です。

さて、地表の施設があるなら、地下の施設も当然あります。千葉県内の地下施設をピックアップしてたらキリがありませんので、今は、市川市千葉市市原市木更津市鴨川市などにそれがあるとだけ書くに留めます。問題なのは、どこにどんな秘密施設があるかということでなく

 国民を騙す政府の姿勢そのものが問われているのです。

また、それに追従する東電や、〇ッコー〇ンや〇いら〇のような大企業も同じ責任を問われているのです。電気も水もなく不安な夜を過ごす国民をさらに突き放すような国や企業に、約束された未来など永久に来ないと私は断言します。

 地下秘密施設についての関連記事:
  中津山崩れのその後

 

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小泉新環境大臣、あなたは地下に眠る膨大な核燃料をどう処理するおつもりですか?

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菅原新経済産業大臣、得意のダンスはほどほどに、今から中学校の理科を復習してください。頭のいい官僚に騙されないように。


最後に、今後、地下にある秘密施設がいつ停電しても驚かないようにと、関係者に向けてご忠告申し上げます。だからといって、地域住民に嘘を吐き、その生活を犠牲にしてまで電気を横取りするようなことはもうお止めください。そうそう、世耕さんは早く出頭してくださいね。

追記:千葉県某所在住の知人とのLINE記録(9/10)


知人: わー、なんなんだろうね。同じ町内でなんでうちの周り200軒だけがダメなんだろ〜

知人: なんとか頑張りましょう。

日月土: おはよう。大変だね。200軒位で1基の発電所があるんだよ。それが如実に出たね。もちろん、それは地下に作られた小型の原子力(^。^;)

知人: ええぇ。。

知人: ウチの近所の地下って事?

日月土: そうだよ

知人: んげぇ

日月土: 家の近所のやつなんか、もう場所まで把握してるよ( ̄∇ ̄)

知人: じゃあ意外とちょこちょこといっぱいあると言うことに…なるか。

日月土: そう、日本に少なく見積もっても10万基あるよ

知人:  ・・・・。脱原発どころじゃ無いジャマイカ

日月土: そう、あんなのは意味がナイチンゲール脱原発運動

 

以下、追記ですが、笑います (9/14 4:30AM)

千葉の電柱倒壊・損傷2000本 台風15号被害、経産省試算
2019.9.14 00:16

 経済産業省は13日、台風15号による「停電被害対策本部」を設置し、千葉県を中心に電柱2千本が倒壊や損傷したとの推計を示した。昨年、大規模な停電を近畿地方で引き起こした台風21号と比べても、深刻な被害が発生していると分析した。
(以下略)

引用元:産経新聞 https://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/190914/ecn19091400160001-n1.html

いやー、たった1晩で、

 いきなり2桁も増えたか(笑)


電柱の軽微な損傷まで含めればそりゃ増えますよね。なんでわざわざこういう数字の出し方をしてきたのでしょうか?しかも、推計。この5日間、何千人も人を出してまだ実態が掴めないって、どういうことですか?頼むから国民のために仕事してくださいよ、経産省さーん。

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経産省電力事業幹部リスト(https://www.meti.go.jp/intro/pdf/list_ja.pdf)
新人事も終わったことですし、どなたか、停電被害報告の遅れと地下発電所について、明確にお答えください。また、どうして高圧送電などという嘘を吐くのかについてもお答えください。とりあえず、電力基盤整備課長の曳野潔さん、よろしくお願いします。

なお、虚偽による違法な送電網の建設については、電力会社も含めてその費用について国民負担分を全額返還して頂くのが相当であると考えます。また、虚偽による停電で国民が蒙った被害等についても、2011年の計画停電に遡り損害賠償責任が生じるものと認められます。



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管理人 日月土

 

千葉大停電-3日もかかった状況把握

9/10(火)の夜、ブログ記事「関東の大停電は本当か?」を通して9/11(水)中の全面復旧を要求したところ、11日早朝にちょっと頼りなさげではありましたが、「きょう中の停電解消目指す」との前向き報道がありました。それから3時間後、舌の根も乾かない内に今度は「11日中の復旧見通し立たず」ですから、あらあらという感じです。

そして11日午後6時半の記者会見では、「全面復旧はあさって(13日)以降に」と発表がありました。あのですね、被害からほぼ3日経ってやっと具体的な工事日程が出てくるってどういうことですか?各地に支社を置く東電なら、作業量の見積もりなんて1日でできるはずです。これって、およそプロの仕事じゃありませんよね?

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停電 全面復旧はあさって以降に 東京電力が会見
2019年9月11日 23時21分

東京電力台風15号の影響による千葉県を中心とした停電の復旧の見通しについて、11日夜、記者会見し、千葉市を含むエリアは12日中、成田市木更津市を含む残りのエリアは13日以降になるという見通しを発表しました。全面復旧がさらに遅れることになります。

台風15号の影響で11日午後11時現在、千葉県のおよそ38万100戸で停電が続いています。

この停電の復旧見通しについて、東京電力パワーグリッド塩川和幸技監は11日夜、記者会見し、千葉市を含むエリアは12日中の復旧を見込み、なかでも千葉市は12日に確実に復旧できる見通しになったことを明らかにしました。

一方、成田市木更津市を含む残りのエリアの復旧は13日以降だとしています。

東京電力は当初、11日中の全面復旧を目指していましたが、さらに遅れることになります。
(以下略)

引用元:NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190911/k10012076781000.html


正直なところ、現場のプロである東電のエンジニアが、災害復旧というシビアな見積もりを誤るとは思えません。あるとしたら、民間以外の設備に何か重大な障害が発生し、そちらに貴重な人と資材が取られているからと考えるのが妥当です。演出的な停電も、人員を大量動員するための口実と考えれば辻褄が合います。

当然、その設備が何かは公表できないので、東電上層部も「見通しが甘かった、反省してる」としか答え様がないのでしょう。そして、現場のエンジニアは「俺たち何やってるんだろう?」とチンプンカンプンのまま作業をしているはずです。ですから、本当なら11日中の復旧は可能だったはずです。だからこそ、11日早朝に完全復旧の見込みが公表されたのでしょう。

どうやら、企業地下原発マップを公開する前に、そちらの設備とやらを公開する方が先のようですね。具体的な座標は今のところ控えますが、主要施設があるのは

 市川市千葉市市原市鴨川市

などです。具体的な情報開示は停電騒ぎの動向を見て決めたいと思います。

ところで、東電さん、そしてそれら秘密施設の管理者さん、11日から日付が変わる30分前に、

 千葉県北部でそちらの予定にない瞬停があったはずです。

それがいったい何を意味しているのか、よくよくお考えくださるよう、私からの警告としてお伝え申し上げます。これは、これまで書いてきた内容が単なるブラフではないという証でもあります。

また、停電により被害を受けた一般の方は、12日以降は明らかに人為的なものですから、東電または経産省に損害賠償請求するべきだと思いますよ。東電の心ある社員さんについては、自分が誰のために仕事をしているのか、胸に手を当てて自らに問い直してみてください。


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管理人 日月土

関東の大停電は本当か?

台風15号はその暴風で猛威を振るいましたが、幸い死傷者の数は最小限で済んでいるようです。関東東部では今でも停電している地域があり、多くの住人が不便を蒙っているようです。東京電力は一刻も早い復旧に取り組んでください。

 

記録的暴風、関東を襲う 送電線の鉄塔倒壊
社会
2019/9/9 16:41

9日に関東を縦断した台風15号は、関東南部を中心に記録的な暴風による被害をもたらした。

f:id:adoi:20190910220008j:plain倒れた送電線の鉄塔(9日午後、千葉県君津市)=共同

気象庁によると、9日未明に千葉市で最大瞬間風速57.5メートルを観測した。成田空港のある千葉県成田市で45.8メートル、羽田空港のある東京都大田区で43.2メートルなど、計15地点で観測史上1位の最大瞬間風速を更新した。

千葉県君津市では高さ40メートル以上ある6万ボルトの送電線の鉄塔2基が倒壊した。日本原子力研究開発機構大洗研究所(茨城県大洗町)の敷地内にある高さ16メートルの冷却塔も倒壊した。同機構は環境への影響はないとしている。

東京電力によると、停電は一時約93万軒に上り、9日午後4時半時点でも千葉県を中心に約76万軒で停電が続いた。同社は9日午後の記者会見で「千葉県南部や神奈川県南部などは9日中の全面復旧は難しい」とした。
(以下略)

引用元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49573070Z00C19A9EA2000/

 

上記の記事ですが、またこんな嘘を書いてるのかとうんざりします。本当に6万ボルトも流れていたら、倒壊して周囲の木々に接触した瞬間に、放電が起きて出火してますよ。この報道写真から分かることは、高圧電線に高圧電流なんか流れていないという事実だけです。

 参考記事:送電線は空きだらけ
 

家の近所の電線に枝が掛かってたり、電柱が倒れてたりしてるなら、停電になるのも理解できますが、高圧鉄塔が倒壊して大停電するなんてことはあり得ないんです。すると、今回の大停電も、実際に起きた障害だけでなく、演出的なパニックも含まれていると考えなければなりません。

千葉在住者の報告によると、9日の未明に大停電が発生する直前、2,3度瞬停(極小時間停電すること)があったそうです。これって、送電ブロックを切り離したり接続する時に観測されるものであり、暴風で屋外のどこが破断したかも分からないと考えられる状況の中、短時間で何度も経路切り替えを行うというのは、送電ブロックを調整(おそらく広域化)し、計画的に停電を起こそうとしていたとしか思えません。

昨年の北海道胆振地震に伴うブラックアウトの演出では、旭川など、あちこちに、未停電地域があったことが後から指摘され、今回はそんなヘマはしないように、夜間の電力消費量が少ない時間帯に、予めブロックの調整作業を行ったのでしょう。

 参考記事:北海道、嘘だらけの節電呼びかけ

多くの方が迷惑しているのに、今回の東電の行為は看過できないものがあります。東電は明日9月11日中に全戸を復旧させてください。それができないなら、千葉県内某所の地下原発存在箇所マップを大企業を優先に順次公開します。さあ、急いで仕事をしてください。

 

* * *


以下、9月11日09:30AM追記です。

あれからこんな記事が出ました。

「きょう中の停電解消目指す」
9/11(水) 5:19配信

 台風15号の影響で関東などでは停電が続いていますが、東京電力は「きょう中に全ての停電の解消を目指す」としています。
(以下略)

引用元:TBS NEWS https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3774362.html

 

千葉で46万戸の停電続く。東電「11日中の復旧見通し立たず」 木更津エリアの修理は3割にとどまる
9/11(水) 8:37配信

東京電力パワーグリットは9月11日午前8時から記者会見し、台風15号の影響で続く停電状況について説明した。千葉県内では現在もおよそ46万戸で停電が続いているが、「今日(11日)中の復旧の見通しは立っていない」と発表した。【吉川慧 / BuzzFeed Japan】
(以下略)

引用元 BUZZFEED NEWS https://www.buzzfeed.com/jp/keiyoshikawa/chiba-blackout


内部で意思疎通ができてないようですね。それでも見通しを立ててください。どうしても復旧できないというなら、本日23時までに該当地域と復旧不可能な理由を詳細かつ明確に報道で示すこと。これが示されない、もしくは内容に嘘があれば、問答無用でマップを公開します。千葉県内の食品関連企業などは覚悟していてください。

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今回の停電で、冷蔵・冷凍食品などを廃棄せざるを得なかった小売店は多いはずです。送電の嘘は陰謀論などではなく科学的に実証可能な事実です。被害者は東京電力並び監督官庁である経産省に正当な損害賠償を求めて然るべきです。菅原一秀新大臣の最初の仕事はこれになるでしょう。


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管理人 日月土

 

魚の群れはなぜ瞬間的に方向転換できるのか

※この記事は(新)日本の黒い霧「陽電化する日本人(2)-世界滅亡前夜」の補足記事となります。

TV映像、また水族館などで、魚の群れがとほとんど衝突もせず、まるで大きな一つの生物のように、塊になって水の中を移動するシーンをよく見かけます。そして、その群れの魚たちは、ある時、ほぼ瞬間的に同方向へ方向転換することも私たちは知っています。実は、あれはとっても不思議な現象なのです。

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かつて、大学で生物学を学んでいた時、解剖実験が大好きな教授から、確かカエルだったと思いますが、実測した神経の伝達速度を教わりました。それが、そんなに速くなく、だいたい 10m/s。時速に換算すると36km/h 程度になります。原付バイクの制限速度よりちょっと速いくらいです。

魚は、目ではなく、側線で周りの状況を感知すると言われてますが、感覚器が周囲の変化を捉え、筋肉を動かすまでの経路の長さを20cmとしたとき、脳内処理の時間を考慮せず、カエルの神経とほぼ同じ伝達速度だと仮定すれば、伝達時間は0.02秒掛かる計算になります。

周囲の魚の動きを見て次々に個々の魚が運動を変化させると考えた時、最初に動きを変えた魚の後に10匹続けば、初めと最後の魚の動きの時間差は

   0.02 × 10 = 0.2 秒

まあ、私たちの目からはほぼ瞬間的と見えるでしょう。しかし、ここではそんな小さな群れを対象としてませんから、少なくても100匹くらいは後ろに続くと考えることにします。すると、最初と最後の時間差は

  0.02 × 100 = 2 秒

となり、これは誰の目でも捉えられる程大きな差となります。大きな群れとなるほど、最後組の遅延は顕著になるはずなのですが、現実にはそれほど大きな差は認められないようです。

実はこの問題を解決するのが、魚は群れで行動する時、個体外部から何か共通の指示信号を受けているという考え方です。同上記事では血液中のNICが、地磁気のパルス信号を受けて集団で生体維持運動を行っているとの説を紹介してますが、同じように、魚も強大な外敵が現れるなど危険な状況に陥った時、危険回避の指示を、外部の情報処理系に預け、そこからの一斉送信を受けて集団で対処するという処置を取っているのではないでしょうか?

私が強調したいのは、人間を含む生物とは、食べ物と水と空気だけで生きているものではなく、

 外界からの情報

を取り込むことによってこの世界に適応しているのではないか、ということです。そう仮定すると、「散弾銃を石に向け撃ったらビーナス像ができるくらいの確率」と言われている進化の謎も解けるかもしれません。そのような生物全体を司る情報ネットワークのことを、私は生命圏(せいめいけん)と呼んでいます。

一つの魂(=独立天体)は本来孤独で未熟な存在ですが、広大な生命圏と接続することで、かりそめの肉体を維持し、そして外の世界を学んでいるのかもしれません。


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管理人 日月土

九州北部大雨から覗き見えた佐賀の謎

先週、九州北部で大雨による洪水があり、佐賀県大町町では工業用油の流出もあってたいへんなことになっていたようです。かつて、佐賀県にある陸上自衛隊目達原(めたばる)駐屯地の隊員と鬼ごっこをしたりなど、私もたいへん馴染みのある土地なので気になりました。

大雨で孤立状態の順天堂病院 3日ぶりに孤立解消【佐賀県
2019/08/30 (金) 12:01

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これまでの記録的な大雨で県内では地盤が緩んでいるところがあります。31日夕方まで土砂災害に警戒してください。

また、孤立状態となっていた順天堂病院は3日ぶりに孤立が解消しました。油が流れ出た大町町の佐賀鉄工所周辺では自衛隊や武雄河川事務所が回収作業に追われています。流出した油は鉄を冷やすために使われる焼き入れ油と呼ばれるもので、触れても人体への影響はないということですが、周囲の田んぼや畑の農作物に深刻な影響が出ています。

松尾幸一郎アナ:
有明海へつながる六角川下流域です。川の水面に油が浮いているのがわかります。

流れ出た油の量は約5万リットルに上ります。また有明海付近では、油膜が確認されたということです。一方、大町町の順天堂病院周辺では3日ぶりに孤立が解消しました。付近は徐々に水位が低くなり、30日朝には車も通れるようになったということです。しかし、院内には依然として110人の患者がいるということです。

73歳の夫が入院しているという大町町の女性に話を聞きました。

夫が順天堂病院に入院している女性:
動けない状態です、主人自体が長く、病気で。病院が電話を取れない訳なんです。忙しくて。役場に電話したら情報が入った。食事の面は備蓄があったから大丈夫ですという話だった。

県内では30日11時現在、武雄市や大町町に避難指示、佐賀市唐津市など5つの市や町に避難勧告が出されていて、予断を許さない状況が続いています。

引用元:SAGATV https://www.sagatv.co.jp/news/archives/2019083000874 

 

確かに大雨で、水嵩が増している状態で移動は難しかったのかもしれませんが、このまま雨が降り続いたらたいへんなことになってましたね。初動で避難する事はできなかったのでしょうか?それとも何か避難できない特別な理由があったのでしょうか?

全然関係ありませんが、このブログで話題の土地、静岡県沼津市内浦の山向こうにも順天堂大学の付属病院(伊豆の国市)があります。色んな意味で評判の病院のようです。ちなみに私は「野戦病院」と呼んでいますが。

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写真:伊豆の国市にある順天堂大学医学部付属静岡病院(同大学HPより引用)

順天堂病院と言えば、発祥は江戸時代の佐倉藩(千葉県)。藩医の佐藤泰然がオランダの西洋医学を導入して養生所を創設したのが始まりだと言われています。

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写真:旧養生所跡と石碑。顔写真は佐藤泰然(ここにはもう居ません)。

そして、この養生所跡の真向かいには日本でもこの辺にしかない、麻賀多神社(まかたじんじゃ)の鏑木(かぶらぎ)社があります。日月神示で有名な千葉県成田市台方(だいかた)とは異なりますのでご注意を。麻賀多神社は私が数えたところ、この近辺に20社あります。

さて、その鏑木の麻賀多神社ですが、先日訪れたところ、境内には困った仕掛けばかりだったので、勝手に正常化しておきました。養生所跡もかなり問題があったので、ついでに直しておきました。率直なところ、この養生所が江戸末期の当時、本当に医療をやっていたのか大いに疑問を感じました。西洋医学導入を理由に言葉にできないことを色々やっていたのではないかと思った次第です。

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写真:麻賀多神社(鏑木社)で出会った猫さん

さて、佐賀の洪水と聞いて、あの広大な低地の先っちょ、有明海に面している佐賀空港は大丈夫なのだろうかと、心配になったものです。ここも、地元の警察と隠れんぼなどして戯れた大事な場所ですから。元々オスプレイの基地化問題以外、認知度は極めて低い地方空港ですが、今回の報道では全く何も言ってませんでしたのでかえって気になりました。幸い、九州の友人が所用で空港に出向くことになり、ついでに様子を見てきてもらいました。

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写真:相変わらず殺風景な佐賀空港(2019.9.1撮影)

外観は特に問題がないようです。実は、この空港に隣接する公園内には、日本が開発した名プロペラ機、YS11の静態展示があります

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写真:YS11の静態展示(2019.9.1撮影)

そして、この展示機にペイントされた数字が気になりました。何を意味してるのでしょうか?

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写真:お馴染みカバラの完成数(2019.9.1撮影)

さて、佐賀県南部には佐賀市の市街地を避けて東西に佐賀県を横断し白石町方面へと向う国道444号線があります。

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図:国道444号線の経路

ゾロ目が続いたのでこれはこれで気になります。何かあるのではないかと、これまで出てきた数字を分析してみました。

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図:数字の分析図。やっぱり22を隠してました。

以上の分析より、大昔この辺にアレがあったことが分かりました。さすが、国土交通省専属の国家陰陽師さんは何でもご存知ですね。適当に道路番号を付けてる訳ではないみたいです。アレとは何か、読者さんは次の有名な和歌を参考にお考えください。

 田子の浦に うち出(い)でてみれば 白妙(しろたへ)の
 富士の高嶺(たかね)に 雪は降りつつ

追記(ヒント)

以下の地図はアレのヒントです。地質学的な調査から奈良時代の海面は現在より数メートル高かったと予想されます。地図では現在より7m高いと仮定しています。今の奈良県に都があったという学校教育の歴史感はひとまず横に置いてお考えください。

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図:田子の浦の推定位置(福岡県みやま市)とアレ

それからこれも

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写真:佐賀県佐賀市大和町にある富士神社(33.362829, 130.279762)

また、佐賀県の旧富士町は2005年に佐賀市と合併して廃止されています。九州ですよここは。メディアの無い時代にどうやって遠くの土地の情報を得、ここまで思いを入れ込むことができたのでしょうか?

参考記事:ラブライブ、忘れちゃいけない田子の浦 


ついでに、佐賀空港の屋上に描かれた地上絵と、今回、大雨で大きな被害を受けた病院との関係を示したのが以下の図です。

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図:佐賀空港屋上の地上絵

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図:空港と順天堂病院の位置関係、★印は聖岳

いやー、ばっちり今回洪水被害が集中した大町町の北側、聖岳を指していました。実は展示されているYS11の機首も聖岳を向いているのです。なんだか気持ちが悪いので、ここも仕掛けを外しておきました。

佐賀には面白い場所が他にもまだまだいっぱいありそうでまた訪ねてみたいのですが、まずは住民の皆さんの元気なお姿と一日も早い復興を心より願います。

参考記事:
 ・認めたくない、日本の憂うべき現状(5) - 福一事故再考
 ・やはり福岡に来ましたか


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五輪塔は地獄への道しるべ

少し前に「今日も鳥居で神封じ」という記事を書き、一般的にありがたいと思われている神社の鳥居が、実は神を封殺するための仕組みであることを述べました。同じようなことは仏教でも行われており、今回はそれをご紹介したいと思います。なお、神とか宗教とかわからんという方はスルーしてくださって結構です。

五輪塔とは何か
お寺や霊園などに行くと次のような石塔をよく目にするかと思います。

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 図1:一般的な五輪塔

基本的に五大と呼ばれる5つのパーツを重ね上げて構成されています。その定義についてはWikiから引用すると次のようになります。

五輪塔(ごりんとう)は、主に供養塔・墓として使われる塔の一種。五輪卒塔婆とも呼ばれる。

一説に五輪塔の形はインドが発祥といわれ、本来舎利(遺骨)を入れる容器として使われていたといわれるが、インドや中国、朝鮮に遺物は存在しない。日本では平安時代末期から供養塔、供養墓として多く見られるようになる。このため現在では経典の記述に基づき日本で考案されたものとの考えが有力である。

教理の上では、方形の地輪、円形の水輪、三角の火輪、半月型の風輪、団形の空輪からなり、仏教で言う地水火風空の五大を表すものとする。石造では平安後期以来日本石塔の主流として流行した。五輪塔の形式は、石造では、下から、地輪は方形(六面体)、水輪は球形、火輪は宝形(ほうぎょう)屋根型、風輪は半球形、空輪は宝珠型によって表される。密教系の塔で、各輪四方に四門の梵字を表したものが多い。しかし早くから宗派を超えて用いられた。

石造のものは石造美術の一分野として重要な位置を占める。

重要なのは、五輪塔は海外の仏教国では見られず、どうやら日本で独自に考案されたものらしいということでしょう。

教理的な名称を図に落とすと次のようになります。

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図2:一般的な五輪塔卒塔婆の教理

「空風火水地」を五大と呼ぶのは良いのですが、それがどんな意味を持ち、どうしてこのような形状でなければならないのか?Wikiの『五輪九字明秘密釈』の項にはそれらしい説明があり、どうやら「人の座禅をした姿」ということらしいのですが、それならどうして坐像にしなかったのか?また、△や〇は大日如来の印の形との説明も、それだと一つの身体に手が四本必要となり、何だか取って付けた感が拭えません。読まされる側としては「ああそうですか」としか答え様がないのです。

これを、陰陽道的なシンボルで読み解くとその真意がはっきりと見えてきます。

まずシンボルの意味を下の図で確認してください。

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図3:陰陽道的なシンボルの意味

日・月・土 あるいは 火・水・地 は世界を構成する三位(さんみ)を表し、それぞれに丸・三角・四角のシンボルが対応します。日と火はどちらも「ヒ」と読めるし、熱を出すものですから同一視することに抵抗は無く、お日様は丸いですからシンボルに丸を当てるのも理解が容易です。

また、土と地はそもそも同意であり、地面は四方、すなわち四角形として認識するものですから、これに四角形を当てるのも分かり易いと言えます。

少し分かりにくいのが、月と水との関係です。これを理解するには次の漢字を見ると良いでしょう。

 脳、胸、腹、腰、脇、脚、〇臓・・・・

どの漢字も身体の部位を表すものですが、どの字にも「月(にくづき)」の辺が付いています。実はこの月は身体を構成する水を表しているのです。身体のおよそ70%以上が水であることは現代では常識ですが、昔の人も、身体に水がたっぷり含まれていることはよく分かっていたのでしょう。なぜそれを「月」の字で現したのかは、想像ですが、月の満ち欠けにより身体の調子がが変わったり、潮の満ち引きが変化したりするのを観察した経験からではないかと考えられます。また、三角形のシンボルは、半月や三日月など欠けた月の形状から当てられたと考えれば、それほど理解し難くもありません。


五輪塔陰陽道的解釈
すると、仏教式五輪塔の教理には陰陽道的には認め難い要素が含まれているのです。それは、

 ・〇を水と読むこと
 ・△を火と読むこと

陰陽道とは真逆の解釈をやっているのです。これにより五輪塔卒塔婆が何を意図しているかを分析したのが以下の図です。

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図4:五輪塔の本当の目的を分析した

火に水を掛ければ火は消え、水に火を入れても同じことです。火と水は互いに交わらない存在なのです。よって、この真逆の読み方をすることで、下から二段目と三段目の水輪と火輪のシンボルの効力は失われます。ところが、火輪の底辺は四角に切り取られており、「地」の意味がここで生じるのです。これを「偽りの地」と呼びます。

その上の風輪についてはどうでしょうか、半球形とは半月形(月が欠けた形状)でもありますが、三角形ではない。これを「偽りの月」と呼ぶことにします。

更にその上の空輪については、宝珠形という不完全な球形をしています。つまりこれも「偽りの火」と呼ぶべきものなのです。

宗教的な意味としては、死して地を離れた霊は、天(日・月)に向かうものですが、その天は真逆の呼称により消されている、しかし消えた世界の先には新たな「偽りの地」があり、その上には「偽りの日」と「偽りの月」が織り成す世界が構成されている。死霊はいかんせんそこに向かうことになる。つまり、死者は向うべき世界には向かえず、偽りの三位の世界(幽界)に導かれることになるのです。

陰陽道的にシンボル解析すると、五輪塔とは

 死者を成仏させない仕組み

と呼べるのです。しかも、「偽りの地」は「火」の意味と重ね合わせているので、これはまさしく「煉獄」もしくは「地獄」の意味を持たせているとも言えるのです。そこから離れて天国に行ければ良いのですが、その天国ですら偽りの天国なので要注意です。宗教的なアナロジーでこれを例えれば

 天国も地獄も坊主が作り出したもの

と言えるでしょう。

死後の世界などというのは科学的には分かりませんが、人にはそれぞれ心を生み出す超次元的な情報空間(=魂=独立天体)があるのだとすれば、五輪塔とは肉体を失った人の心までをも侵食し誘導するための悪魔的仕掛けであると私は判断します。つまり、世に言う三途の川の向こう岸は、本当に進むべき世界なのか極めて疑わしいのです。では、何のために坊主は死人の心にまで嘘を吐くのか、その理由については改めてお知らせしたいと思います。


五輪塔陰陽道的解釈
坊主もとい仏教は人を成仏させてくれない。それではどうしたらよいのだ?

ご安心ください。五輪塔を正常機能化させる呪文はすでに完成してますので、それをここで紹介します。

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図5:五輪塔卒塔婆正常化呪文

お寺や墓地で五輪塔を見かけたら、上図にある通り、上から一段ずつ「ダ・ダ・バ・ラ・ア」と唱えるだけです。これだけで五輪塔の仕掛けを無効化し、私たちが本来期待しているように死者を正しく天に向わせることができるようになります。霊感の強い人なら、唱えた瞬間に誰かが捕らわれた世界から帰還するのが分かるかもしれません。

何度も繰り返しますが、世界を認識しているのはあなたの心です。宗教の中には、日本の密教のように人心の支配技術に非常に長けている宗門もあります。呪文なんてくだらないと思われるかもしれませんが(私もくだらないと思いつつこれを書いてます)、世の中にはその技術を用いて知らず知らず人の心を特定目的に誘導する仕掛けに溢れているのです。その仕掛けの論理に立脚している以上、子供騙しのような呪文にも論理的な整合性はあるのです。

ここに書かれていることを信じていただかなくても結構ですが、今に残る日本の伝統行事とか儀礼にどんな意味があるのか、一度じっくり考えてみるのは大切なことであると、本稿の締めくくりの言葉としてお伝えいたします。

後記

関係者によると、3割くらいの坊主が五輪塔が意味するその悪意を知っているだろうとのことです。そして、1000年以上も前の昔から極楽浄土への成仏を謳いつつ日本の大衆を欺いてきたのです。おそらく時の為政者や八咫烏のような特殊結社と結託して、国民洗脳の一翼を担っていたのでしょう。これについては天国や地獄を説く西洋キリスト教も同じ穴の貉と言えます。

考えてみたら、天国や地獄なんてものは釈迦やキリストの根本教義とはまったく関係なく、いったいいつ誰がそんなものを発明したのかとすら思います。しかし、そんな困った宗教の世界の中にも、人の幸せを願う善良な方々だってもちろんたくさん居らっしゃったはずです。そうでなければ、世の中はあまりにも悲し過ぎますから。



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