主将・高橋が逆転ＣＳ進出へ７号３ランを含む４打点　4連勝だ！広島に１・５差だ！いざ直接対決

　こ、これはひょっとするぞ。クライマックスシリーズ（ＣＳ）進出に向けて猛烈に追い上げる中日が２１日、３位・広島に１・５ゲーム差まで詰め寄った。主将・高橋の７号３ランなどで１４―２の大勝。４連勝で勢いをつけて２２日から広島２連戦（マツダ）に臨む。

　ファンの夢を乗せた高橋の打球がスタンドに飛び込んだ。６月２１日の日本ハム戦（ナゴヤドーム）以来、３カ月ぶりの一発は試合を決定付ける７号３ラン。２２日から迎える３位広島との２連戦（マツダ）を前に、主将が大勝に導いた。

　ランナーをかえせて良かったですし、勝てたたことが良かったです」３回、木下拓のソロとビシエドの適時打で２点を追加し、なおも２死一、二塁で迎えた第２打席だった。２ボールから真ん中低めのスライダーに反応した打球は低い弾道で右翼席へ一直線。右手小指の靱帯（じんたい）断裂から復帰後初アーチに竜党が沸いた。

　与田監督も「ちょっとヒットを狙いにいくところがあったが、いいスイング、思い切った強いスイングができたのでは」と目尻を下げた一振り。９回１死二、三塁でも一ゴロで打点を挙げ、５月２５日のヤクルト戦（神宮）以来、今季２度目の４打点をマークした。これで今季の７本塁打のうち４本が柳が先発した試合。実はこの２人には浅からぬ縁がある。高校通算７１本塁打を引っ提げて東海大甲府高からドラフト１位で入団した高橋。６９本目を放った相手が１学年下の柳だった。

　２０１１年７月２日、夏の甲子園予選を目前に控えた練習試合。横浜高２年だった柳は今も鮮明に覚えている。「内角高めの完璧に投げたストレートをライトスタンドにもっていかれました」。脱帽するしかなかった相手は８年の時を経て、頼れる主将になった。４連勝で広島とはついに１・５ゲーム差。直接対決でひっくり返せるところまで来た。