「Windows 10」搭載PCには一般的に、「Candy Crush」「Netflix」「Xbox」といった、仕事ではめったに使わない不要なソフトウェアが幾つかプリインストールされている。ソフトウェアの試用版やツールバー、アドウェアなど、PCにプリインストールされている、エンドユーザーにとって不要なこうしたソフトウェアを「ブロートウェア」と呼ぶ。
ブロートウェアはシステムリソースを浪費し、従業員の生産性を落とす上、OSのセキュリティを弱める場合もある。IT担当者がWindows 10のブロートウェアを削除する際の選択肢は幾つかある。
その一つは、Windows 10のコマンド実行環境「PowerShell」を使うことだ。IT担当者はまず、「Get-AppxPackage」というコマンドレット(PowerShellのコマンド)を使って、システムにインストールされている全てのソフトウェアパッケージの名前を取得する必要がある。このパッケージリストはかなり長くなることが珍しくない。IT担当者はパイプ記号「|」を追加し、出力結果を加工できる「Select-Object」のようなコマンドレットを併用するとよい。
削除すべきパッケージの名前が分かれば、IT担当者は「Remove-AppxPackage」というコマンドレットに続けてパッケージ名を指定する。このコマンドレットを使えば、Windows 10搭載PCから該当するブロートウェアを削除できる。
Windows 10のブロートウェアを削除するもう一つのアプローチは、イメージベースの展開をすることだ。このアプローチでは「IT部門が仮想マシン(VM)にWindows 10をインストールし、組織のニーズに合わせてWindows 10を構成する」というプロセスの一環として、不要なソフトウェアを削除する。Windows 10を構成したら、IT部門はVMから展開用のイメージファイルを作成し、それを企業内のPCにプッシュする。これによって各PCは、ブロートウェアがないWindows 10のクリーンコピーを受け取る。
どちらの方法でブロートウェアを削除する場合でも、Windows 10の実行制限機能「AppLocker」を使って、認可されていないソフトウェアをブロックするのが賢明だ。そうすることで、ブロートウェアが将来復活したり、IT部門が許可していないソフトウェアをエンドユーザーがインストールしたりすることを防止できる。
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