巨人の増田大が十回、決勝の適時打を放った。

 先頭の亀井、坂本とファウルで粘りながら連続四球を選んで作った2死一、三塁の好機で「狙い球は直球一本でいった」と2球目直球をたたいた打球は中前へ抜けた。「まさか自分がという気持ち。なんとも言えない喜び」と殊勲打の余韻にふけった。昨季までは2軍で「1軍に上がれるかなと思っていた」という4年目の26歳が、リーグ優勝がかかる大一番でスポットライトを浴びた。