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2016年5月30日
本の内容についてではなく、本書を読んで改めて思ったことをレビューします。

20年前、英語圏に留学していました。
日本人はもちろん、韓国、台湾の東アジア人、タイやインドネシアなどの東南アジア人がたくさんいる語学学校で、
第3外国語で中国語、第4外国語で韓国語を勉強していました。
韓国人をはじめ外国人から、日本人が親切だからそのお返しとして日本人は親切にされていたと思っていました。
ある日、仲良くなった韓国人10人ほどと飲みに行くことがあって、最初は穏やかで楽しかったのですが、
酒がまわり始めると、英語と韓国語で「日本憎し」が始まりました。
高校まで習った歴史では、「日本軍が韓国(朝鮮半島)を侵略した」ということ。
戦時中ゆえに、ひどいこともあったろうと想像していましたが、オッパと呼んでいた年上男性たちが涙を流し、「日本憎し」というのです。
そこで初めて、日本軍が無辜の韓国人に対しやったのかを知りました。
それでもなおおめでたい私は、「こんなに日本からひどいことをされても私に親切にしてくれるなんて、日本人として申し訳ない」と思っていました。
そしてすでに他界していた祖父は従軍し帰還した一人で、でもそんなにひどいことをしたのかと、つらい気持ちになりました。
一時帰国した際、まだネットがなかったので、当時中学生だった弟と、高校生だった妹の教科書を読むと、
オッパたちのいうようなことが書かれていた唖然としました。
その後、留学を終えて帰国するのは本当につらかったです。
自身が、地獄からの使者の子孫であることが耐えられなかったからです。
「穏やかで、親切で、礼儀正しい日本人」であることは、幻想だったと思いました。

そして数年が過ぎ、ネットが普及し、きっかけはおぼっちゃまくんの小林よしのり氏の「戦争論」。
最初は、日本人に対する自画自賛ではないかと、反発したい気持ちを抑えながら読みました。
それから、徐々にいろんな本に出会い、あの「オッパ」と思っていた輩が吐いた「日本憎し」がだんだんおかしなことだと気づきました。
それも一人二人ではなく、あの国民全員が。
一時期、「韓流」とかいう、かの国よいしょ時代が到来し、
彼らは来日しては口先では「家族」だの「愛している」だの言いながら大金を稼ぎ、本国では「日本憎し」を叫んで大金を稼いでいたのです。
それをありがたがるマスコミと、情弱者たち。
不本意ながら、留学の成果で韓国語を理解してしまうのだから、あからさまな二枚舌にとにかく引きました。
その化けの皮は、ネットによってどんどん剥がされている現在の風潮はとてもいいと思います。
それよりも、日本は地獄からの使者ではなかったことが改めて分かり、私は救われたと思いました。
つくづく日本人でよかった、日本人としての誇りを持とう、と。

そして本書。
存在はネットで知りました。
「歴史は繰り返す」といいますが、第1章でくすりと笑え、第2章ではまたかと思い、第3章では溜息しか出ず、第4章では途中で寝てしまいました(きちんと最後まで読みましたよ)。
オチが全部一緒なんだもん。

それよりも、自分の身の可愛さに、同民族を排除する。
これは、まだ分かります。
ただ、排除するために、外国にお願いする、しかも、属国となり下がって宗主国にお願いするという・・・。
それも恥ずかしいという気持ちナシで。
奇想天外、奇天烈、意味不明・・・
また、ちょっとでもまともな感覚を持っていれば、こんな恥ずかしい歴史は見なかったふりをして、
新しい歴史を想像・想像した方が、心のよりどころになる・・・ということが理解できました。

告げ口外交もあまり成功していませんよね。
各国のお偉いさんだって多少は勉強しているでしょうから、
「めんどくせー奴らがまたなんか言ってやがる」的なことを思われているんだろうな…と。

子供の喧嘩の「先生に言いつけてやる!」というレベルが、大昔から平然と行われてきたことに呆れました。
同時にダチョウ倶楽部の「どうぞ、どうぞ」のネタが頭をよぎりました。

良本です。
10年ほど前に日本人に帰化された方が書いています。
信じるに値すると思います。
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