ねずみくちだけ

「労働基準法を守ってると会社が回らない！破産する！」っていう人がいるけど、これって「道路交通法を守ってると遅刻する！」って言ってるのと同じことよね。まぁ…事故に合わないといいわねぇ。

法令遵守の観点から、本来なら生理休暇の申請に関しても誰にどのように連絡するのか決めておく必要があるわ。女性が恥ずかしくなく申請できる方法が理想よね。 間違っても「証拠を見せろ」なんてセクハラ発言はしちゃアウトよ。これは同性(女性)でも相当ヤバイからね。

生理休暇は、労働基準法で定められているので、労働者なら正社員だけでなく、アルバイト・パート・派遣・契約社員など非正規雇用の人ももちろん請求できるわ。 また、生理休暇を請求・取得したことによって、労働者に不利益を与えることも禁止されているわ。

あと、所謂「名ばかり店長」「名ばかり管理職」のような、役職がついているものの裁量や権限がまるで無い人も労働者という扱いで労働基準法が適用されるわ。 労働者かどうかは、会社の規定というよりも、実質の働き方で判断されるようね。

「労働基準法」は正社員やアルバイトなどの労働形態に関わらず、労働者なら誰でも適用されるわ。 契約社員・アルバイト・パート・派遣社員はもちろん、準社員とかエリアバイトとか会社独自の雇用形態でも同様に適用されるわ。

結構な職場で「退職の意思は１ヶ月前に伝える」という決まりがあるけど、これも労働基準法で14日前と定められているので、14日前に伝えればOKよ。 ただ有給消化や書類関係の兼ね合いで一ヶ月前に伝えた方が都合がいい事も多いから、会社との関係が特に問題なければ、決まり通り伝えるといいわね。

それでも分かりやすいから買ったわ。なかなか面白いことが書いてあったから、これからのお話しに生かしていきたいわ。

労働基準法をお勉強するために本を探したんだけど、体系的にまとめられてる本って雇用主向けが多いのよね。

法律って聞くと、なんだか難しく感じちゃうよね。 でもちょっとだけ、自分が置かれてる状況や受けてる対応が、法律上どういうものなのかなぁ？というのを、フワッと知るだけでも、仕事とのつきあい方が良くなると思うわ。

実は雇用主も労働者も、双方が労働基準法をよく知らない…という実情もあるのよね。 金銭が絡む内容も多いから、話し合いで即解決！というわけにもいかないだろうけど、少しずつでも働き方が改善していければと思うわ。

ちなみにこの「いじめ・嫌がらせ」は、６年連続トップらしいわ。

全国の「総合労働相談コーナー」に平成29年度の１年間に寄せられた労働相談は約110万5000件。 その相談の労使トラブルの最多項目は「いじめ・嫌がらせ」で23.6%だそうよ。 仕事をする上での１番のトラブルがいじめや嫌がらせだなんて…なんだかやるせないわね。

人件費という予算の枠組みから諸々の費用が出ていると、人が辞めた場合に発生する次の人を採用するための広告費・採用面接費・研修費などが人件費から引かれるわ。 それはもちろん、在職スタッフの給与も含まれるわけで、昇給見送りやボーナスカット、最悪減給の口実になったりするのよ。

会社にとって労働者も人材というひとつの資産なの。 ケガや病気をさせてしまったり、ましてやパワハラ・セクハラやいじめで退職に追い込む行為は、会社の資産を汚破損してる事と同義だわ。 そして、それは回り回って、人材を汚破損した本人の損失にもなるのよ。

「会社は学校じゃないんだから、仕事を教えて貰えると思うな!!」って言う人いるけど… 会社って学校と違って社員一同で資産を増やしていかなきゃいけないから、後輩にちゃんと仕事を教えて戦力になって貰う方が、みんなにとって利益になるのにね。

現行の労働基準法で全てが完璧に保障されるわけではないけど、知っていることで守れる生活や健康もあるわ。 少しずつだけど、そういうお話をしていこうと思ってるからよろしくね！