茨城国体の公開競技・高校野球硬式の部で今月29日に行われる星稜(石川)―智弁和歌山戦で、両チームが木製バットを使うことになった。星稜の林和成監督(44)が秋季高校野球石川県大会準々決勝の遊学館戦の試合後に明らかにした。
林監督によると、9日に今夏の甲子園大会3回戦で延長14回を戦って以来の対戦が決定した直後、智弁和歌山の中谷仁監督(40)から提案があり、林監督も「いいですね」と快諾した。高校野球では金属バットを使用しているが、個々の選手が木製バットを用いる場合もあり、チーム全体で使用しても問題ない。
茨城国体は今秋のドラフト1位候補である星稜のエース右腕・奥川恭伸投手(3年)の高校野球でのラスト大会で、奥川も木製バットを手に打席に立つことになる。星稜も国体に出場する3年生が木製バットで練習しており、林監督は「何人かはいい打球を飛ばしている選手がいますよ」と話していた。