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【ラグビー】

松島3トライは圧巻…私の記録に並び少し悔しい これぞW杯の熱狂、これから心臓持つか心配だ[朽木英次評論]

2019年9月20日 23時58分

日本―ロシア 後半、松島が抜けだし自身3本目のトライを決める(小嶋明彦撮影)

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◇20日 ラグビーW杯1次リーグA組 日本30―10ロシア(味の素スタジアム)

 開幕の相手はロシア。格下とはいえ、大切な大切な開幕ゲーム。この試合で勢いに乗れるかどうか。規律を守りながら、前回大会の初戦で南アフリカを倒したチャレンジングさを見せれるかが、鍵だと思った。

 序盤は硬さが出た。スクラムの安定感、ラインアウトの精度、ブレークダウン(ボールの争奪戦)での前進具合を見ると、負ける要素は見当たらない。どんどん連続攻撃を仕掛けて得点を重ねることができそうな序盤戦だったが、結果は12―7。これぞ国の威信をかけて挑むW杯、これぞ初戦、という前半となった。

 後半は打って変わって開始早々からリズムが出てきた。ブレークダウンを制し、スピード感ある日本らしさが出てきた。

 それにしても松島選手の3トライは圧巻。1試合で3つは日本初だし、前回W杯の一つ加えて4トライは、私が持つ4トライの日本W杯記録に並ばれることになった。ちょっとだけ悔しいが、ベスト8を目指す日本代表なんだから、記録もどんどん伸ばして数字的にもワールドクラス入りをしてもらいたい。

 この試合で4トライ以上の1ポイントを加え、5ポイントをゲットしたことは初戦としては上出来の滑り出しと言える。おめでとう、ニッポン。会場の熱狂は、今まで味わったことのないものすごい雰囲気だった。こんな試合がこれからたくさん続くと思うと、心臓が持つか心配になってくる。(元日本代表)

 

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