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【大相撲】

貴景勝が10勝で大関復帰「一つの区切り」 上杉謙信「龍」の装いに込めた思いとは…

2019年9月19日 22時49分

「龍」の文字が入った着物で国技館に入る貴景勝

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◇19日 大相撲秋場所12日目(両国国技館)

 関脇貴景勝(24)=千賀ノ浦=が平幕妙義龍を突き落として10勝目を挙げ、規定により1場所での大関復帰を決めた。関脇に転落した場所で返り咲きを決めるには10勝が条件で、この規定での復帰決定は現行制度となった1969年名古屋場所以降、夏場所の栃ノ心以来6人目(7度目)となった。12日目で復帰を決めるのは最速。カムバックは昭和以降10人目(11度目)。平幕明生が敗れたため、2敗で単独トップに立った。

 取組直後、達成感を振り払うように大きく息を吐いた。「ひとまず良かったとかじゃなく、とりあえずクリアした。一つの区切りが終わった。もう一つありますから、明日(13日目)から頑張る」

 右膝の靱帯(じんたい)を痛め、2場所連続休場明け。再起かズルズル落ちるのか―。相撲人生の分岐点ように位置付けた今場所への意気込みを、土俵に上がるまでの装いで示してきた。

 新調した黒の染め抜きの着物に「龍」の文字。「尊敬している。近づけるように」と、自身のしこ名の由来となっている戦国武将・上杉景勝の養父で、軍神とも称される上杉謙信の軍旗をあしらった。謙信の旗といえば、有名なのは「毘」だが、龍は突撃の合図とされる。「気が引き締まる」と調べ上げ、突き押しで前に攻め続ける決意を込めていた。

 

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