【北極冒険番外編】氷原をたった1人で歩く荻田泰永氏に何が起きているのか? カヤックを捨てた背景

・カヤックを持っていることに苦悩する
しかし荻田氏は、それだけで状況が改善されないことに気付き、悩み始める。使う機会が一度も訪れないカヤックを、この先も持ち続けて良いのだろうか? 重量14kg分の食料を持ってきていれば、もう少しゆとりを持って、進行することができたのではないだろうか?

食料は日程分しか持ち合わせていない。したがって、少しでも前倒しして消費してしまえば、この先、底をつく可能性もあるだから、どんなに空腹でも我慢していなければならない。

・我慢の限界に達してカヤックを手放す
だが、その我慢も限界が来た。出番のない荷物(カヤック)を持って先を進むことに苦痛を感じるようになり、最後に手放す選択をした。冒険の半分の日程を過ぎて、期待していた南北のリードに出会う確率は流動的である。不確定な要素にこれ以上期待することができなくなったのである。

・時には涙声で嘆く
荻田氏は衛星電話で、時に涙声になりながら、「なんでその分(カヤックの重量分)の食料を持ってこなかったんだろう」と嘆いていたそうだ。たしかに、その分の食料があれば、日程にもゆとりが出たはずである。しかし何を嘆いても、もう後の話だ。

今はとにかく、自分の足で前に進んで行って欲しい。北極点を目指して。

情報提供: 荻田泰永 北極点事務局
Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24

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