長崎県

食中毒の発生について

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担当課 生活衛生課
担当者名 橋口、嶋田
電話番号 直通:095-895-2364
内線:4707
2019年9月20日更新

 9月18日(水曜日)午前10時30分頃、東彼杵郡在住の男性から、下痢、腹痛等の症状で、医療法人種榮会 あかがき内科・循環器科(長崎県佐世保市萩坂町1741)を受診したとの通報が県央保健所にあり、調査を行った。
 その結果、同保健所が、原因施設は東彼杵郡川棚町にある飲食店と断定し、本日、行政処分を行ったのでお知らせします。

1.概 要
 有症者らは、川棚町内の飲食店を9月13日(金曜日)午後10時頃に4名で利用し、3名が9月15日(日曜日)午前7時頃から17日(火曜日)午後8時頃にかけて下痢、腹痛、発熱等を呈し、うち1名が9月17日(火曜日)に同医療機関を受診した。
 県央保健所による調査の結果、有症者3名の便からカンピロバクターが検出されたこと、発症までの時間と症状がカンピロバクター食中毒の特徴と一致したこと、喫食したものの中に鶏のレバ刺しが含まれていたことから、同保健所は当該飲食店を原因施設とする食中毒と断定し、行政処分を行った。

2.原因施設
 営業所所在地:東彼杵郡川棚町栄町18-1
 営業所の名称:居酒屋 縁(えん)
 営業者氏名:中村 勝彦
 営業の種類:飲食店(居酒屋)

3.原因食品
 令和元年9月13日(金曜日)に当該飲食店が提供した食事
 内容:鶏レバ刺し※、板わさ、生ビール、ウーロン茶
  ※刺身で提供された鶏のレバーは加熱加工用

4. 病因物質
 カンピロバクター

5. 処分内容
 令和元年9月20日(金曜日)から21日(土曜日)まで 2日間の営業停止(食品衛生法第6条第3号違反)
 なお、当該飲食店は9月18日(水曜日)から営業を自粛している。

6. 症状
 下痢、腹痛、発熱

7. 発病年月日及び時刻
 初発:令和元年9月15日(日曜日)午前7時頃
 終発:令和元年9月17日(火曜日)午後8時頃

8. 摂食者数
 4 名

9. 有症者数(令和元年9月20日現在)
 3名(男性3名:28歳から36歳)  2名が受診。
 現在、3名とも回復に向かっている。

参考:県内の食中毒発生状況(令和元年9月20日(金曜日)現在、本件は含まず。)

  令和元年(平成31年)
(1月から)
昨年同期 昨年1年間
(1月から12月)
件数 有症者数 死者数 件数 有症者数 死者数 件数 有症者数 死者数
長崎県 13 183 0 11 177 0 14 197 0
内訳 長崎県 7 92 0 4 41 0 5 58 0
長崎市 4 4 0 4 133 0 6 136 0
佐世保市 2 87 0 3 3 0 3 3 0

 

カンピロバクターについて

1.特徴
・カンピロバクターは鶏、牛、豚などの動物の腸内に生息している細菌で、熱や乾燥に弱いものの、少ない菌数で食中毒を起こすことから、近年、わが国で発生する食中毒事件で最も多い食中毒の1つとなっています。

2.原因食品
・鶏肉の生食等(刺身、レバ刺し、ズリ刺し、タタキ等)が最も多く、加熱不足によって起こる場合も見られます。

3.予防のポイント
・鶏肉や鶏の内臓は、中心部まで十分に加熱してから食べること。
・鶏肉等を調理したまな板、包丁等の調理器具や容器等は、使用後洗浄・殺菌を行うこと。
・生の鶏肉を取り扱った後は、十分に手を洗ってから他の食品を取り扱うこと。

※厚生労働省の通知により、食鳥処理業者及び卸売業者には鶏肉に「加熱用」表示等をすること、飲食店営業者には「加熱用」表示があるものを生又は加熱不十分な状態で提供しないよう指導しています。

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