debian10 インストール直後の細かな設定

debian10! リリースされましたね! 僕もインストールしました。
特に問題はないですが、インストールしたままだと使いづらいところとかあったので
数か所設定を変更しました。

同じような設定変更をしたい方がいるかもしれないので、ほんのちょっとですがご紹介します。

設定変更したところ

基本的なところですので、あまり使い方に左右されるところではありません。
インストール直後に設定しておいたほうが良いところもあります。

  • 言語ツールバーが邪魔だったので日本語入力環境をmozcに変更
  • 日本語ディレクトリ名を英語表記に変更
  • 固定IPアドレス設定(設定ファイル変更 & GUIでの変更)
  • synapticが使えなかった問題

上記設定を順にご紹介します。

日本語インストール後の設定

僕はdebian10を日本語指定でインストールしました。
インストール直後から日本語が使えて便利なんですが、ちょっと気になるところがあったので、設定を変更して対応しました。

ツールをインストールする際は、root権限を必要とします。

僕は”su”コマンドを使いました。
“sudo”を使ってもよいかと思います。

邪魔な言語バーを非表示にする

インストール直後から日本語が使えるのはいいのですが、僕の場合、言語バーが右下に現れました。
それだけならまだしも、最前面をキープして、他のツールより常に上に表示されて邪魔です。

右下に常に言語バーが表示。目障りです

日本語入力環境をmozcに設定しなおしたら邪魔な言語バーも消えました。

aptを使ってibus-mozcをインストールします。

# apt install ibus-mozc
aptでibus-mozcをインストール

インストールしたら一旦再起動します。

再起動したら、右下の邪魔な言語バーが消えました。
続けてMozcの設定をします。

設定を開きます。
“地域と言語”を選択し、日本語の下の”+”を押します。

“日本語”の下の”+”を押します

日本語の入力ソース追加画面が表示されます。
“日本語(Mozc)”を選択して”追加”を押します。

“日本語(Mozc)”を追加します

追加して元の設定画面に戻ったら、”日本語(Mozc)”が追加されています。
これを選択して”日本語”の上、一番上に移動させます。

“日本語(Mozc)”を一番上に移動させます

“設定”での設定が終わったら、画面右上、ツールバーの”ja”のところをクリックします。
出てくるメニューで”日本語(Mozc)”を選択します。

“日本語(Mozc)”を選択します

以上です。
ブラウザ等で日本語が入力できるか確認してください。

ディレクトリ名を英語化する

日本語化してくれるのはいいのですが、ディレクトリ名は英語のままでいてほしいです。

日本語のディレクトリ名はちょっと好きではありません

日本語指定でインストールしたら、ホームディレクトリ配下のディレクトリが日本語名になっていたので、英語に戻しました。

“su”か”sudo”で”xdg-user-dirs-gtk”をインストールしてください。

# apt install xdg-user-dirs-gtk
僕の環境でははじめから入っていました

インストールされたら一般ユーザーに戻り、以下のコマンドを入力してください。

$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
ディレクトリ英語化前の確認画面

すると、上記のような確認画面が出てきます。
繰り返し設定しない場合は”Don’t ask me this again”にチェックをいれて、”Update Names”を押しましょう。

ディレクトリが英語化されました

設定ファイルでの設定 or GUIでの設定

GUI環境がない場合は、設定ファイル(テキストファイル)を編集して各種設定をしますが、GUI環境がある場合は、GUIから設定できる場合もあります。

設定ファイル/GUIのどちらでもできる設定を両方試してみました。

固定IPアドレス(IPv4)設定

設定ファイルで設定

まずはネットワークのインターフェイス名を確認します。

$ ip addr show

“lo”はローカルネットワークです。もう一つの表示がネットワークインターフェイス名になります。

僕の環境では”ens33″でした

設定ファイルを編集します。
対象ファイルは “/etc/network/interfaces”です。

適当なテキストエディタで編集します。root権限で編集しましょう

下記の様にネットワーク設定を書き加えます。

/etc/network/interfaces に追記

auto ens33  ← 皆さんの環境のネットワークインタフェイス名を記入
iface ens33 inet static ← 固定IPアドレス指定の明記
   address 192.168.xxx.yyy ← 設定したい固定IPアドレスを記載
   netmask 255.255.255.0 ← ネットマスク
   gateway 192.168.xxx.1 ← ゲートウェイのIPアドレス(自宅ではルータのIPアドレスが多いです)

設定したら再起動させて設定を反映させます。

再起動したら設定した固定IPアドレスになっているか確認してください。

IPアドレスの確認。右上のネットワークアイコンがグレーアウトしました。。。

右上のネットワークアイコンがグレーアウトしましたが、使えました。

GUIで設定

設定ファイルで設定した人は、追記した部分を削除するか、コメントアウトするかで無効化してください。

“設定”を開き、”ネットワーク”を選択してください。
有線LANで接続している人は、右側に”有線”の設定項目があると思います。右の歯車を押してください。

“設定”の”ネットワーク”、”有線”の右の歯車をクリック

有線ネットワーク設定画面が表示されます。
ここでは”IPv4″を選択し、IPv4のIPアドレスを固定します。

“アドレス”のところに設定したい固定IPアドレスを入力してください。
ネットマスク、ゲートウェイも設定してあげてください。

他の設定はご自由に

設定したら右上の”適用”を押したら設定完了。
再起動して設定が反映されているか確認してください。

Waylandでの問題

debian10より画面描画システムがwaylandになりました。
新しいシステムで、高性能になっています。セキュリティーも向上したらしいです。

ただ、すべてのツールがwaylandに対応している訳ではなさそうで、僕のよく使うパッケージマネージャーの”synaptic”でインストールができませんでした。

どうやらwaylandの強固なセキュリティーにsynapcticが対応していないことが原因のようです。

synapticを立ち上げると以下のような警告がでます。

waylandだとadmin権限を割り当てられない、との警告

全ての機能を使いたければ、waylandじゃないやつを使え、とのこと。
すくなくとも今現在、waylandではsynapticの機能を全て使うことはできないようです。

“適用”がグレーアウトしてインストールできない。。

さいごに

ほんの一部ですが、debian10インストール直後の設定を紹介しました。
みなさまのお役にたてる設定はありましたでしょうか?

今後はこの環境をベースにいろいろなサーバ設定を入れてみようと思っています。

この設定の動画もありますので、よかったら見てくださいね。

初期設定
GUIでのネットワーク設定

それでは!