マリナーズの菊池雄星投手(28)は19日、パイレーツ戦先発で4イニング4失点。11敗目(6勝)こそ免れたが、米メディアの評価は複雑だった。球団地元紙シアトルタイムズ(電子版)は「またも、いい部分と悪い部分がミックスされた登板だった。どちらの部分が、彼のメジャー1年目を象徴するのだろうか」。今季31試合に先発したことをプラス評価し、両リーグワースト3位の36被弾をマイナス評価とした。
同紙によれば、サービス監督は「最初から言っていることだが、ユウセイの結果や成績には頓着しない。もっと大事なのは『何を学ぶのか』『どれほど速やかに学べるのか』『どれほど速やかに修正できるのか』だ。そういう点では、OKだった」。その一方で「グラウンドの内外で多くのことがあった。第一子が誕生し、シーズン中に父を亡くした。多くのハイライトがあったが、苦しんだときもあった。今年、チームの誰よりも多くを学んだことは疑問の余地はない。学ぶべきことはもっとあるがね」と語った。
米放送局CBSスポーツ(同)は「菊池は2回、4得点の援護を全て吐き出した。シーズンをほとんどは苦しみ、それは最近も変わっていない。予定通りならば、シーズン最終登板のアストロズ戦でいい締めくくりを目指す」と辛口で報じた。