昨季の本塁打王が奇跡の逆転優勝に望みをつないだ。3位・広島とのレギュラーシーズン最終戦に臨んだ2位・DeNAが7点差をひっくり返す大逆転劇。ソトの42号3ランでサヨナラ勝ちを決めて、首位・巨人とのゲーム差を3に縮めた。
ソトに始まり、ソトに終わった。今永のまさかの7失点となったこの日、まずは0|7で迎えた6回だ。1死一、二塁から広島の先発・床田から弾丸ライナーで運ぶ41号3ラン。頼れる助っ人の一発で反撃の号砲がスタジアムに鳴り響いた。
「自分が思い描いた球種がきたらいこうと思った。体が反応して捉えることができてよかった」。その後、代打・梶谷の自身100号代打満塁弾で一気に追いつくと、8回に1点を取り合って迎えた延長11回、無死一、二塁からの第6打席、フルカウントから粘った11球目を左翼席へ運んだ。
「スゴーイ! 自分の得意なボールがコースに来ていたのでファウルで粘って打つことができた」。昨季タイトルを獲得した41本を超える42号で広島の4連覇の夢を完全に打ち砕いた。ラミレス監督は「チーム全体が一体となってつかんだ勝利。明日からまったく簡単な試合はないのでしっかり準備していきたい」。20日から巨人との2連戦(横浜)で、直接対決は残り3試合。逆転Vが決して夢ではない状況になってきた。