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【社会】

安保法成立4年 「反対」絶やさず 国会前に3000人

安全保障関連法の成立から4年。国会前で廃止を訴える人たち=19日、東京・永田町で

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 他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とした安全保障関連法が成立して四年となった十九日、東京・永田町の国会前で、安保法制の廃止を訴える集会があり、野党の国会議員や市民ら約三千人(主催者発表)が参加した。

 主催した市民団体の小田川義和・共同代表は「四年前、国会の数の暴挙で強行採決された。この悔しさを忘れない」とあいさつ。立民の佐々木隆博衆院議員や社民の福島瑞穂参院議員らは「憲法違反の法律を、なぜ成立させることができるのか」などと力を込めた。

 参加した千葉県松戸市の地方公務員寺嶋豊さん(56)は「四年前もここに来て、安保法制に反対した。それから改憲の懸念は強まっている。今後も声を上げたい」と話した。

 「9条は日本の誇り」と書いたブラウスを着た埼玉県日高市の主婦一尾勝子さん(79)は「兄がニューギニアで戦死した。戦争のない世の中にしたい」と願った。

 政治をテーマに学校で発表するため見学に来た東京都品川区の高校二年、真鍋三緒さん(16)は「意見に共感した。校内を手始めに、若い世代に広めたい」と話した。 (梅野光春)

 

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