片町きらら広場に設置されていた、誰でも自由に弾ける「まちかど思い出ピアノ」が２６日、１年ぶりに復活する。ピアノ線の劣化などで撤去されていたが、北鳴中で使われていたピアノを活用する。昨夏にふたが壊されたため、防犯カメラで監視した上で午後８時まで開放し、まちなかに響くピアノの音色で「楽都」の魅力を伝える。

　まちかど思い出ピアノは公共空間に廃棄予定のピアノを置いて自由に演奏してもらう取り組み。片町きらら広場には２０１７年１０月から設置されていた。

　撤去後、北鳴中で使用していたピアノが買い換えで不要となったため、きらら広場の路上ピアノとして利用することにした。側面には「思い出ピアノ」と記し、これまで通り、金沢美大生がデザインした音符で花びらを描いた装飾で彩る。

　ピアノの利用時間は午前１０時～午後８時まで。市文化政策課の担当者は「再設置を望む声が寄せられていた。音楽を通じた交流の活性化、街のにぎわいづくりにつなげてもらいたい」としている。