打球の行方より気になる男がいた。藤嶋だ。同点の7回に2番手で登板。1死後、ゲレーロを迎えた場面だ。カウント2ー2からの5球目。投じたスプリットでマウンド付近の飛球が上がった。一塁手のビシエドに任せるため、藤嶋はマウンドから三塁方向へ走りだしたが、その途中にズルッ。ビシエドが捕球して2死は取ったが、ベンチからトレーナーを伴った阿波野投手コーチが出て故障などの確認を行った。これには藤嶋も苦笑いを浮かべて問題なしを強調。続く大城を投ゴロに仕留め、1イニング無失点で役目を果たしたが、ベンチに戻るとナインから冷やかされていた。