大相撲の新十両魁勝(24)=愛知県西尾市出身、浅香山=が、千代の海を押し出して勝ち越しを決めた。3連敗スタートからの給金直しに「信じられない。『本当なのかな』って思っちゃう」と終始笑顔だった。
しこ名の読みに合わせて「快勝か?」と取組後、報道陣からの質問に答えるのがルーティーン。「一気に出て勝てたら」「やや快勝」から始まり、勝敗を五分に戻した8日目は「いや~、快勝です」と言い切ったが、この日は「相撲は残ってます」と宣言は見送り。2桁勝利を見据えた。
地元特産の西尾茶にちなみ、抹茶色の締め込みで土俵に上がる。「愛知からの声援が増えて力になる。活躍して、西尾のお茶が有名になればうれしい」と故郷への感謝も言葉にしていた。