3時間前
1分39秒
中国から特殊詐欺、グループ幹部を逮捕
「カリスマ」と呼ばれる中国人の指示を受けながら、中国から日本の高齢者に特殊詐欺の電話をかけていたグループの日本人幹部の男が警視庁に逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、住所・職業不詳の西矢季広容疑者(44)で、去年3月、名古屋市の70代の女性にうその電話をかけ、キャッシュカード3枚をだまし取った疑いがもたれています。捜査関係者によりますと、西矢容疑者は中国と北朝鮮の国境の街・延吉市を拠点に日本の高齢者に特殊詐欺の電話をかけるグループの幹部で、リーダーは「カリスマ」と呼ばれる中国人の男でした。
「男たちは発覚を免れるため、延吉のこうしたマンションの部屋をいくつも借りて、電話をかけ続けていました」(記者)
「日本人が中国語を全然話せないのに、ここで住んでると言ってたから怪しいと思った。自分のマンションに1000万円あると言ってました。それを聞いて、それ以上話さなかったです。普通の人ならそういう話はしないでしょ」(メンバーを知る売店の店員)
Q.どうして延吉に来たといってましたか?
「商売するといってました」(メンバーを知る売店の店員)
電話をかけるメンバー同士はSNSで連絡を行い、日本にいる別のメンバーが全国銀行協会の職員を装ってカードをだまし取り、引き出した現金を西矢容疑者らの口座に振り込んでいたとみられていますが、取り調べに対し、西矢容疑者は「身に覚えがありません」と容疑を否認しています。
このほかにも、中国から電話をかけていたメンバー6人が逮捕・起訴されていて、警視庁は、このグループがあわせておよそ1億8000万円をだまし取ったとみて、実態解明を進めています。