『やすらぎの刻~道 #118 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
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- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > 戯曲・シナリオ
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『やすらぎの刻~道 #118 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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やすらぎの刻~道 #118 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
詳細情報
◇番組内容
やすらぎの郷に住む脚本家・菊村栄(石坂浩二)が“末期”の前立腺がんにかかっているという噂が流れ、心配したマヤ(加賀まりこ)やめぐみ(松原智恵子)が訪ねてくる。郷の理事長兼医師の名倉(名高達男)から簡単な手術をすればすぐ治ると聞いていた栄だが、不安にかられコンシェルジュのエリ(板谷由夏)に探りを入れる。そんな中、栄は噂を広めている張本人・冴子(浅丘ルリ子)やマヤを驚かそうと、あるいたずらを思いつく。
◇出演者
石坂浩二、ミッキー・カーチス、浅丘ルリ子、加賀まりこ、橋爪功、大空眞弓、いしだあゆみ、丘みつ子、松原智恵子、水野久美、笹野高史、上條恒彦、風吹ジュン、板谷由夏、名高達男、清野菜名、風間俊介
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
池添博
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
♬~
(菊村 栄)
〈その晩 私は夢を見た〉
〈人は死んでも
耳だけは しばらく生きていて
現世の声が聞こえるという〉
(マロ)ああ… あっけなかったな。
(お嬢)
まあ こんなもんじゃないの?
(水谷マヤ)
84まで生きたんだもんね。
頃合いって言や 頃合いよ。
(ロク)今 葬儀社の人に
言われたんだけどさ。
(マヤ)どうしたの?
焼き場に3つのランクがあって
上からA B Cって
どれにしますか? って。
Aが高いの?
ああ B Cに行くほど
安くなる。
どう違うの?
(マロ)焼き方の問題じゃねえかな。
Aがウェルダン
で Cがレア。
で Bが真ん中の
ミディアムレア。
どうする?
一番安いので いいんじゃないの?
生焼けか。
ねえ。
レアでお願いします。
あっ いや… Cで。
(葬儀社の人)わかりました。
(ドアの開く音)
(お嬢)あら いらっしゃい。
(ロク)あっ お焼香 どうぞ。
(桂木怜子)まあ こんな高いお香。
100円ショップに行けば
もっと安いのがあるのに。
(鈴の音)
(ノック)
(ドアの開く音)
あら 秀さん どうぞ。
九重さんも どうぞ どうぞ。
(高井秀次)
やあ 先生 やつれましたね。
(九重めぐみ)
あら 鼻毛が出ているわ。
切って差し上げて いいかしら?
(岸井さとみ)はさみ あるよ。
(めぐみ)はい。
あの… 切れないわ。
抜いちゃえば?
そうね。 はい。
えいっ!
うっ…! イテテテ…。
(宗匠)
結構 手間のかかる人でしたね。
ウンチクがうるさくてね。
あのウンチクだって
全部 受け売りよ。
そう。
インテリに見せかけてただけよ。
(マヤ)それで
若い子 口説いてたんだから。
私も口説かれた。
(お嬢)あら!
私も口説かれた。
嫌だ! 趣味に統一性が
全然ないじゃん。
(白鳥洋介)この人
表面は紳士ぶってたけど
中身は ひどいもんだったですよ。
(お嬢)あら 本当?
(白鳥)ええ。
(一同)知らなかった。
〈律子… 律子!〉
律子…。
♬~「どんぐりころころ
よろこんで」
何してるの?
石を積んでいるのよ。
石積んでるんだ。
♬~「あそんだが」
ここ どこ?
賽の河原よ。
ここか…。
はあ ここが賽の河原か。
♬~「こいしいと」
迎えに来てくれた?
石を積んでいるのよ。
なんで?
お魚がかかるのを
待ってるのよ。
あっ 釣りしてるんだ。
♬~「ないては どじょうを」
何が釣れるんだ?
ああ… 三途の川にも
誰か捨てたんだな。
まずいよ。
あれはね 硬骨魚鱗骨目の
熱帯地方にいる
原始的淡水魚で…。
先生!
…誰?
先生!
あっ…。
ああ… あっ…。
あっ… アザミちゃん。
(根来しの)アザミじゃありません。
私 しのです!
…えっ?
(ため息)
困ります! 私たち この後
どうしたらいいんです?
私たち これから
どうしたらいいんです!?
(木魚の音)
♬~(一同)
「燃ゆる大空 気流だ雲だ」
♬~「あがるぞ翔るぞ 迅風の如く」
♬~「爆音正しく 高度を持して」
♬~「輝くつばさよ 光華と勢え」
先生!
(根来公平)先生!
責任 取ってください!
起きて!
この後 どうすればいいんですか?
起きて!
(根来幸子・根来信子)先生!
(一同)♬~「空ゆくわれら!」
はっ…!
(鳥のさえずり)
(マロ)おいっす。
(宮下一馬)さすが先生!
すげえ人気ですね。
こんだけ人が集まったの
俺 初めて見ましたよ。
♬~
先生。
ああ…。
♬~
ああ…。 先生 どうぞ。
先生 お荷物 どこに置きます?
適当に…。
適当に… じゃあ あそこに置いて。
(ノック)
(エリ)はい。
この病棟の師長の
浦田と申します。
よろしくお願いします。
これから 簡単な検査だけして
まもなく 院長の診察があります。
こちらの衣服にお着替えください。
はい。
付き添いの方は
しばらくロビーで。
はい わかりました。
(浦田)それと これ
紙おむつです。
♬~
(カラスの鳴き声)
(ノック)
はい。
先生。
ああ…。
じゃあ 私 これで引き揚げますね。
えっ… もう行っちゃうの?
はい。 大丈夫ですよ
また来ますから。
ああ いやいや それは…。
じゃあ。
じゃあ。
ああ…。
あっ…。
失礼します。
(車のエンジン音)
(ため息)
(ノック)
はい。
院長の是枝です。
名倉先生から 詳しい資料を頂いて
全部 拝見致しました。
ああ どうぞ お座りになって。
あっ… お世話になります。
明日は 私が執刀させて頂きます。
全身麻酔を使いますから
全然 痛みはありません。
盲腸の手術に毛が生えたような
もので すぐ済みます。
術後 もしかすると ちょっと
痛みが出るかもしれませんが
その時は遠慮せず
ナースコールをなさってください。
痛み止めの薬をすぐ打ちます。
あと それと 術後の下半身に
多少の違和感と 尿漏れが
あるかもしれないので
ちょっとの間
紙おむつをつけましょう。
(是枝)
今夜は 食事は抜いてください。
後から
麻酔科の担当をよこします。
あの…。
(着信音)
はい。 ああ わかった。 すぐ行く。
じゃあ 明日。
今夜は ゆっくり寝てください。
あ… あの…。
失礼します。
いや 本当に あの…。
(戸を閉める音)
〈なんとも せわしない
院長だった〉
〈こっちは
まだ疑問があったのに〉
〈そして 翌日
ついに私は
ストレッチャーで手術室に運ばれ
麻酔をかけられた〉
〈昔見た テレビの
『ベン・ケーシー』と同じ情景が
目の前にあったが
すぐ その景色も
意識の向こうに飛んだ〉
菊村さん。
菊村さん。
菊村さん!
はい…。
(是枝)終わりましたよ。
痛みますか?
ああ いえ… いや… ああ 少し…。
全部 きれいに取れました。
もう心配はいりませんよ。
ありがとうございます。
(戸の開閉音)
ねっ どうって事なかったでしょ?
はい。
〈それから 疲れ果て
眠ってしまったようだった〉
〈下半身に多少の痛みがあり
いつもと違う違和感があったが
耐えられないほどのものでは
なかった〉
〈トイレを探して
走り回っている夢を見た〉
(ノック)
入ってます。
〈どこのトイレも
人が入っていた〉
〈やすらぎの郷には
トイレが足らない〉
〈理事長たちに進言せねば… と
もうろうとした頭で考えた〉
(ノック)
はい。
(戸の開く音)
ああ 先生…。
いかがですか?
ああ いや まあ…
大丈夫です 今のところ。
きれいに取れたと
是枝先生がおっしゃってましたよ。
他に…
転移はなかったんでしょうか?
ハハハハ… そんなとこまで
いってませんよ。
いや だって あの…
みんな なんか その…
おかしい事になってて…。
どうおかしいんです?
いや あの…
ここに移ってくる時に
みんなが もう
今生の別れになるような態度で…。
ハハハハ…
みんなに担がれましたね。
さもなきゃ また 例によって
オーバーな噂を流した人がいたか。
あ… あ… あの…
本当に もう
これで終わりなんですか?
終わりですよ。
理事長…。
僕に嘘ついてませんよね?
(名倉)ハハハハ… 僕が先生に
どうして嘘をつくんです?
ははあ 思い出した。
この前
コンシェルジュの有坂くんが
どうも先生の様子がおかしい
私らが
何か隠してるんじゃないかと
ふさいでらっしゃると
言ってましたが
その事だったんですか。
ハハ… なるほど なるほど。
ハハハ…。
先生 モリエールの喜劇に
『気で病む男』というの
あるの ご存じでしょう?
ああ 知ってます。
先生のは まさにそれですよ。
変な妄想を抱いたために
自ら余計な不安材料
病気の種を抱えちゃう。
そんな馬鹿な事
考えんほうがいいです。
先生の病気は
これで終わりました。
〈なんだか やっと心が晴れた〉
〈それと同時に ここ数日間
私をここまで不安で苦しめた
あいつらの言動を
許せないと思った〉
〈何か あいつらに
復讐してやらねば…〉
どうだったの?
ああ…。
あっ…
手術 無事に済んだのよね?