オヤジは、大阪出身。在日韓国人。
列記とした韓国名と、日本人に使える俗称名ももっており、
拉致監禁で前科もある。
オヤジは話し始めた。
軽蔑する母親のこと。
娼婦として男なしでは生きられない、男から金をもらうのに売春していた。
その金で自分は育ったこと。
「おんななど信用できない。あいつらは股を広げればいいだけだろ。」
オヤジの口調は、重かった。
オヤジはある男に金を貸した。金融屋だからね。
そしてその男は母親と関係がある。
その男は金を踏み倒しにかかった。
当時追い込み(※)は禁止されてはいたが、グレーゾーンだった。
(※ 自宅まで行き、職場まで行き、借金を取り立てする行為)
オヤジと若い奴らは、その男のところに行き、返済計画と利子、元金の返済を求めた。
そのときに、
その男はオヤジの切れるようなことを
多分言ったんだろ。
車に乗せられ山奥に。
山奥でその男を素っ裸にして、両手両足をしばりあげ、
そいつの体中に蜂蜜を塗りたくった。
そいつの身体は、虫まみれになり、そいつの身体が餌となっていた。
全身から痛み。苦痛を24時間浴びながら、男は素っ裸のまま逃走。
そして親父たちは逮捕された。
金の返済もあったのだろうが、
母親に行った「恨み」も実はあったのだろうとすぐにわかった。
すごいことをやる人だな。
恐怖心より、その母親がやられた「仕返し」にわたしは理解があった。
どんな軽蔑している人間でも、
親は嫌いかもしれないが、親が大嫌いな奴はいない。
身内だと思っていた奴、
娘でも、友人でも、恋人でも、
わたしの周りにいる大事な人たちが
そんな男にひどいことをされたなら。
わたしがその男を自由にできるなら、
わたしも逮捕されるようなことをやったかもしれない。仕返しとしてね。
昔、刑事さんと話をしたときに、
「犯罪を犯す、犯さない。それはどんなエリートでもどんな貧乏人でも起こりうること。
ホワイトとブラックの間のグレーはいつも存在して、
その気になれば、
魔が差せば、
大きい小さい関わらず罪を犯す。すべての人類がね。
横断ほどを使わない車道横断だって日本では犯罪だよ。」
あなたの思っている「常識」。
本当に「常識」か?
読んでいる人は、考えてほしい。