あいつは彼氏と遊んで
下の子のことを考えず、自分だけの幸せモンスターのまま
自分の道をかなえた。
が、条件は付いている。
「おとっちゃ~ん ムフ」
その頃、中学3年の卒業式を終えたばかりの感じ。
こっちは家計をみて、家の生活を見て、すべてをコントロールするのに大変だ。
しかも母親は役には立たない。
入学説明会にいったとき、PTAの打診があった。
面倒だなぁ。。と思う反面、まてよ?と。
ここに居れば、こいつが何を言われて学校内でどうゆう状況なのかすべて把握できるな。
何クラスかあるうちの1年代表のPTA役員はさすがに断りを入れたが、
クラスの代表PTA役員を承諾した。
どうせ、3年のうちに押し付けあうママ友?を観察しながら、学校の情報を得られる利点がある。
なんも情報がなくて放置状態よりは安心感がある。
とりあえず、管理側からは、考え付くできる範囲の準備をした。
あとは、当事者のこいつ、ちあきの問題。
「おい、学費、バイトで払うんだろ?バイトさがさなくていいのか。」
あいつはまたもスルーして、
遊びほうけ、何も答える様子はない。
それから入学の日を迎えた。
「おとっちゃ~ん 緊張する・・・」
こいつにとってみたら、
あのド田舎で、
友達という友達もいなくて、絵を描いていただけで
あたまはシラミでた衛生面。
さらにはネグレクトされているあの事を思い出すと、
環境を与えたり、教育を施したりすることの大切さが、本当に良くわかる。
私の教え方はスパルタ方式で、
こいつは逃げ道もなく泣きながらでも良くついてきたとは思う。
勉強が一時嫌になるのもわかってた。
だが、男目当てに一生に一度だろうと思われる決戦を捨てるとは思いもよらなかった。
それで
この状況。
花より団子でもみすぎたんじゃねーの?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
生きることが勉強だとと口からでかかった。
私の予想は、まったくかわらなかった。
1年、2年で退学し、
大検もしくは
都立の編入試験を受けることになるだろう。
こいつはいつになったら、この華やかな私立学校生活に、
努力と行動がなければ、終わりが早まることに気が付くのか。。。
夏前には、1回目の学費の納入がある。