「おとっちゃーん、ムフ」

 

甘えてくる。

 

「今度 会社休んで一緒に高校見に行ってくれない? 私立のK学園。」

 

どういうつもりなのか

毎晩の営みの後のピロートークで、一応母親に確認した。

まったくもって無知。

聞いただけ無駄。

 

あいつが学校生活でどういう素行をしているのかすら把握もしていない。

仕事がまた増える。

 

彼女は 逝ったことのない女だった。

 

さらには子供の生活するため最低限の収入しかなかった。

籍は入っていた旦那は失踪し、

寂しさを紛らわすため、浮気相手から、金銭の援助を受け取っていた。

「今日は生理だから、お口でね。」

 

わたしとなるようになってから、わたしだけのものになった。

同時に心を溶かしていくかのように、

どんどんとエスカレートしていった。

 

今まで経験してきた女同様、激しくなり、求めてくる。

仕事、子供、彼女、生活、母親。

オーバーワークだった。

全部が大事で全部を守りたかった。

 

「セックスは15分我慢すればいい。ただの苦行の他ならない。」

私の中の名言を吐いたのは、母親の彼女だ。

 

それがどうした。

深夜2時から始めて、終わったのは朝の8時なんて時もざらにあった。

 

違う意味での

花金だった。