2019年9月14日土曜日

幸福の科学が周庭(アグネス・チョウ)氏の霊言本出版を強行、16日に新宿でデモも

香港民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏が香港への自衛隊派兵を求めているかのような内容のニュースを幸福実現党が9月4日に配信した問題で、幸福の科学は13日、同様の内容の書籍を出版した。

問題のニュースは教祖・大川隆法総裁が周氏の守護霊を呼び出したと称して語った内容を掲載したもので、周氏本人はTwitter上で削除を求めていたが幸福実現党は削除を拒否していた。書籍の出版は、改めて周氏の要請を無視したもの。また幸福実現党は、同書籍の内容を踏まえて9月16日に東京・新宿で「#香港革命」と称するデモ行進を行う。



問題の書籍は、13日付で全国の書店等で販売が始まっている『自由のために、戦うべきは今 習近平vs.アグネス・チョウ 守護霊霊言』(大川隆法=著、幸福の科学出版)。大川総裁が周氏の守護霊を呼び出したと称して話し、教団職員と質疑応答を行う内容だ。9月4日に幸福実現党がその一部を掲載した『幸福実現NEWS』(2019年9月4日特別号)をネット上で配信し、中国メディアから周氏の言葉として報じられる騒ぎに発展している。

周庭(アグネス・チョウ)氏が香港への自衛隊出動を要望? 幸福の科学がデマを誘発

周氏は9月5日のうちにTwitter上で削除や訂正を求めたが、幸福実現党は応じず。『幸福実現NEWS』の記事から周氏の顔写真を削除し、本文や見出しに「守護霊」等の言葉を付け加えただけの改訂版を再配信した。また幸福の科学広報は、J-CASTニュースの取材に対して、「表現の自由、言論の自由のもとに撤回及び部分訂正を行う予定はありません」とコメント。

しかし幸福の科学は『幸福実現NEWS』を削除するどころか、上記の書籍を発刊し全国の書店での販売を始めた。周氏の要請を無視して、なおも霊言の発表を強行した形だ。

書籍の内容は『幸福実現NEWS』同様、周氏の守護霊が話したものと称して、〈できたら香港独立まで持っていきたい〉〈邦人保護の名目で、自衛隊を送ってください。そしたらアメリカも動きますから〉〈アメリカ、イギリス、日本が軍隊を送ってきたら戦い続けることは可能〉などといった言葉が掲載されている。

ほかにも、こんな内容が含まれていた。

アグネス・チョウ守護霊 ウエ、ウエ、ウエ、ウエ。習近平、臭い、臭い。臭い、臭い。臭い、臭い。おじさん臭い。うーん、もう、嫌だわ。ハア、嫌い。ウエエエ(会場笑)〉(『自由のために、戦うべきは今 習近平vs.アグネス・チョウ 守護霊霊言』より)

香港民主化は、習近平氏が臭いとかそういう問題ではないのではないか。

アグネス・チョウ守護霊 「もう一回、香港を〝再占領〟する」って宣言してくれたら、すごく面白いことが起きる。〉(同)

綾織 なるほど。イギリスの統治に戻るということですね。〉(同)

アグネス・チョウ守護霊 うん。だから、いや、「統治に戻る」ではなくて、「香港の自治を認めて、独立性を認めなければ、もう一回、再占領も辞さない」みたいなことを言って、軍艦でも送ってくれると、ちょっと面白い。〉(同)

「面白い」などという理由で、英国による軍事行動や占領まで求めている内容だ。そこで語られている内容には、香港民主化への熱意や真摯な問題意識などない。

同書籍には、幸福の科学における「守護霊霊言」についての基礎的な説明も掲載されている。

〈守護霊は、実は自分自身の魂の一部である。したがって「守護霊の霊言」とは、いわば本人の潜在意識にアクセスしたものであり、その内容は、その人が潜在意識で考えていること(本心)と考えてよい〉(同)

周氏が『幸福実現NEWS』の削除や訂正を求めた直後の9月6日、幸福実現党は〈本内容は、周庭氏の守護霊の発言を紹介したものであり、地上の御本人の発言ではありません〉とする声明をTwitterやウェブサイトで発表していた。ところが13日発売の書籍では、周氏の霊言とは周氏本人の「本心」であるとする説明をつけて、「霊言」を書籍化したわけだ。

表紙の帯には、「自衛隊を送ってほしい」とする「アグネス・チョウ守護霊」の言葉まで掲載されている。

また、この書籍のまえがきで大川隆法総裁は香港のデモを「香港革命」と命名。これを受け、幸福実現党は9月16日午前10時半から、東京新宿で「#香港革命 ─自由のために、戦うべきは今─」と銘打ったデモの開催を発表した。デモのサブタイトルは、問題の書籍のタイトルそのまま。

幸福の科学に詳しいやや日刊カルト新聞社・藤倉善郎被告人容疑者兼総裁は、こう解説する。

「守護霊がどうのなどという幸福の科学の設定は、一般的に信じられていないばかりか、世の中の大半の人は知らない。周氏の霊言を掲載した『幸福実現NEWS』にも、そういった設定の説明はなかった。幸福の科学は、中国のメディアがフェイクニュースを流したかのように言い訳をしているが、そもそも幸福の科学のせいでデマが発生した。それを全く反省しないばかりか、書籍の発刊まで行い、これをネタ下にしたデモまで行うという。表向きは香港支援を謳ったデモだが、実態は、香港民主化運動の足を引っ張るものでしかない」

やや日刊カルト新聞社では16日に、幸福実現党のデモに抗議するカウンター活動を行うと発表。Twitter(ハッシュタグ「#9・16香港民主化の足を引っ張るデマを許さない」)で参加を呼びかけている。

「今回のカウンターは、いままで弊社が行ってきた各種の抗議活動とは違う。お笑い要素一切なしのガチ抗議です。香港については、極力平和裏に民主化が果たされることを願う。中国との戦争を志向するカルト教団が香港民主化運動を自己宣伝や政治的目的のために利用することは許しがたい。ましてや周氏の生命に危険を及ぼしかねず香港民主化運動の趣旨や性格をも歪めるデマについては、なおさらだ。香港民主化を応援する意味でも、デマの発信源である幸福の科学に対して批判の声があることを全世界に向けて明確に示したい」(藤倉総裁)

カウンター活動は、幸福実現党のデモがスタートする新宿中央公園・水の広場付近から、デモ隊を歩道で追尾する形で行う。スタートは午前10時半。

9 コメント:

匿名 さんのコメント...

この感じでは幸福の科学は周さんが殺されたら喜んで霊言するのでしょうね、ひどい

匿名 さんのコメント...

人の命をもて遊ぶ幸福の⚪︎⚪︎。もはや、信者も含めて宗教家ではないかと。
妄想の世界の基地外。
隔離、強制入院が必要なレベル。
本当に信者は信じているのだろうか?
人としてどうなのか?何も感じないのか?
あるのは世間一般からみれば根拠のない優越感浸っているのか?
もう一度考えてください。どうか。

匿名 さんのコメント...

取材に対して、「表現の自由、言論の自由のもとに撤回及び部分訂正を行う予定はありません」とコメント・・・科学さんも人の発言は息子であろうが否定するが自身の発言は表現の自由と仰る・・・

匿名 さんのコメント...

2019年9月16日 9:08  匿名 さん4

>人の命をもて遊ぶ幸福の⚪︎⚪︎。もはや、信者も含めて宗教家ではないかと。
>妄想の世界の基地外

>人としてどうなのか?何も感じないのか?

サイコパスやソシオパス「反社会性パーソナリティー障害」なら何も感じないよ。
自責の念がないからね。
他人がどうなろうと関係がないから
精神障害の程度によるけど人殺しとか人を騙したりするのは
簡単に出来てしまうよ。
そのコミニティに属す事、それ事態異常だから。
そういう人に世間の常識を言っても時間の無駄。
治療法がないのでね。

むしろこの狂人達から身を守るために、
この悪行を世間に訴えるべきである。

キャノンドウ さんのコメント...

日本国憲法で政治と宗教は分離しますと書いています。
ので、一致している創価学会と公明党
         幸福の科学と幸福実現党
は退場してください。きえて下さるようお願いします。

匿名 さんのコメント...

2019年9月17日 6:00  キャノンドウ さん

>日本国憲法で政治と宗教は分離しますと書いています。
>ので、一致している創価学会と公明党

        幸福の科学と幸福実現党
>は退場してください。きえて下さるようお願いします。

宗教と繋がっている政治家を全員排除しないと無理な話
宗教と直接繋がりがなくてもなんらかのコミニティと繋がっていると思う。
そことカルトが絡んでいる可能性が高いから
結局、宗教と繋がっていない政治家は少ないと思う。

平成です。 さんのコメント...

「中国ガー」が出来れば何でも・・・
『ザ・リバティ』に髙田明氏のインタビュー(守護霊インタビューではない)が載っていたのはビックリしましたw
https://the-liberty.com/article.php?item_id=16169

キャノンドウ さんのコメント...

匿名様、
返信ありがとうございます、控えめに書かれていますけど、宗教と関連ない政治家を排除しますと
誰もいなくなりますよ、しかし数名はおられるかも知れませんね((笑)))。
自分はよくわかりません、しかし、昔から宗教と政治は、ものすごい密接につながっていたみたいですよ。

匿名 さんのコメント...

キャノンドウさん

〉昔から宗教と政治は、ものすごい密接につながっていたみたいですよ。

そうですね。
魔女狩りもあったね。
例えば、街の有力者がキャノンドウさんを
気に入らないので魔女に仕立て上げ、拘束
集団で暴行、財産没収、魔女裁判で強制的に魔女にされて死刑と言った暗黒時代がありました。

今の時代で、日本に生まれて良かったですね。