11月7日にさいたまスーパーアリーナで兄弟ダブル世界戦を行うIBF、WBAバンタム級王者・井上尚弥(26)と弟のWBC同級暫定王者・拓真(23)、そして12月2日にWBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦に出場するいとこ浩樹(27)=いずれも大橋=が17日、長野県軽井沢町で走り込み合宿を開始。初日から約16キロの長距離走とダッシュ練習という厳しいメニューをこなした。
井上尚は、超大型トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で世界5階級制覇のスーパースターで現WBAバンタム級スーパー王者ドネア(フィリピン)と激突する世界中が注目する大一番が待つ。
「試合に向けての合宿。終われば最終調整、減量と進む。いよいよって感じです。(ドネア戦が)長期戦になることも想定して、今回の合宿は平面での長距離走でスタミナ強化を徹底したい」と、表情を引き締めた。
プロ13戦全勝のうち10勝が判定でスタミナには自信のある拓真も「次の相手(WBC同級正規王者ウーバーリ、フランス)は手数を増やさないと勝てない。さらにスタミナを強化します」と力強かった。
3人は19日まで3日間にわたって下半身を強化する予定。計で約100キロを走って徹底的に下半身を鍛えて決戦への準備を整える予定だ。(藤本敏和)