【4月16日 AFP】エクアドル政府は15日、英ロンドンのエクアドル大使館に籠城していた内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者の逮捕以降、エクアドル公的機関のウェブサイトがおよそ4000万回サイバー攻撃を受けたと明らかにした。

 パトリシオ・レアル(Patricio Real)通信・情報社会副大臣によると、攻撃はアサンジ容疑者が逮捕された11日から始まり、米国、ブラジル、オランダ、ドイツ、ルーマニア、フランス、オーストリア、英国のほか、エクアドル本国からも攻撃があったという。

 アサンジ容疑者は在英エクアドル大使館で7年にわたり亡命生活を送っていたが、エクアドルのレニン・モレノ(Lenin Moreno)大統領が同容疑者の外交的保護を取りやめたことを受け、11日に逮捕された。

 モレノ大統領はアサンジ容疑者が「他国のやり方」に干渉し、「スパイ行為」をしていたと非難。エクアドル政府はアサンジ容疑者の亡命資格を取り消した上、ラファエル・コレア(Rafael Correa)前政権下の2017年に同容疑者に付与した市民権も剥奪した。

 通信・情報社会省の当局者によると、アサンジ容疑者とつながりがあるという複数の団体から脅迫を受けた後、インターネットへのアクセスが遮断される攻撃を受けたという。(c)AFP