和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年09月17日(火)

本宮大社と闘雞神社周辺を景観形成重点地区に 田辺市

 和歌山県田辺市は、景観に関するルールを定めた「景観計画」の改定案をまとめた。世界遺産の熊野本宮大社(田辺市本宮町)と闘雞神社(同市東陽)周辺を、建築や開発行為の規制を厳格化する「景観形成重点地区」に指定。また、すでに中辺路町と本宮町を指定している「特定景観形成地域」に、市の中心市街地も指定する方針を打ち出している。

 市は2017年に景観計画を策定。市全域を景観計画区域とした上で、本宮町と中辺路町を特定景観形成地域に指定した。16年に世界遺産に追加登録された闘雞神社とその周辺の歴史的景観の保全については盛り込んでいなかったため、改定することになった。

 特定景観形成地域や景観形成重点地区になれば、建築物の色彩や眺望などへの配慮が必要になる。重点地区では、建築や開発にかかるすべての行為について市への届け出が必要になる。

 市は改定案をホームページで公表。10月3日まで市民の意見を募集している。

 また、9月26日午後7時から本宮行政局で、27日午後7時から市役所別館で、それぞれ住民説明会を開く。

 問い合わせは、市都市計画課(0739・26・9937)へ。