法華経守護の諸天善神(1)「大曼荼羅御本尊」に勧請されている諸天・善神
「法華経守護の諸天善神」の第1回目として、日蓮宗の檀家の仏壇でお祀りしているご本尊「大曼荼羅」に勧請されている神々をご紹介します。
日蓮聖人が考案した「大曼荼羅」の真筆は125幅ほど残されているそうですが、わが家の「大曼荼羅御本尊」は、「永安十年七月八日、日蓮始メテ之ヲ圖(しる)ス」という墨書きのある、「佐渡始顕本尊」(さどしけんのほんぞん)の写しを縮尺・複製したもののようです。「大曼荼羅御本尊」で画像検索をかけると、いろんなタイプの「大曼荼羅」がヒットしてきますが、わが家の「大曼荼羅」とまったく同じ内容・構成のものが、とくに仏壇・仏具屋さんの「商品見本」コーナーなどで、いくつもひっかかってきます。
上記の墨書きを、自分の脳力で可能な限り忠実に活字に起こすと、以下のとおりです。
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大持国天王 (カーン) 大廣目天王
大日天大王 南無天台大師
第六天魔王 南無龍樹菩薩
南無三世諸佛 南無舎利弗尊者 阿修羅王 況滅度後法華弘通 佛滅後千二百二十餘年之間
南無上行菩薩 南無藥王菩薩 轉輪聖王 之故留難事 一閻浮提之内未曾有之
南無釈迦牟尼佛 南無普賢菩薩 十羅刹女 八幡大菩薩 (バン)(花押)
南無浄行菩薩 南無弥勒菩薩 阿闍世大王 佛語不虚 文永八年太才辛未九月十二日蒙御勘気
南無分身●諸佛 南無大迦葉尊者 大龍王 南無妙樂大師 也 ●遠流佐渡國同十年太才癸酉七月八日
南無安立行菩薩 釈提桓因天王 南無伝教大師 以●●●閻浮提人 日蓮始圖之
大月天王 ●●●●●
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神様だけでなく、仏様とか、昔のえらいお坊さんの名前などもたくさん掲載されています。
以下は、福岡県博多市の「日蓮聖人銅像護持教会」で授与して頂いた「大曼荼羅」です。こちらも日蓮聖人の自筆本尊の写しよようですが、神様の種類が多いいっぽう、上の解説で青地でしめした「奥書」にあたるものが見当たりません。