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【東京】広島・ミスター赤ヘルの兄 ピンクレディーの生みの親 被爆と戦後の平和語る
いずれも広島で被爆したミスター赤ヘルの兄と、ピンクレディーの生みの親が平和について対談-。こんな企画がある「第19回戦争展in江戸川」が31、9月1日、江戸川区の「タワーホール船堀」(船堀4)で開かれる。区民有志らでつくる実行委員会の主催。「被爆を乗り越えて生きてきた2人の話を聞いてほしい」と、実行委事務局では来場を呼びかけている。 (井上幸一) ステージで対談するのは、プロ野球・広島カープの選手、監督として優勝に導いた山本浩二さんの兄である山本宏さんと、芸能プロダクションの経営者としてピンクレディーを売り出した貫(ぬき)泰夫さん。共に広島で被爆した八十代で、区内に住んでいる。山本さんは、戦後生まれでスター選手だった弟に余計な心配をかけまいと封印してきた被爆体験を、一昨年の夏に初めて人前で語り話題となった。 テーマは「“被爆”殺戮(さつりく)と破壊を乗り越え、広島が生んだ“日本一”」。カープやピンクレディーの映像を流し、戦後の明るく輝いた時代を語り合う。三十一日午後四時からで資料代五百円。 二人のステージの前の午後三時二十分からは、合唱劇「ぞうれっしゃがやってきた」を上演。戦時中、軍から動物を殺す命令が出た中、東山動物園(名古屋市)のゾウ二頭が守り抜かれ、「本物のゾウが見たい」との全国の子どもたちの願いで「ゾウ列車」が走ったという物語だ。担当の永井きくこさん(75)は「ゾウや動物園の人の紙人形を持って歌い、子どもたちに分かりやすく伝える。動物の命も、人間の命も慈しむ素晴らしい話なので、多くの人に見てほしい」と話している。 戦争展のステージではこのほか、講演「戦争への道『教育・弾圧・プロパガンダ』」、東京大空襲の証言、朗読、DVD上映、被爆証言などを実施。会場では、戦争に関する写真や、戦時中の品々などの展示を行う。 山本さん、貫さんの対談以外は無料。会場は、都営新宿線「船堀」駅前。問い合わせは、実行委=電03(3674)2505=へ。
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