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日蓮の曼荼羅を絵解き 

曼荼羅の本には、日蓮の「南無妙法蓮華経」の文字曼荼羅が掲載されていないことがよくある。

厳密には空海の両界曼荼羅やチベットのマンダラが曼荼羅なのであって、日本の当麻曼荼羅は観無量寿経に説かれていることを図示した変相図、春日曼荼羅や富士参詣曼荼羅、立山曼荼羅などは寺社境内図の一種だという判断からだろう。

日蓮の題目曼荼羅は特異なものとして、曼荼羅の本には載せられないか、少し触れられている程度である。しかし、日蓮宗・法華宗、創価学会・ 立正佼成会などの法華信徒は非常に多い。曼荼羅といえば日蓮の文字曼荼羅(大曼荼羅本尊)のことだと思う人は多いはでずである。それを無視することはできない。『まんだら絵解き図鑑』では、日蓮の文字曼荼羅も絵解きで掲載した。

これには少し戸惑いがあった。文字曼荼羅(大曼荼羅本尊)のうち、上部中央の二尊四士とよばれる部分、また十羅刹女の部分などの図画には伝統的なものがあるけれど、大曼荼羅本尊の全体を絵にしてよいものだろうか。そんな懸念があったので、解説で曼荼羅の霊性を損なわないように配慮した。


日蓮の大曼荼羅本尊
まんだら仮p60 まんだらp62 まんだらp64
画像はクリックで拡大します。

表紙と目次
まんだら絵解きカバー まんだらp2目次

発行・双葉社 A5判128ページ 定価1500円+税
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まんだら絵解き図鑑10☞1へ
(大角修)

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