---------------------------
----N----145----------
----a-----------------------------
----t-----------------------
----u-Z-o-r-a--------------
-----------------------------------
-----------------------------------
---------------------------------------------------------------
(桃代)お名前は?
杉山千夏です。(桃代)ちなつ?何だ 小さい なっちゃんじゃない。どういう字 書くの?千の夏です。
ふ~ん…。
これ 本当に もらってもいいですか?
(麻子)どうぞ。ありがとうございます。
(麻子)優ちゃん お見送りしよっか。ありがとう…。
♪~
(なつ)千遥!
千遥…?
♪~
♪~
♪「重い扉を押し開けたら暗い道が続いてて」
♪「めげずに歩いたその先に知らなかった世界」
♪「氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ」
♪「切り取られることのない丸い大空の色を」
♪「優しいあの子にも教えたい」
♪「ルルル…」
♪「口にする度に泣けるほど憧れて砕かれて」
♪「消えかけた火を胸に抱きたどり着いたコタン」
千遥だよね?
私が分かる?
来てくれたの?
(千遥)突然お邪魔して すみませんでした。
何言ってるの…。
うれしい…。
来てくれて ありがとう。
娘が ソラのファンなんです。
毎週 楽しみにしてて。
どんな所で作っているのか私も見てみたくなって…。
本当に?千夏ちゃんっていうの?
はい。
こんにちは。こんにちは。
娘には 何も話していません。あなたのことを知らないんです。
分かった。
あ… 私の夫と娘です。
娘の名前は 優。
夫は 坂場一久といってソラの演出をしてます。
いつも拝見しています。
(坂場)ありがとうございます。
失礼します。
ちょっと待って!
待って…。
今 どこにいるの? 教えてもらえない?
お願い…。
神楽坂で杉の子という料理屋をしています。
神楽坂の すぎのこ?
もし よかったら…お客様として いらして下さい。
行く! 必ず行く…。
兄も誘っていい?
あなたが お誘いしたい方なら私は構いません。
分かった。
それじゃ さようなら。
♪~
さようなら…。
(坂場)居場所を教えてくれたのか?
うん…。
でも 今でも昔のことは…隠してるみたい。
そうか…。
ああ… でも よかった。
信じられない…。
そうだな… すごいことだ。
(優)ねえ ママ 写真の人でしょ?
えっ?ママの妹でしょ?
そう… そうだよ 優のおばさん。
千夏ちゃんは 優のいとこ。
でも それは ないしょ。
♪~
(麻子)どうしたの?
あの子のお母さん… 私の妹でした。
(下山)えっ?なっちゃんの妹?
(神地)戦争で生き別れた?そう。
北海道で会えなかった妹さんかい?はい。 その妹です。
(陽平)やっと会えたのか なっちゃん!はい。
すげえ! ソラを見て ここに来たのかよ!?
この作品のおかげで 会えました。
絶対 いい作品にします。
よし…。
さあ みんなも頑張って!奇跡を生むわよ この作品は。
(一同)はい!よし…。
♪~
ねえ お母さん。さっきの人は お母さんのお友達?
そう お母さんが子どもだった頃の…。
そうなんだ。ソラを作ってるんだ… すごいね。
千夏… お母さん千夏に話したいことがあるんだけど。
何?
お部屋行こうか。
(咲太郎)神楽坂…。
そんなに近くにいたのか 千遥は…。
(光子)それも 料理屋をしていたなんてね。
料理屋に嫁いだんだね。
きっと あのあと柴田の家を去ったあとに…。
それで お客としてなら来てもいいって。
本当に そう言ったのか?うん。
それは 会いたいと言ってるのと同じじゃないの!
どうする?俺も行っていいのか?
千遥は 誘いたい人がいれば連れてきても構わないって。
そうか…。ねえ だけど お兄ちゃん…どうして 千遥は 今になって会ってくれる気になったんだろう?
えっ?
もしかしたら このまま…お父さんとお母さんは 別々に暮らすことになるかもしれないの。お父さん この家にずっと帰ってこないでしょう。
お父さんとお母さんが 別れるってこと?
そう…。
それくらいは もう分かるか。もし そうなったら…。
そうなっても…お母さんと一緒にいられる?
もちろん。お母さんは 千夏と一緒にいるよ。
どんなことがあってもず~っと ず~っと 千夏と一緒にいる。
よかった…。
だけどね 千夏…もし そうなったらここには いられなくなるの。
えっ…。
お店もやめてここから離れなきゃならない。
どこか知らない街に行ってね千夏と お母さんの2人だけで暮らさなくちゃいけないの…。
それでも いい?
それでも いいよ。お母さんと一緒なら。
♪~
ごめんね お母さん…千夏に ちゃんと家族作ってあげられなくて…。
大丈夫だよ お母さん。
私がいるでしょ。
そうだね…。
は~い お待ち遠さま。
悪いな。ありがとう。
はい 優ちゃんの。ありがとう。
よし…。
(一同)頂きます。
それで いつにしよう?千遥の店 行くの。
あ… なつは いつならいいんだ?
う~ん 私は土曜日が 一応 締め切りだから…土曜日の夜なら大丈夫かな?
大丈夫だよ。 それぐらいの時間は。分かった。
光子も 一緒に行こう。いいの?
家族だろ。分かった。
信さんにも すぐ知らせなきゃ。うん。
ねえ イッキュウさんは?あ… 僕と優は後でいいよ 今日会えたし。
うん… そうね。
悪いけど 優をお願い。うん。
早く食べないと始まっちゃうよ!
(3人)あっ。そうだ。
♪~始まった。
♪~
(テレビ)♪「まぶしい大地に広がる空」
♪「風は優しさ 運んでくれる」
♪「森は心を 育ててくれる」
♪「昨日の涙と 明日の笑顔は きっと友達」
♪「ラララ ラララ」
なつよ 君が作った この作品で家族の時間が また つながった。