役者として他の人生を堪能できるのは、僕にとって贅沢なこと―高橋信インタビュー(後編) (2/2)

小さい頃からゲームが大好きで、格闘ゲームの声をやりたい

高橋 最後に、役者としての側面から少し離れて、一個人・高橋信として趣味や特技、普段の生活についてもお聞きした。
プライベートなこともお聞きします。「ブラジル体操」が特技とのことですが、どのようなものなのですか?
高橋 もともとはサッカーのウォーミングアップとして使われている体操らしいです。僕は野球部でしたが、サッカー部がやっていたブラジル体操を覚えまして。当時はサッカー部よりもしっかり出来ていたと思います(笑)。最初は「野球部なのにブラジル体操できるぜ」というウケ狙いでやっていたのですが、それをとんでもない早さで、しかも1分間持続出来るようになったので特技にしました(笑)。あと、最近の特技としては耳を鳴らすというのもあります(笑)。
専門学校の頃の話などからも、いい加減にやるのが嫌な性格なのですね。
高橋 普段はおちゃらけていますけどね(笑)。でも「やるからにはしっかりやろうよ」というスタンスでいます。
仕事から離れて、普段の生活ではどうなのですか?
高橋 結構インドアなところがあって、料理やゲームをしていることが多いです。本当はずっと家にいたいんですけど、それだと体に良くないと思ってウォーキングもしていますが。料理ではローストビーフを作ったりしますね。肉はチャーシューからはいってローストビーフにいって。シンプルな男の料理が好きです。
ゲームは小さいころから好きなんですよね。
高橋 そうですね。小さい頃から兄の影響で格闘ゲームをよくやっていました。あと『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』などのRPGも好きです。『ファイナルファンタジー』だと当時はスーパーファミコンの時代だったので最初にやったのは『IV』だったんですが、兄から「ちゃんとやるならファミコン版からやれ」と言われて、それもやりました。『III』は「クリア出来るの?」と思いながらやっていましたけど(笑)。『ドラゴンクエスト』も『II』のロンダルキアへの洞窟とか大変でしたよね……。
(ゲームの話が止まらない高橋さん)
レトロゲームにハマった時期もあって、特にメガドライブの『ボナンザブラザーズ』にはすごくハマっていました。2人同時プレイをやるのは初めてだったので印象に残っています。
格闘ゲームで一番ハマったのは?
高橋 『GUILTY GEAR』です。ゲームセンターに行ってフレーム管理までやろうと思ったのはこれが初めてでした。
希望としてはゲームの役も大きいですか?
高橋 そうですね。アニメのレギュラーはもちろんやりたいですが、小さい頃からゲームが好きなので、格闘ゲームの主要キャラをやってみたいです。あと、RPGの有名なシリーズにも出てみたいです。
ゲームのキャラクターを演じる魅力とは?
高橋 アニメもゲームも言ってしまえば役者として他の人生を堪能できるわけじゃないですか。それって僕にとって贅沢であり、すごく責任のあることなので魅力を感じています。
最後に、今後への意気込みをお聞かせください。
高橋 お芝居もイベントもどんなことでも楽しくやりたいと思っています! 自分が楽しんでいることは、聞いている方、観ている方に伝わると思うし、同じように楽しんでいただけると思うので。これからもマルチに楽しみながら頑張って行きますので、どうぞよろしくお願いします!
ひとつの作品と再び出会ったことで、人生の大きな決断に至ったという高橋さん。大好きなゲームも話し出したら止まらない感じだったし、好きなことにはのめり込むタイプなのだろう。それは役者としての姿勢にもきっと表れてくると思う。
先輩である小野友樹さんの姿勢に刺激を受けたというのは素敵なことだと思うし、いい部分を見習いつつ“高橋信”としての魅力をどんどん出していってもらいたい。格闘ゲームやRPGのメインキャラとして必殺技を叫ぶ日が楽しみだ。
  • 取材・文千葉研一
  • 撮影中村ユタカ

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