14日の阪神戦(ナゴヤドーム)で史上81人目の無安打無得点試合を達成した中日の大野雄が偉業から一夜明けた15日、DeNA戦(同)の試合前に取材に応じ、「実は体調が良くなかった」と達成秘話を明かした。通常、デーゲームでは午前8時に起床する左腕。14日はなぜか4歳の長女に午前6時半に起こされた。「おなかがへったけど、嫁さんを起こすのもかわいそうやし」と自分と長女の朝食を作り、睡眠不足のまま球場入り。「眠い眠いと思っていたのに不思議なもんですね」と笑った。
達成後は「SNSを含めたら500件くらい」のメッセージが届き、同い年で親交の厚い大リーグ・ドジャースの前田からもインスタグラムで祝福とともに「このジャンプはダサいけど」と達成時に飛び跳ねた場面をいじられた。大野雄は「僕も後から見たらダサいなと思った」と苦笑い。「選手からもたくさんメッセージが来たのはうれしかった。達成して本当に良かったと思う」としみじみと喜びをかみしめた。