マリナーズの菊池雄星投手(28)の“一発病”は、深刻だ。米放送局FOXスポーツ(電子版)によれば、今季の被弾率2・1(9イニング相当の被本塁打)は、規定投球回数クリア組ではメジャーワースト。13日のホワイトソックス戦も甘い93マイル(約150キロ)と91マイル(約146キロ)の直球で2本塁打を喫し、これで36被弾はア・リーグワースト2位となった。
他のメジャー日本投手を見ると、ダルビッシュ(カブス)も31被弾はメジャーワースト7位タイ、被弾率1・7は同6位と多いが、防御率は3・97。菊池の防御率5・46とは大きな開きがある。というのも、近年の投手成績で最重要の指標に挙がることもあるWHIP(投球イニング当たりの被安打+与四球数)は、ダルビッシュがナ・リーグ10位の1・11に対し、菊池はメジャーワーストの1・52となっている。
ちなみに、大リーグはWHIP1・00で超一流とされ、今季メジャーで0点台は2人のみ(アストロズのバーランダー0・78とコール0・91)。ドジャースの前田は今季のメジャー日本投手でトップのWHIP1・08、ヤンキースのエースと目される田中はア・リーグ15位の1・26。一方、ダイヤモンドバックスの平野は1・48と苦しんでいる。