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【ゴルフ】

すご腕キャディーの「泉さん」に導かれ… 正岡3位急浮上

2019年9月15日 紙面から

好スコアに笑顔の正岡竜二(左)と2大会連続優勝がかかるキャディーの泉さん=札幌GC輪厚Cで(大西洋和撮影)

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◇ANAオープン<第3日>

 ▽14日、北海道北広島市、札幌GC輪厚C(7063ヤード、パー72)▽曇り時々晴れ、21・6度、南3・7メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽64選手▽観衆4940人

 ツアー未勝利で、この大会は過去に5度出場しながら1度しか予選通過がなかった正岡竜二(36)=グランデュール=が64と猛チャージをかけ、25位から首位と2打差の3位に上がった。ツアー通算3勝の時松隆光(26)=筑紫ケ丘GC=が69で回り、3つ伸ばして通算14アンダーとして初日からの首位を守った。石川遼(27)=カシオ=は伸び悩み、首位から5打差の11位。

 正岡が、頼もしい相棒とともに優勝へ近づいた。前回大会(2017年)優勝の池田勇太を担当したキャディー生活21年、輪厚では13年目のベテランハウスキャディーの泉さん(姓は非公表、自称・永遠の40代)だ。

 「すごいんですよ、あのキャディーさん」。正岡が驚きの表情で語った。17番パー5では上って下る複雑な20メートルのスライスラインを1発で決めてイーグルにしたほか、2~6メートルのパットをことごとく沈めて7バーディーを奪取。全て、泉さんの指示の通りに打った。

 正岡は東北福祉大で池田の2年先輩。練習ラウンドから食事や飲みまで常に一緒に行動している。今大会のキャディーを探していたところ、池田から泉さんの存在を聞き、ゴルフ場に頼んで担当にしてもらった。評判通り、グリーンの読みは完璧。「言われた通りに打ったら、全部入る。安心して攻められる」と振り返った。

 優勝請負人の泉さんは「正岡選手はメンタルが弱いと聞いていたので、落ち着かせてあげたり、ほめてあげたりして平常心を保つようにしています」と好成績の秘訣(ひけつ)をちらり。そして「2年前の池田選手も2日目は悪かったけれど、3日目にたくさんバーディーを取った。あのときの雰囲気にそっくりです」と自身の大会2連覇を信じている。

 最終日最終組は2度目だが、プレーするのは今回が初めてになる。16年のカシオワールドオープンが最終日が雨で中止になったからで、くしくも優勝したのは池田だった。「池田は僕の2コ下だけど、ツアー21勝。教わることばかりです」。勝ったら、また頭が上がらなくなりそうだ。 (大西洋和)

<正岡竜二(まさおか・りゅうじ)> 1983(昭和58)年5月21日生まれ、沖縄県宜野湾市出身の36歳。175センチ、80キロ。10歳からゴルフを始め、東北福祉大時代に九州アマ制覇。2006年プロ転向。14年に初シードを獲得し、現在まで保持。前週までの賞金ランクは72位。

 

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