体重110キロ。同部屋の弟弟子、炎鵬に次いで幕内で2番目となる軽量の石浦が、豊山を押し出して1敗を守った。
67キロ重い相手に「疲れたっす」と話したが、張りにいったり、足を飛ばしたり。土俵狭しと動き回って勝機をつかんだ。
初日に初めて実現した同部屋3人での横綱土俵入りは、白鵬が2日目から休場したため1日限りとなったが、太刀持ちの炎鵬とともに露払いの石浦が場所を引っ張る。
奮起材料もある。第2子となる長女の誕生予定日が来月13日と近づいてきた。身重の妻の負担を減らすため、場所中でも「外食することがあります」と優しい笑みを浮かべる。
それでも、勝負に対しては厳しく臨む。「まだ勝ち越したわけでも何でもないんで。帰ってからあしたに向けてのことをやっていきたい」と8日目を見据えた。 (岸本隆)