記録的な日照不足が続く中、気になってくるのが洗濯物の生乾き臭です。
乾くまでの時間がかかりすぎて臭いがしてしまうことはもちろんですが、洗濯し、天日干ししても、使っているうちに、また、あの嫌な臭いがしてきてしまうことありますよね。それ、もしかすると、においの原因となる菌をしっかり除去しきれていないからかもしれません。
そこで臭いの原因となる菌を撃退する方法を各分野の専門家に伺い、菌を死滅させる方法や、日ごろの洗濯にちょっとプラスするだけでにおいを発生させないお手軽な方法をお伝えしました。
布についたにおい菌を全滅させる温度が判明
においの元になる菌「モラクセラ菌」は私たちの皮膚や生活環境のいたるところにいる菌です。やっかいなことに、繊維の上にいる状態では乾燥や紫外線にも強くなり、通常の洗濯や天日干しでは、残ってしまうことがあるんです。そこで、愛知学院大学の河村好章さんは、繊維の上にいる状態で、何度で加熱すると菌が死滅するかの実験をしました。その結果、80度まで温度を上げると菌が全滅するということがわかったのです。
におい菌を撃退する洗濯方法
大手洗剤メーカーのお洗濯マイスター、大貫和泉さんのおすすめは、洗濯の前に、「酸素系漂白剤でつけ置きする」ことです。酸素系漂白剤には菌を除去する効果があり、においが発生するのを抑えることができるんです。
準備するもの
お湯5リットルでつけ置きする場合は
洗剤:水30リットル時の使用量
酸素系漂白剤:40ミリリットル(キャップ1杯分)
手順
- 洗剤を溶かした40度のお湯に酸素系漂白剤を入れる
- においが気になる洗濯物を入れ、30分~2時間つけて置く
- つけていた液体と一緒に衣類を洗濯機にいれ、通常どおり洗う
臭いの発生を抑える洗い方
★洗濯槽に入れすぎない
→入れすぎると、洗濯の際に衣類が水の中で動きにくくなり、汚れを落とす力が弱まります。入れるのは7割程度にとどめましょう
★汚れの強いものから洗濯機に入れる
→洗濯機の中では、下にあるものが大きく動くためです
★肌着や靴下は裏返しに
→におい菌のえさになる皮脂などは、肌と接する内側に多く付着しています。
裏返して洗うことで、効率よく落とすことができます