【スポーツ】[陸上]MGC舌戦ヒートアップ 日本陸連・瀬古リーダー「面白い!」2019年9月15日 紙面から
マラソンの東京五輪代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC、日本陸連主催、中日新聞社など共催)」は、15日に東京・明治神宮外苑発着の42・195キロで男子は8時50分、女子は9時10分スタートで行われる。男女とも上位2人に来年の東京五輪切符が与えられる大一番のレースを金哲彦さんが展望した。大会前日の14日には、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(63)が東京都内で記者会見し「ずっと楽しみにしていた。終わってしまうのが寂しい。早くスタートを切ってゴールで待ちたい」と心境を明かした。 13日の記者会見で、前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)が大逃げを示唆するなど早くも情報戦、心理戦の様相を呈している。マラソン15戦10勝の名ランナーだった瀬古リーダーは「今から駆け引きが始まっていて面白い。僕だったら本当のことは言わない。ハッタリかなと思う。どういう展開になるか楽しみ」と分析した。 レース展開については「設楽が行って大迫がついていけば、皆ついていくのでは。2番までは代表に入るので、無理してついていくのも問題。佐藤悠基が調子いいと聞いているので、彼のレース展開にはまれば面白いのでは」と予想する。女子については「鈴木亜由子が1つ抜けているが、1回しかマラソンを走っていないので、経験がどう出るか」と語った。 日本陸連の責任者として東京以降も見据える。「若い選手はパリ五輪にもつなげてほしい。鈴木健吾や堀尾謙介には期待している」。自身もかつては宗兄弟らとの直接対決を制し、五輪代表になった。「緊張感、4年に1回の真剣勝負は大事だと思う。MGCをやってよかった。これだけの選手が一緒になるのは見たことがない」と意義を強調した。 (川村庸介)
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