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ティタノマキア

原作/企画/世界観設定/デザイン/総合プロデュース・NAOKIによるプラキットシリーズの公式ページです。 ストーリーや世界観、商品情報を公開していきます。
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サイトURL https://titanomachia.net/
2019/07/25 07:56
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2019/07/25 07:57
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第4章 〜ラウズ鉱石採掘用多目的重機「レコンビネーター」と「E-S(アインシュタイン)ユニット」〜

クリプテッドは異様な容貌なだけでなく、「瘴気」とよばれる有毒な空気を身にまとっていた。 短時間吸い込むだけではすぐに症状は出ないが、長期に渡り吸い込むことで徐々に肉体を蝕んでいく。この瘴気はラウズ鉱石によって浄化されることが判明しており、鉱石の近辺にいるかぎりは影響を受けないのだが(ちなみに鉱石から精製されたラウジールの状態では瘴気浄化作用は失われてしまう) その浄化半径は非常に狭いものであった。そして閉鎖空間である採掘現場内では鉱石に辿り着くまでは濃密なガスのように瘴気が充満しており、更に鉱石に近づく者は無作為に襲ってくるクリプテッドに対し何らかの対応策が必要とされた。 そこで厚い装甲で覆われ浄化装置をつけたコックピットを持つ重機が必要となったのだが、その重機の開発を行ったのが科学の発展によってその恩恵を受け、その技術水準の高さから世界復興のため両陣営から不可侵の永世中立国に認定されているキャスレーン共和国であった。彼ら技術者たちによってラウジールを動力源としたコアユニットを中心に採掘環境に合わせて四肢のユニットを交換可能な重機が開発された。それが多目的万能ユニット「E- S(アインシュタイン)ユニット」をコアとしたラウズ鉱石採掘用多目的重機「レコンビネーター」である。 E-Sユニットの特徴はラウズ鉱石を結晶化させたラウズ結晶体由来のICチップを機体コントロールに使用している事である。 ラウズ結晶体は電子部品の半導体素材としても非常に優秀である事が実証されており、ラウズ結晶体由来のICを使用する事で交換可能な四肢のユニットを非常に高次元なレベルで制御する事が可能であった。 そしてラウズ鉱石由来の高純度結晶体はそれ自体が瘴気の浄化の役目も果たしていた。
2019/07/25 08:04
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第6章 〜万能兵装システム「ユングフラウユニット」とリーパー、グリムリーパーの誕生 〜

こうしてレコンビネーターは世界中の採掘地で運用される事になり、その製造はキャスレーンの一大国家産業となった。権利を保有する事で巨万の富を得たキャスレーンであったが、ユニット自体はあくまで採掘用重機でありクリプテッドを直接撃退出来る兵器ではなく、襲撃による犠牲は少なくなかった。そこでメイン開発企業であるネルシオンインダストリーはE-Sユニットのオプションユニットに作業用ユニットだけではなく専守防衛用の攻撃特化型ユニット群を開発した。 しかしいくら対クリプテッド防衛用と銘打ったところで兵器は兵器、永世中立国であるキャスレーンが他国に兵器を売ったとなればそれは武力供与と見なされ現在の立場を維持出来なくなってしまう。そこで連邦内サルーデ国にある子会社のD&H社にレコンビネーターのサードパーティーユニットとして製造と販売を委託、世界中のクリプテッドへの対応に苦慮していた採掘現場で一定以上の評価を得た。 当時帝国に劣勢を強いられていた連邦軍はこのシステムの柔軟性に目をつけ、本格的に軍事転用することを画策、D&H社を通じ秘密裏にハウエル・A・ギース博士を中心としたネルシオンインダストリー内の一部の野心的な技術チームを懐柔し、ラウズ結晶体ICを使用したシステムの根幹はそのままに、戦局によって四肢ユニットを換装することで運用方法を変更可能な兵装システム「ユングフラウユニット」を完成させる。
2019/07/25 08:05
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第7章 〜エグゾスケルトン計画と宝剣(バルムンク) 〜

こうしてクリプテッドへの大きな対抗手段を得た人類であったが、同時期に新たな対抗手段も発生する。 当時生身で戦う騎士団を多く有し機動性に優れていたフェイエトール帝国は、陸戦に於いては旧世界の技術で再現された装甲戦闘車両が主兵装であった連邦に対し地の利を活かす戦法を用いることで優勢な状況にあったものの、単体での戦闘能力、特にクリプテッドに相対した際の人的被害に苦慮していた。そこで帝国の頭脳である技術局に「彼ら一人一人の戦力の向上を図る」プランを広く打診していた。 この中の一つ、サイバネティック技術や電子工学、半導体工学などで優れた科学者で構成された第14支局、通称「科学局」は、ラウズ鉱石およびその結晶体にクリプテッドの瘴気浄化作用があることとラウズ結晶体製ICの優秀性に着目した。そして同局からこれを超小型化したナノIC、通称「宝玉」を体内に埋め込み、並行して開発されたサイバネティック技術の応用による強化外骨格スーツを着用、制御する事で超人的な戦闘を可能とする戦士を産み出す「エグゾスケルトン計画」が立案された。 この計画の最大の問題はラウズ結晶体の超小型化であった。小型であるがゆえに純度の高い結晶体が要求されたのだ。そこで帝国は世界でもラウズ結晶体について高い精製技術を持つ中立国であるキャスレーンに軍事目的であることは伏せつつ高純度結晶体の製造の発注と技術供与を打診、見返りとしてラウズICの小型化技術を供与した。(この時期キャスレーンでは秘密裏にユングフラウユニットの開発が進んでいたが、四肢ユニット制御のためのICの飛躍的な性能向上に苦慮していたキャスレーンにとっては渡りに舟であった)こうして超小型ナノICが完成、宝玉を埋め込まれた戦士は伝説の宝剣になぞらえて「バルムンク」と命名された。
2019/07/25 08:10
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第9章 〜拮抗する戦力〜

一方、バルムンクの活躍がありながらも大きな戦場では連邦の新兵器、リーパーとグリムリーパーに水をあけられていたフェイエトール帝国であったが、レコンビネーターとリーパー、グリムリーパーの類似性、連邦内に拠点を置くD&H社とネルシオンインダストリーとの関係性などから、彼らを苦しめている兵器の出所は中立国である筈のキャスレーンなのではないかという疑念を抱く。あくまで一部の技術者達の暴走であるものの、これを看過出来ず放置していたことは取り返しようのない汚点であり、このままでは中立国という立場を剥奪されてしまいかねないと恐れたキャスレーンは、秘密裏に帝国にもユングフラウユニットを供給することを決定。だが、あくまでもユングフラウユニットは人類共通の敵であるクリプテッド殲滅を目的としたもの、つまり人類共通の兵器であり、いずれかの勢力にも加担する意図はないとの意思を示す為ソケット規格を連邦、帝国共通とし、ひとまずその立場を守った。 連邦にとっても帝国が自軍と同様の兵器を運用し始めた事にネルシオンインダストリーに対し怒り心頭であったが、そもそもの開発経緯に後ろ暗いところがあったことから表立った抗議も出来ず沈黙を余儀なくされてしまう。 これにより両軍が共通規格の兵器を主戦力とするナンセンスな戦場が生まれることになったのだ。
2019/07/25 08:12
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第10章 〜進化するグリムリーパー 〜

兎にも角にも同じ兵器を保有する事で拮抗したかに見えた戦況だったが、今度は帝国側から新たなブレイクスルーが起こる。 外骨格スーツ「エグゾスケルトン」を纏う兵士、「バルムンク」の存在である。 この頃バルムンクは連邦にも多く存在していたが、やはり主戦力はリーパー、グリムリーパーであり、それらによる物量と力押しが戦術の要であった。 ところがバルムンク発祥の地である帝国は人類同士の戦線に於いてユングフラウユニットを得てからも積極的にバルムンクを投入、兵装の運用単位が最低1人という究極のミニマムユニットの実現により戦局によってはリーパー部隊にひけをとらない戦力だったのだ。 そして同じラウズ結晶体技術から成る2つの兵器「バルムンク」と「ユングフラウユニット」は非常に相性が良く、バルムンクが駆るユングフラウユニット由来のリーパーおよびグリムリーパーは通常の兵士が駆るそれよりも飛躍的な性能を見せた。 そこで更なる単機での性能向上を目指した帝国軍技術局により、能力的にはまだ未知の可能性を秘めているユングフラウユニットよりも、より高性能なバルムンク専用とも言える四肢の開発が進められた。ラウズICと専用スーツを通してパイロットの反応速度をダイレクトに伝えられる四肢のユニット、これがシンセティック・モーション・システム(SMS)である。 言わばエグゾスケルトンの代わりにグリムリーパーの四肢を扱うようなものである。
2019/07/25 08:13
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第11章 〜そして現在 〜

バルムンクがαグレードに搭乗する事で既存のβグレードとは比較にならない性能を発揮するが、 戦場とは単機の性能がその趨勢を決定する事は少なく、またその四肢ユニットも非常に高価なことから既存の一般兵士用リーパーおよびβグレードグリムリーパーがまだまだ戦場の主役であり生産数も格段に多い。 また、バルムンクであっても高性能であるが故に非常にピーキーであるαグレードグリムリーパーよりも、自分好みにカスタマイズされたβグレードグリムリーパーを好んで使用するケースも多々あり、現在では単純に単体戦力比を算出出来ない状況である。 何れにせよリーパー、グリムリーパーの最大の利点は、搭乗者の好みや作戦内容に合わせたカスタマイズが容易な事であり、それによって機体の特性も劇的に変化させられる事である。 同様の事がエグゾスケルトンシステムにも当てはまり、この2つのシステムが短期間で戦場の主役に躍り出たのは至極当然とも言えるのである。 そして軍隊よりも個人のスキルが重要となる傭兵達こそこぞってその恩恵を望み、それらを所有することに躍起になった。 ちなみに現在では「歩兵」であるバルムンクが「戦闘機乗り」としてグリムリーパーに兼務して搭乗する事は戦略的にもロスが多く、いずれかの専任になることがほとんどである。 その場合、リンケージしたパイロットは単に「リンカー」と呼ばれている。 しかし、未だに戦況によってバルムンクとグリムリーパー両方を一人で使い分ける「ダブルハンドラー」が存在する。まさに一騎当千の戦力ではあるが通常の作戦に組み込むのは難しく、軍では特務部隊などに限られており、主に軍事教育を行うPMC、少数精鋭で動く傭兵などに多い。 また、例外的にリンカーではない者がαグレードグリムリーパーを動かしたという事例もあるとされているが、真偽のほどは定かではない。 リーパー、グリムリーパー、バルムンク、DOLL、そして守護者クリプテッド。 巨人の戦場「ティタノマキア」で戦士たちが数多の物語を紡ぎ出す。。。
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