勇者誘惑(その6)肉食器ミント
・18禁注意
勇者誘惑(その6)肉食器ミント
目を覚ましても驚かない。
いよいよ僕はアイラムに飼われているという状況に慣れてしまったらしい。
豪華極まる魔王の寝室を見わたしても誰もいない。
僕はゆっくり休もうと横になるが――。
「――お腹すいた」
そういえば、捕らわれてからまともにご飯を食べていない。
空腹のもどかしさから、いくら眠ろうとしても眠れない。
仕方なくベッドを出て家具を探り回るが、食物らしきものは一切出てこない。
扉ももちろん開かない。
「もしかして……人間はご飯を食べないと死ぬってことを、魔物が知らないのか……?」
思いを巡らしていた矢先、ドアが開く。
見れば、そこにはかわいらしいフリルのドレスを着た少女が立っていた。
桜色の髪は綺麗に切りそろえられ、目はぱっちりと大きく、ぷっくりとした唇は髪と同じく天然の桜色。
白いフリルのドレスから伸びる手足は細く、
腕がかかえるクマのぬいぐるみが彼女の体より大きいんじゃないかと錯覚させるほど。
足はピンク色の靴下、それを覆う赤い靴は艶やかにまるい。
その靴のそばで揺れる黒い尻尾――彼女もサキュバスのようだ。
「おはよ、勇者様!」
かわいらしく人間の言葉で挨拶してくる少女。
「あ、ああ……おはよう」
僕は気後れしながらも答える。
なんでこんな少女が人間の言葉を……?
「不思議?」彼女はまるで魔物とは思えないほど起伏のある声音でもって、僕の疑問に答えた。
「私、産まれてすぐに人間界での仕事をママから仰せつかったの」
「ママ?」
「アイラム様のことだよ。で、そこで人間の言葉を教わったの。私、ミントっていうの。よろしくね!」
愛嬌よく微笑みかけてくる少女、ミント。
その表情を見る限りでは人間の幼女にしか見えない――こんな子までがサキュバスだなんて。
「で……そのミントちゃんが、どんな用?」
「そうそう、お腹すいてるだろうな~って思って、食事を持ってきたの!
今後は私が勇者様の食事の用意をすることになったから、食べたいものあったら遠慮無く言ってね!」
「でも、なんでキミが?」
「私が人間界でしていた仕事がお給仕の仕事だったの。
魔物といっても、人間界のお金が必要になることがあるから、
選ばれたサキュバスがたまに出稼ぎに行くのよ。
だから私は人間が好む食事なんかも一通り知ってるの。料理のことならお任せっ!、えっへん!」
と胸を張るミント。その胸はびっくりするほど小さい。
(――いや、子供なんだから小さくて当然だし。
最近胸の大きい人しか見てないから……いや、人でもないし。サキュバスだし)
寝起きで混乱しているらしい。
僕は溜息をつき、早速食事を頼もうとすると、
もう用意してあるから、と言って扉の奥から台車を引いてきた。
その上には釜焚炊きのご飯や卵など、オリエンタルな朝食が揃っていた。
仕えていたお金持ちの人っていう人の趣向なのだろうか。
僕はどちらかというとパン派だったけれど、この際なんでも関係ない。
とにかくお腹がすいていたので、早速がっつこうとすると、
「こら! 子供みたいにがっつかないの!」
と、明らかに年下な見た目のミントに諫められる。
「な、なんで……?」
「ちゃんと調理されたものを食べるのがマナーでしょ、勇者様」
「調理って……もうご飯は炊いてあるし、そのまま食べても……」
「もう、ほんっとマナーのなっていない勇者様なんだから。いい? これを……」
ミントはそう言ってご飯を一握り釜から取り出すと――「こうするの」
――ドレスの裾から、腋の下に入れる。
「な――!」
言葉を無くす僕。
そんな僕に構わず、暖かいご飯を腋でぎゅっぎゅっと締め付けるミント。
「よし、これで完成!」そう言って取り出したご飯は、確かに丸くなっており、
俵型のおむすびになっていた。「召し上がれ!」
「ちょ……ま、マナーもなにも、そっちのほうがマナーがなってないじゃないか!」
「え? どういうこと?」
本当に理解できていないのか、ぷっくりとした唇に指をあてて首をかしげるミント。
確かに、サキュバスは人間みたいにご飯を食べないだろうから、
その手の常識がわかっていなくても仕方ないけれど……人間界で給仕をしていたんじゃなかったのか?
「どういうことって、食べ物を粗末にしちゃいけないってことだよ!」
「だって、私が給仕していたおじさんは毎日、こうやったご飯を美味しそうに食べてたよ?」
「――――!」
その時になって理解する。
人間界のお金持ちがなんでサキュバスを雇ったのか……それはもちろん、ただのメイドとしてではない。
どんな人間よりも妖艶なサキュバスを雇うことで、とんでもない変態プレイをしていた、ということだ。
「さあ、お食べ!」
「ふぐっ――!」
ミントは硬直していた僕に素早く近づくと、自らの腋で丸めた握り飯を僕の口に突き入れた。
食感は紛れもない握り飯だったが、ミルクのような甘い香りが鼻孔をくすぐる。
暖かいご飯を腋に入れることで発汗させ、それがご飯をコーティングしているのだ。
それは今まで一度も口にしたことのない味だったが、空腹もあってそのまま租借し、飲み込む。
「まだまだあるからね~」
そう言って、腋でご飯を丸めてゆくミント。
ドレスの裾から覗く腋は、女性らしい丸みを帯びていて、
そこからちらつく僅かな胸のふくらみもあり、とても魅力的な眺めだった。
ミントの甘い汗の染みついた握り飯を次から次へと食べてゆく僕。
(――ああ、なんで……食べているだけなのに……!)
どういった経緯でそうなってしまったのか……
……僕のモノは、半立ち状態となってピクピク震えるほどになっていた。
ただ、幼女の汗のにじんだ腋で握られたご飯を食べているだけなのに……
「そろそろ、もっと違う味が欲しくなる頃かな?」
ミントは握り飯を作る手、いや腋を止めると、台車から卵のいっぱい入ったボールを取り出す。
それを器用にすべてボールの中にあけると、適度に醤油を入れた。
丸い黄身が醤油の池にひしめきつつたゆたうボールを床に置く。
「椅子、借りるね」
そう言って椅子をその前に引っ張ってくると、靴下を脱ぎ始めるミント。
僕は、ミントが靴下を脱ぐ際に、スカートの裾からちらつく太ももやお尻に目を奪われてしまう。
だから、脱ぎ終わった頃になってやっと状況を把握するに至った。
「――も、もしかして」
「ちゃんとまぜまぜちまちょうね~」
そう子供口調で楽しげに言うと、ミントは生足をそのボールの中に入れて……
……慣れた円運動でかき回しはじめた。
彼女の細い足が蠢く度、ボールからはネトネトタプンタプンと粘着性な水音が響き渡る。
僕はそんな世にも奇妙な眺めに呆然と見入るしかなかった。
「こんなものかな……勇者様」
「え?」僕は唾を飲んで。「あ……な、なに?」
「これぐらいの醤油の量でいいか、確かめてよ」
「確かめるって、どうやって……」
「だから――」
その時、ミントは初めて目に妖しさを漂わせた。
弧を描く大きな瞳。
それは男を小馬鹿にして誘うサキュバスの瞳。
そんな妖艶な瞳を、まだ十歳にも満たないように見える少女がしたのだ。
僕は再び唾を飲んでしまう。
――そんな僕に構わず、ミントはボールに浸けていた足を、ゆっくりと上げる。
宙に浮いたミントの足先……そこに絡みつき、糸を引いて落ちてゆく橙色の卵の中身。
まるでこってりと甘い蜂蜜をたっぷりすくい上げたかのような足先を僕に向けるミント。
「――これを舐め舐めして、確かめて」
「――――!」
幼いミントに足を舐めろと言われ――確実に反応してしまう僕の下半身。
脚――ユキナによってその味を教わり、
アイラムやナディア達によって更に深みへと入り込まされた、脚。
それはいまだ女性に慣れない僕にとって、何よりも魅力的なパーツに他ならなかった。
――僕は緩慢な動きで彼女の元へと近づいてゆく。
意識が言う――駄目だ、そっちに行っては駄目だ。よくわからないけれど、そっちは危険だ!
しかし、体は前へ進む。意識が体におっつかない。
ただ、血液の溜まりこんだ下半身だけが焦る――もっと早く、もっと先へ!
間もなく、僕はミントの座る椅子の前に来る。
僕は膝立ちになり、ミントの眼下にまで姿勢を降ろす。
ミントを見上げる。
まだ幼女であるはずの彼女は、小馬鹿にするような目で僕を見下していた。
そう、僕は今、幼女の前でひざまづいているのだ。
まるで殿上人を見上げるかのように、幼女をうやうやしく見上げているのだ。
彼女の脚を見る。
太ももは細めでありながら女性的な柔らかさも残し、椅子の上でむっちりと組まれている。
その足先が僕の眼前にまで近づいてくる。
卵によってネトネトになった小さい足先。
靴下をはいていたからか、醤油の香りの他に、ほんのりと甘い汗の臭いもする。
しかし、逆にその臭いによって加速してしまう僕の肉体。
僕は茫洋とする意識の中で――ミントの爪先にしゃぶりついていた。
「ふぁあ……ふぁああ……んっ、んずっ、ずずずぅっ! じゅぶっ、じゅぷぅ、んちゅううううう!」
ヌチャヌチャと糸引くミントの足先に必死でむしゃぶりつく僕。
ぷりんと丸く、皺一つない幼い足先は、まるで極上の飴玉をしゃぶっているかのよう。
もはや卵の醤油具合など関係なく、甘味な汁を染み出させる飴玉にむさぼりつく――
――もっと汗を、ミントの幼い汗を!
「ねえ、醤油は増やす?」
「んむぅ! んちゅっ、んずずずずううううううっ!」
「……人の話すら聞こえないほどに夢中になってるの?
醤油の量について聞きたいから舐めさせてるのに、こっちに夢中になって……
……立派な勇者様と思ってたけど、ママの言うとおり、本当にただの豚勇者だったのね」
(豚、勇者――!)
ミントの言葉に、僕の下半身は暴走寸前まで高まってしまった。
こんな、戦闘能力の乏しそうな幼い低級魔物の前でひざまづいて、
足にむしゃぶりついて、豚勇者とまで言われて――!
「この豚! キモイ豚! ほんと、人間って変態ばっかり。
お金持ちのおじさまも同じように私の足にむしゃぶりついてたわ。
下等な生き物ね……そんな豚勇者には――」
そう言ってミントは僕の口から足を引っこ抜き、ボールの中に足を浸けると――
「こうよ!」
「ふぁあああああああああ!」
――卵をたっぷりまとった足を、僕の顔面に押しつけた。
思わず倒れ込んでしまう僕。
ミントは椅子から立ち上がり、僕の顔面をプリプリの柔らかい足でこねくり回す。
ネトネトと絡む卵が顔面をヌルヌルにする――
――そして何より、僕の顔を踏むミントの脚の奥、
スカートの裾からちらつく白いショーツに釘付けになってしまう。
「ほ~ら、も~っとヌリヌリしてあげますね、豚勇者様! ヌリヌリ、ヌリヌリ~!」
「ああああああああ!」
ネトネトした足で踏みにじられる――ユキナやアイラムにされた仕打ちを、こんな幼女にされている。
僕は顔面を踏む足を味わおうと、浅ましく舌を伸ばす。
「ふふ……そうだ。そろそろご飯も食べたいでしょう?」
ミントは僕を踏んでいた足を離し、ボールの中にご飯を入れると、
その足でもってボールの中をかき混ぜる。
ネチャヌチャ、とミントの足でもって潰れ、混ざり、泡を立てる卵かけご飯。
僕はそんなミントの股間に必死で見入る。
時折見えるショーツには、くっきりと幼い割れ目が入っていた。
僕は堪えきれず、股間をゆっくりとさすり始めていた。
「はは! オチンチン我慢できなくなっちゃったの?
子供に足でい~っぱい踏まれて、オチンチンたまらなくなっちゃったの?
ほんと、キミって救いようのない変態だね。
クズ。
豚。
ほ~ら、ブヒブヒ言ったらこのご飯、食べさせてあげるよ~」
そう言ってミントはボールから足を上げると、にちゃねちゃと糸を引く卵かけご飯を見せつけてくる。
足の指の間からネットリと落ちてゆく卵。
僕は思考の隅で悲鳴を上げる理性を押し殺して、声を上げた。
「ぶ、ブヒブヒィ! ブヒッ、ブヒブヒイイイイイイイイイイッ!」
「あははははは! 豚! キモ豚!
こんな変態の救いようのない豚が、世界を救おうとする勇者だったなんて信じられない!
ほ~ら、豚勇者様。『肉食器』たる私の足で、食欲と性欲を満たすといいわ!」
卵とご飯の絡まったミントの足が、乱暴に口内に突っ込まれる。
僕はまるでフェラチオをするかのごとく繊細さで卵かけご飯をむしゃぶる。
ご飯や卵の中に確かに香るミントの甘い汗の臭い。
それが僕の下半身を際限なく熱くし続ける。
「ふふ……そろそろお腹いっぱいかな?」
突然、ミントはぼくの口に入れていた足を離した。
僕は極上の飴玉が去っていったことに眉を寄せて、哀願するように彼女に見入る。
「そんな目で見ちゃって……これが毎日続くのよ?
一回目でこんなになっちゃって、明日から大丈夫かな? この豚」
そう言いながら、ミントはボールの中に手を入れて卵かけご飯をすくい上げると――それを口に入れた。
桜色のぷっくりと柔らかそうな唇が蠢く。
そして、ミントは跪くと、僕の顔へとその唇を寄せてくる。
小ぶりな唇は蠢き続ける。艶やかな頬もぷっくりと膨らんでは元に戻る。
卵かけご飯を租借している。
そんなミントが僕の眼前にやってくると……だらしなく口を開く。
そこにはペースト状になった卵かけご飯が敷き詰められていた。
白い歯からペーストへと糸を引き、唾液や卵の気泡がぷつぷつと潰れてゆく。
「あ~っぷり、おあべ」
そうつぶやいたかと思うと――そのぷりぷりの唇を僕の唇に押し当てた。
途端、口内に押し出されてくるペースト状のご飯。
それはミントの唾液がたっぷりとあえられており、醤油がかかっていながらも甘い。
僕はそれをおなじく噛んで、ミントの口内にまた戻す。
彼女はそれを更に租借して、僕の口内に戻す。
その頃にはご飯の原型をとどめてすらおらず、
ただミントの甘い唾液だけが強烈な甘い匂いを放ち、僕の鼻孔を刺激する。
ミントは唇を離すと、再び卵かけご飯を租借し、だらしなく口を開いて僕に見せつけては、
それを僕の口内に流し込んでくる。
もはや僕は一人で股間をさすりながら、
ミントの小ぶりな唇にしゃぶりつくことに必死な変態に他ならなかった。
「オチンチンが窮屈そうね」
そう言って、今まで以上の量のペーストご飯を僕の口内に送り込んで離すと、ボールを手に取った。
僕がズボンを引き下ろしてさすっている股間を見る。
「ふふっ……!」
嘲るように笑う。
僕のギンギンのオチンチンを見て、馬鹿にするミント。
幼女に馬鹿にされ、僕のオチンチンは更にふくれあがる。
「最低……そんな豚にはお仕置きしなきゃね」
そう言ってミントはボールを傾けると――それを僕の股間に垂れ流す。
「っ――あああああああああああ!」
ひんやりとしながらもヌチャヌチャと糸引く卵に包まれた股間は、更に滑りがよくなる。
僕は大量のペーストご飯から染み出るミントの唾液を味わいながら、オチンチンを擦る手を早める。
彼女はそんな僕の手に構わず顔を寄せると――僕の亀頭あたりにへばりつくご飯をついばんだ。
「ひぎいいいいいいいいいいっ!」
ミントの柔らかい唇が触れただけでイってしまいそうになるオチンポ。
しかしミントはくわえ込むような真似はせず、ただご飯をついばみ続ける。
「ふふ……ほれぐらいでひいかひら」
頬が膨れる程にご飯をくわえ込むと、それを租借する。
ぼくは口内に入っていたペーストご飯を飲み込むと、近づいてくるミントの顔を哀願するように見入る。
彼女は妖艶に笑んだ。
それは幼いながらもいっぱしのサキュバスであるミントの、果てしなく蠱惑的な笑みだった。
――再び唇が接し、大量のペーストご飯が押し流されてくる。
必死でしゃぶりつく僕。
そして――こすっていた僕の股間に新たな刺激。
「ママには内緒よ……?」
「ふぁ――ふぁあああああああああ!」
ミントの足が、僕の亀頭を踏んづけていた。
僕の指でもってペースト状になりかけ、更に滑りをよくしていた卵かけオチンチンを、
ミントのプリンプリンの足が押しつぶす。
亀頭を容赦なく踏み、張った裏筋を親指で踏んでは筋がぐりんぐりんと左右に逃げるほどに強く圧迫し、
脚が閉められ密閉されていた股間の玉袋を五指でやわやわともみほぐし、
根本を踵でもってグリグリと強く踏みつぶし、
親指と人差し指の間でカリ裏を掴んでは、腫れ上がった亀頭を潰すように上へ、
皮がちぎれそうなほどに下へと、激しく容赦なく蠢くミントの足。
それだけではない。
口内に入り込んでいたミントの舌が離れると思うと、
僕の顔にかかったヌトヌトの卵を、唾液のたっぷりまぶされた舌でしゃぶり回し、
それを口内でクチュクチュとゆすいでは、僕の口内へと流し込んでくる。
口内を占めゆくミントの甘い唾液。
まるでアリを踏みつけるかのように容赦ない脚使いでもって僕の股間をいじめぬく足。
限界だった。
「あ――ひゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!
盛大な射精。
オチンチンが脈動して中のものを絞り出す。
ミントの足が袋を激しく揉みしだき、更に送り出される精液。
……一分は続いたかもしれない。
僕はぐったりと倒れ、食欲と性欲とに満たされて恍惚の表情を浮かべていた。
「ふふ、気に入ったわ、豚勇者様。
ママには内緒で、これから毎日い~っぱいお仕置きしてあげるね。
じゃあ帰るから、掃除は自分でやってね~」
そう言って、床に置かれていたクマのぬいぐるみを持って帰って行くミント。
僕はそんなミントを送り迎えすることすら出来ず、ただ恍惚と眠気に意識を任すしかなかった――。
勇者誘惑(その6)肉食器ミント
目を覚ましても驚かない。
いよいよ僕はアイラムに飼われているという状況に慣れてしまったらしい。
豪華極まる魔王の寝室を見わたしても誰もいない。
僕はゆっくり休もうと横になるが――。
「――お腹すいた」
そういえば、捕らわれてからまともにご飯を食べていない。
空腹のもどかしさから、いくら眠ろうとしても眠れない。
仕方なくベッドを出て家具を探り回るが、食物らしきものは一切出てこない。
扉ももちろん開かない。
「もしかして……人間はご飯を食べないと死ぬってことを、魔物が知らないのか……?」
思いを巡らしていた矢先、ドアが開く。
見れば、そこにはかわいらしいフリルのドレスを着た少女が立っていた。
桜色の髪は綺麗に切りそろえられ、目はぱっちりと大きく、ぷっくりとした唇は髪と同じく天然の桜色。
白いフリルのドレスから伸びる手足は細く、
腕がかかえるクマのぬいぐるみが彼女の体より大きいんじゃないかと錯覚させるほど。
足はピンク色の靴下、それを覆う赤い靴は艶やかにまるい。
その靴のそばで揺れる黒い尻尾――彼女もサキュバスのようだ。
「おはよ、勇者様!」
かわいらしく人間の言葉で挨拶してくる少女。
「あ、ああ……おはよう」
僕は気後れしながらも答える。
なんでこんな少女が人間の言葉を……?
「不思議?」彼女はまるで魔物とは思えないほど起伏のある声音でもって、僕の疑問に答えた。
「私、産まれてすぐに人間界での仕事をママから仰せつかったの」
「ママ?」
「アイラム様のことだよ。で、そこで人間の言葉を教わったの。私、ミントっていうの。よろしくね!」
愛嬌よく微笑みかけてくる少女、ミント。
その表情を見る限りでは人間の幼女にしか見えない――こんな子までがサキュバスだなんて。
「で……そのミントちゃんが、どんな用?」
「そうそう、お腹すいてるだろうな~って思って、食事を持ってきたの!
今後は私が勇者様の食事の用意をすることになったから、食べたいものあったら遠慮無く言ってね!」
「でも、なんでキミが?」
「私が人間界でしていた仕事がお給仕の仕事だったの。
魔物といっても、人間界のお金が必要になることがあるから、
選ばれたサキュバスがたまに出稼ぎに行くのよ。
だから私は人間が好む食事なんかも一通り知ってるの。料理のことならお任せっ!、えっへん!」
と胸を張るミント。その胸はびっくりするほど小さい。
(――いや、子供なんだから小さくて当然だし。
最近胸の大きい人しか見てないから……いや、人でもないし。サキュバスだし)
寝起きで混乱しているらしい。
僕は溜息をつき、早速食事を頼もうとすると、
もう用意してあるから、と言って扉の奥から台車を引いてきた。
その上には釜焚炊きのご飯や卵など、オリエンタルな朝食が揃っていた。
仕えていたお金持ちの人っていう人の趣向なのだろうか。
僕はどちらかというとパン派だったけれど、この際なんでも関係ない。
とにかくお腹がすいていたので、早速がっつこうとすると、
「こら! 子供みたいにがっつかないの!」
と、明らかに年下な見た目のミントに諫められる。
「な、なんで……?」
「ちゃんと調理されたものを食べるのがマナーでしょ、勇者様」
「調理って……もうご飯は炊いてあるし、そのまま食べても……」
「もう、ほんっとマナーのなっていない勇者様なんだから。いい? これを……」
ミントはそう言ってご飯を一握り釜から取り出すと――「こうするの」
――ドレスの裾から、腋の下に入れる。
「な――!」
言葉を無くす僕。
そんな僕に構わず、暖かいご飯を腋でぎゅっぎゅっと締め付けるミント。
「よし、これで完成!」そう言って取り出したご飯は、確かに丸くなっており、
俵型のおむすびになっていた。「召し上がれ!」
「ちょ……ま、マナーもなにも、そっちのほうがマナーがなってないじゃないか!」
「え? どういうこと?」
本当に理解できていないのか、ぷっくりとした唇に指をあてて首をかしげるミント。
確かに、サキュバスは人間みたいにご飯を食べないだろうから、
その手の常識がわかっていなくても仕方ないけれど……人間界で給仕をしていたんじゃなかったのか?
「どういうことって、食べ物を粗末にしちゃいけないってことだよ!」
「だって、私が給仕していたおじさんは毎日、こうやったご飯を美味しそうに食べてたよ?」
「――――!」
その時になって理解する。
人間界のお金持ちがなんでサキュバスを雇ったのか……それはもちろん、ただのメイドとしてではない。
どんな人間よりも妖艶なサキュバスを雇うことで、とんでもない変態プレイをしていた、ということだ。
「さあ、お食べ!」
「ふぐっ――!」
ミントは硬直していた僕に素早く近づくと、自らの腋で丸めた握り飯を僕の口に突き入れた。
食感は紛れもない握り飯だったが、ミルクのような甘い香りが鼻孔をくすぐる。
暖かいご飯を腋に入れることで発汗させ、それがご飯をコーティングしているのだ。
それは今まで一度も口にしたことのない味だったが、空腹もあってそのまま租借し、飲み込む。
「まだまだあるからね~」
そう言って、腋でご飯を丸めてゆくミント。
ドレスの裾から覗く腋は、女性らしい丸みを帯びていて、
そこからちらつく僅かな胸のふくらみもあり、とても魅力的な眺めだった。
ミントの甘い汗の染みついた握り飯を次から次へと食べてゆく僕。
(――ああ、なんで……食べているだけなのに……!)
どういった経緯でそうなってしまったのか……
……僕のモノは、半立ち状態となってピクピク震えるほどになっていた。
ただ、幼女の汗のにじんだ腋で握られたご飯を食べているだけなのに……
「そろそろ、もっと違う味が欲しくなる頃かな?」
ミントは握り飯を作る手、いや腋を止めると、台車から卵のいっぱい入ったボールを取り出す。
それを器用にすべてボールの中にあけると、適度に醤油を入れた。
丸い黄身が醤油の池にひしめきつつたゆたうボールを床に置く。
「椅子、借りるね」
そう言って椅子をその前に引っ張ってくると、靴下を脱ぎ始めるミント。
僕は、ミントが靴下を脱ぐ際に、スカートの裾からちらつく太ももやお尻に目を奪われてしまう。
だから、脱ぎ終わった頃になってやっと状況を把握するに至った。
「――も、もしかして」
「ちゃんとまぜまぜちまちょうね~」
そう子供口調で楽しげに言うと、ミントは生足をそのボールの中に入れて……
……慣れた円運動でかき回しはじめた。
彼女の細い足が蠢く度、ボールからはネトネトタプンタプンと粘着性な水音が響き渡る。
僕はそんな世にも奇妙な眺めに呆然と見入るしかなかった。
「こんなものかな……勇者様」
「え?」僕は唾を飲んで。「あ……な、なに?」
「これぐらいの醤油の量でいいか、確かめてよ」
「確かめるって、どうやって……」
「だから――」
その時、ミントは初めて目に妖しさを漂わせた。
弧を描く大きな瞳。
それは男を小馬鹿にして誘うサキュバスの瞳。
そんな妖艶な瞳を、まだ十歳にも満たないように見える少女がしたのだ。
僕は再び唾を飲んでしまう。
――そんな僕に構わず、ミントはボールに浸けていた足を、ゆっくりと上げる。
宙に浮いたミントの足先……そこに絡みつき、糸を引いて落ちてゆく橙色の卵の中身。
まるでこってりと甘い蜂蜜をたっぷりすくい上げたかのような足先を僕に向けるミント。
「――これを舐め舐めして、確かめて」
「――――!」
幼いミントに足を舐めろと言われ――確実に反応してしまう僕の下半身。
脚――ユキナによってその味を教わり、
アイラムやナディア達によって更に深みへと入り込まされた、脚。
それはいまだ女性に慣れない僕にとって、何よりも魅力的なパーツに他ならなかった。
――僕は緩慢な動きで彼女の元へと近づいてゆく。
意識が言う――駄目だ、そっちに行っては駄目だ。よくわからないけれど、そっちは危険だ!
しかし、体は前へ進む。意識が体におっつかない。
ただ、血液の溜まりこんだ下半身だけが焦る――もっと早く、もっと先へ!
間もなく、僕はミントの座る椅子の前に来る。
僕は膝立ちになり、ミントの眼下にまで姿勢を降ろす。
ミントを見上げる。
まだ幼女であるはずの彼女は、小馬鹿にするような目で僕を見下していた。
そう、僕は今、幼女の前でひざまづいているのだ。
まるで殿上人を見上げるかのように、幼女をうやうやしく見上げているのだ。
彼女の脚を見る。
太ももは細めでありながら女性的な柔らかさも残し、椅子の上でむっちりと組まれている。
その足先が僕の眼前にまで近づいてくる。
卵によってネトネトになった小さい足先。
靴下をはいていたからか、醤油の香りの他に、ほんのりと甘い汗の臭いもする。
しかし、逆にその臭いによって加速してしまう僕の肉体。
僕は茫洋とする意識の中で――ミントの爪先にしゃぶりついていた。
「ふぁあ……ふぁああ……んっ、んずっ、ずずずぅっ! じゅぶっ、じゅぷぅ、んちゅううううう!」
ヌチャヌチャと糸引くミントの足先に必死でむしゃぶりつく僕。
ぷりんと丸く、皺一つない幼い足先は、まるで極上の飴玉をしゃぶっているかのよう。
もはや卵の醤油具合など関係なく、甘味な汁を染み出させる飴玉にむさぼりつく――
――もっと汗を、ミントの幼い汗を!
「ねえ、醤油は増やす?」
「んむぅ! んちゅっ、んずずずずううううううっ!」
「……人の話すら聞こえないほどに夢中になってるの?
醤油の量について聞きたいから舐めさせてるのに、こっちに夢中になって……
……立派な勇者様と思ってたけど、ママの言うとおり、本当にただの豚勇者だったのね」
(豚、勇者――!)
ミントの言葉に、僕の下半身は暴走寸前まで高まってしまった。
こんな、戦闘能力の乏しそうな幼い低級魔物の前でひざまづいて、
足にむしゃぶりついて、豚勇者とまで言われて――!
「この豚! キモイ豚! ほんと、人間って変態ばっかり。
お金持ちのおじさまも同じように私の足にむしゃぶりついてたわ。
下等な生き物ね……そんな豚勇者には――」
そう言ってミントは僕の口から足を引っこ抜き、ボールの中に足を浸けると――
「こうよ!」
「ふぁあああああああああ!」
――卵をたっぷりまとった足を、僕の顔面に押しつけた。
思わず倒れ込んでしまう僕。
ミントは椅子から立ち上がり、僕の顔面をプリプリの柔らかい足でこねくり回す。
ネトネトと絡む卵が顔面をヌルヌルにする――
――そして何より、僕の顔を踏むミントの脚の奥、
スカートの裾からちらつく白いショーツに釘付けになってしまう。
「ほ~ら、も~っとヌリヌリしてあげますね、豚勇者様! ヌリヌリ、ヌリヌリ~!」
「ああああああああ!」
ネトネトした足で踏みにじられる――ユキナやアイラムにされた仕打ちを、こんな幼女にされている。
僕は顔面を踏む足を味わおうと、浅ましく舌を伸ばす。
「ふふ……そうだ。そろそろご飯も食べたいでしょう?」
ミントは僕を踏んでいた足を離し、ボールの中にご飯を入れると、
その足でもってボールの中をかき混ぜる。
ネチャヌチャ、とミントの足でもって潰れ、混ざり、泡を立てる卵かけご飯。
僕はそんなミントの股間に必死で見入る。
時折見えるショーツには、くっきりと幼い割れ目が入っていた。
僕は堪えきれず、股間をゆっくりとさすり始めていた。
「はは! オチンチン我慢できなくなっちゃったの?
子供に足でい~っぱい踏まれて、オチンチンたまらなくなっちゃったの?
ほんと、キミって救いようのない変態だね。
クズ。
豚。
ほ~ら、ブヒブヒ言ったらこのご飯、食べさせてあげるよ~」
そう言ってミントはボールから足を上げると、にちゃねちゃと糸を引く卵かけご飯を見せつけてくる。
足の指の間からネットリと落ちてゆく卵。
僕は思考の隅で悲鳴を上げる理性を押し殺して、声を上げた。
「ぶ、ブヒブヒィ! ブヒッ、ブヒブヒイイイイイイイイイイッ!」
「あははははは! 豚! キモ豚!
こんな変態の救いようのない豚が、世界を救おうとする勇者だったなんて信じられない!
ほ~ら、豚勇者様。『肉食器』たる私の足で、食欲と性欲を満たすといいわ!」
卵とご飯の絡まったミントの足が、乱暴に口内に突っ込まれる。
僕はまるでフェラチオをするかのごとく繊細さで卵かけご飯をむしゃぶる。
ご飯や卵の中に確かに香るミントの甘い汗の臭い。
それが僕の下半身を際限なく熱くし続ける。
「ふふ……そろそろお腹いっぱいかな?」
突然、ミントはぼくの口に入れていた足を離した。
僕は極上の飴玉が去っていったことに眉を寄せて、哀願するように彼女に見入る。
「そんな目で見ちゃって……これが毎日続くのよ?
一回目でこんなになっちゃって、明日から大丈夫かな? この豚」
そう言いながら、ミントはボールの中に手を入れて卵かけご飯をすくい上げると――それを口に入れた。
桜色のぷっくりと柔らかそうな唇が蠢く。
そして、ミントは跪くと、僕の顔へとその唇を寄せてくる。
小ぶりな唇は蠢き続ける。艶やかな頬もぷっくりと膨らんでは元に戻る。
卵かけご飯を租借している。
そんなミントが僕の眼前にやってくると……だらしなく口を開く。
そこにはペースト状になった卵かけご飯が敷き詰められていた。
白い歯からペーストへと糸を引き、唾液や卵の気泡がぷつぷつと潰れてゆく。
「あ~っぷり、おあべ」
そうつぶやいたかと思うと――そのぷりぷりの唇を僕の唇に押し当てた。
途端、口内に押し出されてくるペースト状のご飯。
それはミントの唾液がたっぷりとあえられており、醤油がかかっていながらも甘い。
僕はそれをおなじく噛んで、ミントの口内にまた戻す。
彼女はそれを更に租借して、僕の口内に戻す。
その頃にはご飯の原型をとどめてすらおらず、
ただミントの甘い唾液だけが強烈な甘い匂いを放ち、僕の鼻孔を刺激する。
ミントは唇を離すと、再び卵かけご飯を租借し、だらしなく口を開いて僕に見せつけては、
それを僕の口内に流し込んでくる。
もはや僕は一人で股間をさすりながら、
ミントの小ぶりな唇にしゃぶりつくことに必死な変態に他ならなかった。
「オチンチンが窮屈そうね」
そう言って、今まで以上の量のペーストご飯を僕の口内に送り込んで離すと、ボールを手に取った。
僕がズボンを引き下ろしてさすっている股間を見る。
「ふふっ……!」
嘲るように笑う。
僕のギンギンのオチンチンを見て、馬鹿にするミント。
幼女に馬鹿にされ、僕のオチンチンは更にふくれあがる。
「最低……そんな豚にはお仕置きしなきゃね」
そう言ってミントはボールを傾けると――それを僕の股間に垂れ流す。
「っ――あああああああああああ!」
ひんやりとしながらもヌチャヌチャと糸引く卵に包まれた股間は、更に滑りがよくなる。
僕は大量のペーストご飯から染み出るミントの唾液を味わいながら、オチンチンを擦る手を早める。
彼女はそんな僕の手に構わず顔を寄せると――僕の亀頭あたりにへばりつくご飯をついばんだ。
「ひぎいいいいいいいいいいっ!」
ミントの柔らかい唇が触れただけでイってしまいそうになるオチンポ。
しかしミントはくわえ込むような真似はせず、ただご飯をついばみ続ける。
「ふふ……ほれぐらいでひいかひら」
頬が膨れる程にご飯をくわえ込むと、それを租借する。
ぼくは口内に入っていたペーストご飯を飲み込むと、近づいてくるミントの顔を哀願するように見入る。
彼女は妖艶に笑んだ。
それは幼いながらもいっぱしのサキュバスであるミントの、果てしなく蠱惑的な笑みだった。
――再び唇が接し、大量のペーストご飯が押し流されてくる。
必死でしゃぶりつく僕。
そして――こすっていた僕の股間に新たな刺激。
「ママには内緒よ……?」
「ふぁ――ふぁあああああああああ!」
ミントの足が、僕の亀頭を踏んづけていた。
僕の指でもってペースト状になりかけ、更に滑りをよくしていた卵かけオチンチンを、
ミントのプリンプリンの足が押しつぶす。
亀頭を容赦なく踏み、張った裏筋を親指で踏んでは筋がぐりんぐりんと左右に逃げるほどに強く圧迫し、
脚が閉められ密閉されていた股間の玉袋を五指でやわやわともみほぐし、
根本を踵でもってグリグリと強く踏みつぶし、
親指と人差し指の間でカリ裏を掴んでは、腫れ上がった亀頭を潰すように上へ、
皮がちぎれそうなほどに下へと、激しく容赦なく蠢くミントの足。
それだけではない。
口内に入り込んでいたミントの舌が離れると思うと、
僕の顔にかかったヌトヌトの卵を、唾液のたっぷりまぶされた舌でしゃぶり回し、
それを口内でクチュクチュとゆすいでは、僕の口内へと流し込んでくる。
口内を占めゆくミントの甘い唾液。
まるでアリを踏みつけるかのように容赦ない脚使いでもって僕の股間をいじめぬく足。
限界だった。
「あ――ひゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!
盛大な射精。
オチンチンが脈動して中のものを絞り出す。
ミントの足が袋を激しく揉みしだき、更に送り出される精液。
……一分は続いたかもしれない。
僕はぐったりと倒れ、食欲と性欲とに満たされて恍惚の表情を浮かべていた。
「ふふ、気に入ったわ、豚勇者様。
ママには内緒で、これから毎日い~っぱいお仕置きしてあげるね。
じゃあ帰るから、掃除は自分でやってね~」
そう言って、床に置かれていたクマのぬいぐるみを持って帰って行くミント。
僕はそんなミントを送り迎えすることすら出来ず、ただ恍惚と眠気に意識を任すしかなかった――。
勇者誘惑(その5)反逆の豚勇者
・18禁注意
勇者誘惑(その5)反逆の豚勇者
目を覚ますと、涙が出ていた。
ジョー達との出会いを夢に見たのだ。
世界の平和のため、胸膨らませて村を出た日。
そして今――ぼく自身の惨状たるや。
「最低だ……僕は……!」
しばらく泣いてから、ベッドから起きる。
横にはぐっすり眠るナディアがいた。
僕は溜息をひとつついて、ベッドを出る。
豪奢な部屋――そう、ここは一体どこなんだろう。
魔王の城に、なぜこんな部屋があるのか。
無理とは知りながらもドアを開けようとして――。
――すんなり開く。
「――な、なんで……?」
罠? いや、すでに拘束している以上罠もなにもあるまい。
ドアは外側にしか錠口がなく、内側からはどうしても開けられないようになっている。
最後に出たのはアイラム……恐らく、ナディアが外に出るために開けておいたのだろう。
(そうか……ナディアが外に出て次のサキュバスに交代しなければならないのに、
ナディアが寝ているからいつまでも開いたままなのか)
どうやらナディアの馬鹿さ具合に助けられたらしい。
僕は扉を出ると、音を立てないように廊下を進む。
その先、大きな部屋に出ると――
「なっ……!」
そこには、心臓に剣を突き刺され息絶えた魔王が倒れていた。
その剣は伝説の剣――アイラムに奪われた僕自身の剣。
「――ナディアが帰ってくるのが遅いと思えば」
「!」
振り返る。そこには、三歳ほどの幼子であるサキュバスを抱えたアイラムが立っていた。
「私は子育てで忙しいのに、ナディアのやつ……あとでお仕置きしないと」
「そ、それより、これは……!」
息絶えた魔王を指差す。アイラムは赤子を椅子に置きながら、
「私が殺したのよ」
「――なんだって?」
「前も言ったじゃない。私にとって魔王なんて、いなくなったほうがいいクズのような存在なのよ」
魔王の元へひとり、歩み寄りながら続けるアイラム。
「ちょうどアンタの仲間が奴を瀕死にまで追い込んでたから、アンタの聖剣で突き刺したのよ。
神の加護とやらを受けているだけあって、効果はてきめんだったわ」
――僕の仲間が、魔王を瀕死にまで追い込んでた――?
「で、死んだ魔王の部屋にアンタをぶち込んだってこと」
「――待て」
「――誰に口聞いてんの? 豚勇者」
魔王の死体を前に、見たことのない冷たい目で僕を睨むアイラム。
しかし僕は動じない。侮蔑の言葉さえ、何も感じない。
ただ、僕はアイラムの瞳を見つめて聞く。
「僕の仲間達は……ジョー達は……」
「殺したわ」アイラムは笑って答えた。
「魔王共々瀕死状態だったからね、抵抗もなく死んだわよ。たかが人間風情がよく魔王相手に――」
「¢£§¶¢」
「――――!」
アイラムの驚く顔に、僕の指先から走った雷光が直撃する。
「がああああああああああああっ!」
痛みに喘ぐアイラム。
しかし僕は容赦しない。容赦できない。
「¢£§¶¢、¢∞Å⊇¢!」
改めて雷、そして清浄の光。
ぐっすり休んだ分、最大限にまでたまっていた魔法力を使って、
覚えうる限り最も強力な魔法を続けざまに放つ。
アイラムは避けようとするが、これでも僕は魔王を打ち倒そうとしていた勇者、
その部下程度にそんな隙は与えない。
やがて、アイラムは身を痙攣させると――ぐったりと動かなくなった。
「……ジョー……ケイン、グエン……」
僕はその場で頽れる。
魔王とアイラムの死骸を前に、ぽたぽたと涙を流す。
「僕は……僕は……!」
「ママ? ママ?」
「…………?」
椅子から声が聞こえる。
見ると、そこにはアイラムがあやしていたサキュバスの幼子がいた。
彼女はアイラムが生きていると思っているのだ。
僕はその子へ同情の念を覚え――。
「そこで待ってな、プリマ」
「!?」
声を聞き終わる頃には遅かった。
膝立ちになっていた僕の足首に何かがからみつき、強引に持ち上げられる。
逆さまの世界で悠然と立つ女性――アイラムだ。
僕の足下に巻き付いたのは、アイラムの長く伸びた尻尾だった。
その顔は怒りに染ま――ってはおらず、感心するような色が濃かった。
「ああ……どうやら私のミスだったようだね。 勇者、アンタを見くびりすぎていたよ。
この手のミスはね、私達の中じゃ裏をかいたアンタのほうが正しいんだ。
間抜けだったのは私のほう。だから胸を張って――」
アイラムは笑った。その頬は短く痙攣していた。「――畜生道に堕ちな!」
「ぐあああああああああああっ!」
尻尾で足首を強く絞められる。腱が切れかねないほどの圧力に悲鳴を上げる僕。
アイラムはそのまま尻尾を振るい、自身の目の前に僕を運ぶと、
怒りに燃えたくった瞳で僕を睨み、爪を振るう。
途端、僕の身を覆っていた服が下着ごと裂け、素っ裸になる。
「くっ……!」
僕は股間を隠しながら、しかしアイラムを睨むことを忘れない。
アイラムはそんな無様な僕の姿を見て鼻で笑う。
「もっと良い関係が築けると思っていたけど、アンタは満足できないみたいね」
「当たり前だ! ジョー達がどんな気持ちで死んでいったか!」
「死んだのはアンタが快楽に屈したからでしょう?」
「お前がいなければ丸くおさまった!」
「責任逃れもいいところね」
「もうその手には乗らない! 悪いのはお前なんだ!」
「残念ね……でも、その正義を真っ二つに折ってあげる」
そう言って、再び尻尾を振るった。宙に浮く僕の体。
それを鷲掴む、何本もの尻尾。
気づけば、広間の中央に三十匹以上のサキュバス達が群れていた。
(いつのまに……!)
彼女たちの尻尾は僕の四肢を掴むと、両脚を大きく広げさせる。
大股開き――僕のモノも、お尻の穴も、すべてが丸見えになってしまう。
そこに見入る何十匹モノサキュバス達。
その視線に、僕のモノは反応してしまっていた。
「あはは! やっぱり豚勇者じゃない! こんな窮地にあってもオチンチンピクピクさせちゃってさ!」
「ぐううっ……!」
屈辱だった。
こんな獣じみた自分の体に、これほど嫌悪を感じたことはなかった。
「いいわ……みんなの前で、改めてアンタが豚だってことを理解させてあげる。
……おい、お前達、手を出すなよ」
アイラムはそう言ってサキュバス達を牽制し、脚を無様に開いている僕の前にやってくる。
僕は怒りに染まった目でアイラムを睨むが、アイラムの目はすでに余裕に染まっていた。
背筋を悪寒が駆け上る。
「これやると壊れる人間が多いから、一ヶ月は様子見ようと思ってたけど……
……アンタがその気なら、今にでもやってやるよ」
「な、なにを……!」
「ふふ……」
言って、アイラムは尻尾を改めて振るった。
数いるサキュバス達の女王にふさわしく、直径十センチはあるであろう立派な尻尾。
その先端は丸みを帯びつつも先細りになっている。
「――まさか!」
「せいぜい意識を保つことね……!」
その先端が、僕のお尻の穴をこつこつと叩く。
僕は必死でお尻の穴を閉めるけれど、尻尾はその上から間断なく擦りつけてくる。
間もなく、お尻の穴の周辺は水気でぬめるようになっていた。
尻尾の先から出た淫汁だと気づく頃には、穴を閉める力が緩んでおり――
――その隙を逃さず、図太い尻尾が僕の直腸を駆け上ってきた!
「いぎいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」
痛みに喘ぐ僕。
しかし尻尾は激しさを失うことなく、無遠慮に直腸を突きまくる。
「あはは! さっきまでの威勢はどうしたのかな~豚勇者さん?
仲間を失った悲しみはどこに行ったのかな~?」
「ば、馬鹿にするなっ――ああああああああああああああああああああああああ!」
虚勢を張ろうとした途端、勢いを付けて引き抜かれる!
引き抜かれたと思えば再び中に入り込み、直腸を押しては去ってゆく。
「どう? 前立腺を色んな角度から押されるのは?」
「――――ッ!」
アイラムの言葉に返事すらできないほどの痛みに、もはや言葉すら失い悲鳴を上げる僕。
これが魔王をも殺したサキュバスの女王、アイラムを怒らせた罰だというのか。
アイラムの尻尾陵辱は長いこと続き――。
――十分ほど掘られ続けた時には、僕の叫び声には、悲鳴とは違う何かがこもり始めていた。
「ああっ! あひっ、ひぐっ、ふぅっ! ふぐううううううううっ!」
「あらあら、最初は窮屈だったのに、すんなり入るようになったわね。
それに――そのおったったものは何なのかしら?」
アイラムの視線の先には、僕の半立ちになって震えるオチンチンがあった。
前立腺とやらを突かれ続けるうちに、否応無しにオチンチンが膨れ始めたのだ。
突かれる度に大きくなって行く、脳を貫く快感。
その穴もオチンチンも、サキュバスの群れに見られていると思うと、更にオチンチンが反応してしまう。
「フフ……いいこと思いついた。お前達、豚勇者をお前達の中央に移動しな」
アナルを激しく犯されながらも、サキュバス達の中央に移動させられる。
これを機に逃げようとしても、サキュバス達の尻尾に全身を拘束され、
逃げるどころか開かれた股間を隠すことすら出来ない。
「よし、じゃあお前達の好きなところを舐めな。ただし、オチンポ以外のところだ」
「――――!」
アイラムの不可解な言葉に息を飲む僕。
オチンチン以外を――舐める?
しかし、一瞬後にはその意味を理解する。
「ひ、ひあああああああああああああああああ!」
途端、美しいサキュバス達が息を荒くし頬を赤く染めながら、
アナルを犯されオチンチンを半立ちにさせた僕の体に群がってくる。
小さく立った乳首を、汗に蒸れる首筋を、敏感になった太ももを、
足の裏を、指先を、脇腹を、一斉にサキュバスの熱い舌が這う。
それどころか、唇には二人の舌が競うように入り込み、
だらしない水音をたてながら両耳の穴を、
汗にむわりと蒸れた毛の生えていない両脇を、
痙攣してピンと伸びてしまう脚の膝裏を、
厚ぼったく唾液をたっぷりたたえた舌がニチャネチャと味わいにかかってきた。
「あはははは!」耳の穴をむしゃぶる水音に紛れて、アイラムの笑い声が聞こえてくる。
「誰にも触れられていないオチンチン、あっという間にビンビンじゃない!
それどころか、女の子みたいに体震わせて、足をピンっと伸ばしちゃってさ!
アナル犯されて体中ナメナメされて、女の子みたいな気持ちになっちゃったのかな?
死ねこのド変態が!
女装趣味でも目覚めたかこのクズ!
ドマゾの糞以下の豚勇者のくせに、私に逆らうんじゃねぇよ!
ほらお前達、もっとその豚勇者をヨガらしておやり!」
途端、新たな舌が僕の顔面に近づいてくる。それは目よりやや下――もしかして。
「んあ――ぁあああああああ!」
鼻の穴を、舌先でほじくられていた。
サキュバスのぽってりとした熱い舌が、鼻の穴を躊躇もせずにほじくり、
奥へと進入し、たっぷりとした唾液で鼻毛を湿らせてゆく。
それどころか、激しく吸引されて鼻汁すらサキュバスに吸い取られる。
(ああ……僕の体で濾された液体を味わわれてる……僕の体液すべて、サキュバスに吸い取られちゃう!)
「ふふ……そうだ、尻尾余ってる奴いたら鏡持ってきなさい。豚勇者に自分の姿を見せてやるのよ」
そう言うと、大きな鏡が軽々と宙を浮き、僕の目の前にやってくる。
そこには――全身を、サキュバスの赤くぽってり厚ぼったい舌がはい回る姿が。
サキュバスの色とりどりな口紅によって、全身がキスマークだらけになった姿が。
アナルをぶっとい尻尾に犯される姿が。
何より――そんな中でも誰にも触られもしない憐れなオチンポが、
これ以上ないほど腫れながらビックンビックンと激しく痙攣している姿。
「これでわかっただろ?」アイラムの嘲りの声。
「お前はやっぱり、低級魔物に攻撃されるでもなく、ただ全身を舐められてアナルを犯されるだけで、
誰にも触れられていないオチンポを今にも破裂させそうにさせちゃう史上最低の豚勇者なんだよ!
これからお前をこてんぱんに調教してやる!
もう私に逆らえなくなって、大量の魔法力すらオチンチンに回復魔法使い切って、
ただ気持ちよくなるためだけに行動しちゃうような、下賤な豚勇者に改造してやるよ!」
「や、やだ……んっ! んちゅっ! んちゅるぅ!」
否定しようとするも、ふたつの舌が間髪置かず入り込んでくる。
鼻の穴と口内、あわせて四本の舌が進入してきて、呼吸すら困難になる。
それでも、鏡に映る自分はオチンポをギンギンに勃起させてよがっている。
(ああ……僕は、本当に豚勇者になってしまうのか?
仲間が死んでも、快楽のために魔物に魂を売る、
本当に豚のような勇者に成り下がってしまうのか……!)
涙が流れる。
きっと、アイラムは快楽の涙と思っているだろう。
しかし、それは確かな悲しみの涙だった。
この涙が流せるうちは、本当の豚勇者には成り下がらない――僕はそう信じたかった。
「ほら、そろそろイキな! 盛大にイっちゃいな!」
アイラムはそう言うが、しかし触れられていないオチンポは、
構造上、どんなに快楽を受けても発射することはできない。
「ハッ、まあいい」アイラムは舌打ちすると、「おい、誰か。プリマを連れてこい」
すると、椅子で休んでいたはずの3歳ほどの幼児サキュバス、
プリマが、尻尾にくるまれてこちらに近づいてくる。
(な、何をするつもりだ……)
困惑する僕を見てか、鼻で笑うアイラム。
「フフ……サキュバスは人間の二十倍は育ちが早くて、
一歳になる頃には成熟した人間とほぼ同じ体つきになって成長が止まるのよ。
プリマは生まれてまだ二ヶ月。見た目と違って、実際はまだ赤子なの――毎日ミルクを飲むようなね」
(――まさか!)
「プリマ、ご飯の時間でちゅよ~、ほ乳肉、オシャブリしましょうね~!」
もはや逃げる術はなかった。
まだ幼子、それどころか実際は生後二ヶ月で生まれたての赤ん坊であるプリマが、
徐々に僕の下半身に近づき――
――ほ乳肉、僕の亀頭をくわえ込んだ。
「――ひああああああああああ! あがあああああああああああ!」
それは、僕にとっても、そしてプリマにとっても生まれて初めてのフェラチオ。
その相手は、生後二ヶ月の赤ん坊。
彼女は幼児ならではの容赦のなさでもって、亀頭の肉を激しく吸引しては、
唾液過多の舌でもって亀頭をベロンベロン舐め回す。
僕のオチンポはさほど大きくないものの、プリマの口内自体がとても小さく、
彼女がぐっぽりくわえ込んでも亀頭がまるまる収まる程度。
それが逆に、カリの部分を常時唇の肉で擦られる形となって、
ぬめぬめの熱い口内と相まって独特の感触を生んでいた。
何よりプリマは、それこそほ乳瓶をしゃぶるように僕の亀頭、ほ乳肉をしゃぶるため、優しさがない。
獣じみた容赦のなさで、激しく亀頭をむしゃぶりつくす。
「――――!」
すでに発射寸前だったオチンポに、そんな仕打ちが耐えられるはずがない。
すぐに僕は射精して、プリマの口内に精液をまき散らす。
しかしプリマはそれを飲んでは、飽きもせず力も緩めず亀頭をしゃぶり続ける。
「はは! 2秒でイっちゃった!」
アイラムの侮辱を聞いている間にも回復してゆくオチンポ。
イったばかりで敏感なオチンポに絶え間なく迫る快楽。
「赤子にオチンポ舐められただけで2秒でイクなんて、ホント家畜同然の豚勇者ね!
舐めてくれれば誰でもいい訳? 赤子に射精するなんてマジキモいロリコンなんですけど!
あはは! ……え? もしかして……」
「――ああああああああああああああああああああ!」
再び射精。しかしプリマの舌は休まない。
「7秒? 2秒でイった後に、7秒でイってる!
10秒も経たないうちに2回もイってる! 最低! マジキモいんだけど! あはは!
なに、また豚チンポ勃起した訳? なに赤子に興奮してるの?
信じらんない! 死ねよロリコン最低豚勇者!」
(だ、駄目だ……初めてのフェラチオに、体が耐えられない……!)
再びイキそうになる僕。
全身を這う舌、犯される前立腺、そして赤子の口内いっぱいを使ったフェラチオ。
もはや僕の防波堤はその快楽の波に対して低すぎた。
「よし、皆、大声で言ってやりな! 豚勇者って!」
途端、舌を這わせたままのサキュバス達が僕の体に向かって叫ぶ。
「「「ぶたゆーしゃ! ぶたゆーしゃっ!」」」
その間も舌は僕の全身をしゃぶりつくす。
プリマの舌も、僕の亀頭から精液を絞りだそうと必死に動く。
「いくよ? 皆一斉に、せーのっ――!」
アイラムはそう言うと、今まで蠢かすだけだったアナルの尻尾を、力強くアナルに突き入れた。
前立腺に当たると、尻尾の先を振動させながら強く押しつけ、前立腺がへこむほどに圧迫され――!
「「「「「「「豚勇者っ!」」」」」」」
「あひゃああああああああああああああああああああああああああああああ!」
盛大に果てる。
僕の姿を見てか、サキュバス達が声高らかに笑うのが聞こえる。
しかし僕は、連続での射精に体力が追いつかず、意識を闇へと落としていった……。
勇者誘惑(その5)反逆の豚勇者
目を覚ますと、涙が出ていた。
ジョー達との出会いを夢に見たのだ。
世界の平和のため、胸膨らませて村を出た日。
そして今――ぼく自身の惨状たるや。
「最低だ……僕は……!」
しばらく泣いてから、ベッドから起きる。
横にはぐっすり眠るナディアがいた。
僕は溜息をひとつついて、ベッドを出る。
豪奢な部屋――そう、ここは一体どこなんだろう。
魔王の城に、なぜこんな部屋があるのか。
無理とは知りながらもドアを開けようとして――。
――すんなり開く。
「――な、なんで……?」
罠? いや、すでに拘束している以上罠もなにもあるまい。
ドアは外側にしか錠口がなく、内側からはどうしても開けられないようになっている。
最後に出たのはアイラム……恐らく、ナディアが外に出るために開けておいたのだろう。
(そうか……ナディアが外に出て次のサキュバスに交代しなければならないのに、
ナディアが寝ているからいつまでも開いたままなのか)
どうやらナディアの馬鹿さ具合に助けられたらしい。
僕は扉を出ると、音を立てないように廊下を進む。
その先、大きな部屋に出ると――
「なっ……!」
そこには、心臓に剣を突き刺され息絶えた魔王が倒れていた。
その剣は伝説の剣――アイラムに奪われた僕自身の剣。
「――ナディアが帰ってくるのが遅いと思えば」
「!」
振り返る。そこには、三歳ほどの幼子であるサキュバスを抱えたアイラムが立っていた。
「私は子育てで忙しいのに、ナディアのやつ……あとでお仕置きしないと」
「そ、それより、これは……!」
息絶えた魔王を指差す。アイラムは赤子を椅子に置きながら、
「私が殺したのよ」
「――なんだって?」
「前も言ったじゃない。私にとって魔王なんて、いなくなったほうがいいクズのような存在なのよ」
魔王の元へひとり、歩み寄りながら続けるアイラム。
「ちょうどアンタの仲間が奴を瀕死にまで追い込んでたから、アンタの聖剣で突き刺したのよ。
神の加護とやらを受けているだけあって、効果はてきめんだったわ」
――僕の仲間が、魔王を瀕死にまで追い込んでた――?
「で、死んだ魔王の部屋にアンタをぶち込んだってこと」
「――待て」
「――誰に口聞いてんの? 豚勇者」
魔王の死体を前に、見たことのない冷たい目で僕を睨むアイラム。
しかし僕は動じない。侮蔑の言葉さえ、何も感じない。
ただ、僕はアイラムの瞳を見つめて聞く。
「僕の仲間達は……ジョー達は……」
「殺したわ」アイラムは笑って答えた。
「魔王共々瀕死状態だったからね、抵抗もなく死んだわよ。たかが人間風情がよく魔王相手に――」
「¢£§¶¢」
「――――!」
アイラムの驚く顔に、僕の指先から走った雷光が直撃する。
「がああああああああああああっ!」
痛みに喘ぐアイラム。
しかし僕は容赦しない。容赦できない。
「¢£§¶¢、¢∞Å⊇¢!」
改めて雷、そして清浄の光。
ぐっすり休んだ分、最大限にまでたまっていた魔法力を使って、
覚えうる限り最も強力な魔法を続けざまに放つ。
アイラムは避けようとするが、これでも僕は魔王を打ち倒そうとしていた勇者、
その部下程度にそんな隙は与えない。
やがて、アイラムは身を痙攣させると――ぐったりと動かなくなった。
「……ジョー……ケイン、グエン……」
僕はその場で頽れる。
魔王とアイラムの死骸を前に、ぽたぽたと涙を流す。
「僕は……僕は……!」
「ママ? ママ?」
「…………?」
椅子から声が聞こえる。
見ると、そこにはアイラムがあやしていたサキュバスの幼子がいた。
彼女はアイラムが生きていると思っているのだ。
僕はその子へ同情の念を覚え――。
「そこで待ってな、プリマ」
「!?」
声を聞き終わる頃には遅かった。
膝立ちになっていた僕の足首に何かがからみつき、強引に持ち上げられる。
逆さまの世界で悠然と立つ女性――アイラムだ。
僕の足下に巻き付いたのは、アイラムの長く伸びた尻尾だった。
その顔は怒りに染ま――ってはおらず、感心するような色が濃かった。
「ああ……どうやら私のミスだったようだね。 勇者、アンタを見くびりすぎていたよ。
この手のミスはね、私達の中じゃ裏をかいたアンタのほうが正しいんだ。
間抜けだったのは私のほう。だから胸を張って――」
アイラムは笑った。その頬は短く痙攣していた。「――畜生道に堕ちな!」
「ぐあああああああああああっ!」
尻尾で足首を強く絞められる。腱が切れかねないほどの圧力に悲鳴を上げる僕。
アイラムはそのまま尻尾を振るい、自身の目の前に僕を運ぶと、
怒りに燃えたくった瞳で僕を睨み、爪を振るう。
途端、僕の身を覆っていた服が下着ごと裂け、素っ裸になる。
「くっ……!」
僕は股間を隠しながら、しかしアイラムを睨むことを忘れない。
アイラムはそんな無様な僕の姿を見て鼻で笑う。
「もっと良い関係が築けると思っていたけど、アンタは満足できないみたいね」
「当たり前だ! ジョー達がどんな気持ちで死んでいったか!」
「死んだのはアンタが快楽に屈したからでしょう?」
「お前がいなければ丸くおさまった!」
「責任逃れもいいところね」
「もうその手には乗らない! 悪いのはお前なんだ!」
「残念ね……でも、その正義を真っ二つに折ってあげる」
そう言って、再び尻尾を振るった。宙に浮く僕の体。
それを鷲掴む、何本もの尻尾。
気づけば、広間の中央に三十匹以上のサキュバス達が群れていた。
(いつのまに……!)
彼女たちの尻尾は僕の四肢を掴むと、両脚を大きく広げさせる。
大股開き――僕のモノも、お尻の穴も、すべてが丸見えになってしまう。
そこに見入る何十匹モノサキュバス達。
その視線に、僕のモノは反応してしまっていた。
「あはは! やっぱり豚勇者じゃない! こんな窮地にあってもオチンチンピクピクさせちゃってさ!」
「ぐううっ……!」
屈辱だった。
こんな獣じみた自分の体に、これほど嫌悪を感じたことはなかった。
「いいわ……みんなの前で、改めてアンタが豚だってことを理解させてあげる。
……おい、お前達、手を出すなよ」
アイラムはそう言ってサキュバス達を牽制し、脚を無様に開いている僕の前にやってくる。
僕は怒りに染まった目でアイラムを睨むが、アイラムの目はすでに余裕に染まっていた。
背筋を悪寒が駆け上る。
「これやると壊れる人間が多いから、一ヶ月は様子見ようと思ってたけど……
……アンタがその気なら、今にでもやってやるよ」
「な、なにを……!」
「ふふ……」
言って、アイラムは尻尾を改めて振るった。
数いるサキュバス達の女王にふさわしく、直径十センチはあるであろう立派な尻尾。
その先端は丸みを帯びつつも先細りになっている。
「――まさか!」
「せいぜい意識を保つことね……!」
その先端が、僕のお尻の穴をこつこつと叩く。
僕は必死でお尻の穴を閉めるけれど、尻尾はその上から間断なく擦りつけてくる。
間もなく、お尻の穴の周辺は水気でぬめるようになっていた。
尻尾の先から出た淫汁だと気づく頃には、穴を閉める力が緩んでおり――
――その隙を逃さず、図太い尻尾が僕の直腸を駆け上ってきた!
「いぎいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」
痛みに喘ぐ僕。
しかし尻尾は激しさを失うことなく、無遠慮に直腸を突きまくる。
「あはは! さっきまでの威勢はどうしたのかな~豚勇者さん?
仲間を失った悲しみはどこに行ったのかな~?」
「ば、馬鹿にするなっ――ああああああああああああああああああああああああ!」
虚勢を張ろうとした途端、勢いを付けて引き抜かれる!
引き抜かれたと思えば再び中に入り込み、直腸を押しては去ってゆく。
「どう? 前立腺を色んな角度から押されるのは?」
「――――ッ!」
アイラムの言葉に返事すらできないほどの痛みに、もはや言葉すら失い悲鳴を上げる僕。
これが魔王をも殺したサキュバスの女王、アイラムを怒らせた罰だというのか。
アイラムの尻尾陵辱は長いこと続き――。
――十分ほど掘られ続けた時には、僕の叫び声には、悲鳴とは違う何かがこもり始めていた。
「ああっ! あひっ、ひぐっ、ふぅっ! ふぐううううううううっ!」
「あらあら、最初は窮屈だったのに、すんなり入るようになったわね。
それに――そのおったったものは何なのかしら?」
アイラムの視線の先には、僕の半立ちになって震えるオチンチンがあった。
前立腺とやらを突かれ続けるうちに、否応無しにオチンチンが膨れ始めたのだ。
突かれる度に大きくなって行く、脳を貫く快感。
その穴もオチンチンも、サキュバスの群れに見られていると思うと、更にオチンチンが反応してしまう。
「フフ……いいこと思いついた。お前達、豚勇者をお前達の中央に移動しな」
アナルを激しく犯されながらも、サキュバス達の中央に移動させられる。
これを機に逃げようとしても、サキュバス達の尻尾に全身を拘束され、
逃げるどころか開かれた股間を隠すことすら出来ない。
「よし、じゃあお前達の好きなところを舐めな。ただし、オチンポ以外のところだ」
「――――!」
アイラムの不可解な言葉に息を飲む僕。
オチンチン以外を――舐める?
しかし、一瞬後にはその意味を理解する。
「ひ、ひあああああああああああああああああ!」
途端、美しいサキュバス達が息を荒くし頬を赤く染めながら、
アナルを犯されオチンチンを半立ちにさせた僕の体に群がってくる。
小さく立った乳首を、汗に蒸れる首筋を、敏感になった太ももを、
足の裏を、指先を、脇腹を、一斉にサキュバスの熱い舌が這う。
それどころか、唇には二人の舌が競うように入り込み、
だらしない水音をたてながら両耳の穴を、
汗にむわりと蒸れた毛の生えていない両脇を、
痙攣してピンと伸びてしまう脚の膝裏を、
厚ぼったく唾液をたっぷりたたえた舌がニチャネチャと味わいにかかってきた。
「あはははは!」耳の穴をむしゃぶる水音に紛れて、アイラムの笑い声が聞こえてくる。
「誰にも触れられていないオチンチン、あっという間にビンビンじゃない!
それどころか、女の子みたいに体震わせて、足をピンっと伸ばしちゃってさ!
アナル犯されて体中ナメナメされて、女の子みたいな気持ちになっちゃったのかな?
死ねこのド変態が!
女装趣味でも目覚めたかこのクズ!
ドマゾの糞以下の豚勇者のくせに、私に逆らうんじゃねぇよ!
ほらお前達、もっとその豚勇者をヨガらしておやり!」
途端、新たな舌が僕の顔面に近づいてくる。それは目よりやや下――もしかして。
「んあ――ぁあああああああ!」
鼻の穴を、舌先でほじくられていた。
サキュバスのぽってりとした熱い舌が、鼻の穴を躊躇もせずにほじくり、
奥へと進入し、たっぷりとした唾液で鼻毛を湿らせてゆく。
それどころか、激しく吸引されて鼻汁すらサキュバスに吸い取られる。
(ああ……僕の体で濾された液体を味わわれてる……僕の体液すべて、サキュバスに吸い取られちゃう!)
「ふふ……そうだ、尻尾余ってる奴いたら鏡持ってきなさい。豚勇者に自分の姿を見せてやるのよ」
そう言うと、大きな鏡が軽々と宙を浮き、僕の目の前にやってくる。
そこには――全身を、サキュバスの赤くぽってり厚ぼったい舌がはい回る姿が。
サキュバスの色とりどりな口紅によって、全身がキスマークだらけになった姿が。
アナルをぶっとい尻尾に犯される姿が。
何より――そんな中でも誰にも触られもしない憐れなオチンポが、
これ以上ないほど腫れながらビックンビックンと激しく痙攣している姿。
「これでわかっただろ?」アイラムの嘲りの声。
「お前はやっぱり、低級魔物に攻撃されるでもなく、ただ全身を舐められてアナルを犯されるだけで、
誰にも触れられていないオチンポを今にも破裂させそうにさせちゃう史上最低の豚勇者なんだよ!
これからお前をこてんぱんに調教してやる!
もう私に逆らえなくなって、大量の魔法力すらオチンチンに回復魔法使い切って、
ただ気持ちよくなるためだけに行動しちゃうような、下賤な豚勇者に改造してやるよ!」
「や、やだ……んっ! んちゅっ! んちゅるぅ!」
否定しようとするも、ふたつの舌が間髪置かず入り込んでくる。
鼻の穴と口内、あわせて四本の舌が進入してきて、呼吸すら困難になる。
それでも、鏡に映る自分はオチンポをギンギンに勃起させてよがっている。
(ああ……僕は、本当に豚勇者になってしまうのか?
仲間が死んでも、快楽のために魔物に魂を売る、
本当に豚のような勇者に成り下がってしまうのか……!)
涙が流れる。
きっと、アイラムは快楽の涙と思っているだろう。
しかし、それは確かな悲しみの涙だった。
この涙が流せるうちは、本当の豚勇者には成り下がらない――僕はそう信じたかった。
「ほら、そろそろイキな! 盛大にイっちゃいな!」
アイラムはそう言うが、しかし触れられていないオチンポは、
構造上、どんなに快楽を受けても発射することはできない。
「ハッ、まあいい」アイラムは舌打ちすると、「おい、誰か。プリマを連れてこい」
すると、椅子で休んでいたはずの3歳ほどの幼児サキュバス、
プリマが、尻尾にくるまれてこちらに近づいてくる。
(な、何をするつもりだ……)
困惑する僕を見てか、鼻で笑うアイラム。
「フフ……サキュバスは人間の二十倍は育ちが早くて、
一歳になる頃には成熟した人間とほぼ同じ体つきになって成長が止まるのよ。
プリマは生まれてまだ二ヶ月。見た目と違って、実際はまだ赤子なの――毎日ミルクを飲むようなね」
(――まさか!)
「プリマ、ご飯の時間でちゅよ~、ほ乳肉、オシャブリしましょうね~!」
もはや逃げる術はなかった。
まだ幼子、それどころか実際は生後二ヶ月で生まれたての赤ん坊であるプリマが、
徐々に僕の下半身に近づき――
――ほ乳肉、僕の亀頭をくわえ込んだ。
「――ひああああああああああ! あがあああああああああああ!」
それは、僕にとっても、そしてプリマにとっても生まれて初めてのフェラチオ。
その相手は、生後二ヶ月の赤ん坊。
彼女は幼児ならではの容赦のなさでもって、亀頭の肉を激しく吸引しては、
唾液過多の舌でもって亀頭をベロンベロン舐め回す。
僕のオチンポはさほど大きくないものの、プリマの口内自体がとても小さく、
彼女がぐっぽりくわえ込んでも亀頭がまるまる収まる程度。
それが逆に、カリの部分を常時唇の肉で擦られる形となって、
ぬめぬめの熱い口内と相まって独特の感触を生んでいた。
何よりプリマは、それこそほ乳瓶をしゃぶるように僕の亀頭、ほ乳肉をしゃぶるため、優しさがない。
獣じみた容赦のなさで、激しく亀頭をむしゃぶりつくす。
「――――!」
すでに発射寸前だったオチンポに、そんな仕打ちが耐えられるはずがない。
すぐに僕は射精して、プリマの口内に精液をまき散らす。
しかしプリマはそれを飲んでは、飽きもせず力も緩めず亀頭をしゃぶり続ける。
「はは! 2秒でイっちゃった!」
アイラムの侮辱を聞いている間にも回復してゆくオチンポ。
イったばかりで敏感なオチンポに絶え間なく迫る快楽。
「赤子にオチンポ舐められただけで2秒でイクなんて、ホント家畜同然の豚勇者ね!
舐めてくれれば誰でもいい訳? 赤子に射精するなんてマジキモいロリコンなんですけど!
あはは! ……え? もしかして……」
「――ああああああああああああああああああああ!」
再び射精。しかしプリマの舌は休まない。
「7秒? 2秒でイった後に、7秒でイってる!
10秒も経たないうちに2回もイってる! 最低! マジキモいんだけど! あはは!
なに、また豚チンポ勃起した訳? なに赤子に興奮してるの?
信じらんない! 死ねよロリコン最低豚勇者!」
(だ、駄目だ……初めてのフェラチオに、体が耐えられない……!)
再びイキそうになる僕。
全身を這う舌、犯される前立腺、そして赤子の口内いっぱいを使ったフェラチオ。
もはや僕の防波堤はその快楽の波に対して低すぎた。
「よし、皆、大声で言ってやりな! 豚勇者って!」
途端、舌を這わせたままのサキュバス達が僕の体に向かって叫ぶ。
「「「ぶたゆーしゃ! ぶたゆーしゃっ!」」」
その間も舌は僕の全身をしゃぶりつくす。
プリマの舌も、僕の亀頭から精液を絞りだそうと必死に動く。
「いくよ? 皆一斉に、せーのっ――!」
アイラムはそう言うと、今まで蠢かすだけだったアナルの尻尾を、力強くアナルに突き入れた。
前立腺に当たると、尻尾の先を振動させながら強く押しつけ、前立腺がへこむほどに圧迫され――!
「「「「「「「豚勇者っ!」」」」」」」
「あひゃああああああああああああああああああああああああああああああ!」
盛大に果てる。
僕の姿を見てか、サキュバス達が声高らかに笑うのが聞こえる。
しかし僕は、連続での射精に体力が追いつかず、意識を闇へと落としていった……。
勇者、誘惑(その4)踊り子ナディア
・18禁注意
勇者、誘惑(その4)踊り子ナディア
混濁した意識の中、目を覚ます。
「ここは……宿屋? いや……」
そこは豪奢極まる部屋だった。
それこそ、昨日泊まった宿屋のVIPルームを凌ぐ装飾の多さ。
ベッドは五メートル大はあり、壁から壁までの距離も五十メートル以上はありそうだ。
「ぼ、僕は……そうだ、アイラムに負けて……でも、どうしてこんなところに……!」
不意に、ドアが開く音がする。
そこには、小さめのキャミソールにローライズパンツを履いた現代的な少女が立っていた。
彼女は無言でドアを閉め、こちらに歩み寄ってくる。
その背中に黒い紐らしきものが蠢くのが見えた。
それは尻尾――彼女はサキュバスらしい。
サキュバスはベッドの縁に来ると、ちょっと恥ずかしそうに頬を赤く染めながら、
ポケットから紙片を取り出した。
(まさか……ラブレター? って、大抵のサキュバスはしゃべれもしないんだから無理か)
受け取り、それを読む。
それは人間社会の文字だったが、署名にはアイラム、とあった。
『あんたはその部屋で飼うことにしたわ。もしここから出たければ、
毎日三人やってくるサキュバスを二人連続でイカせなさい。
もし出来たなら、改めて私と勝負。負けたらまたやり直し。
で、私に勝てたら自由にしてあげるわ。精々頑張りなさい。
ってことで、最初のお相手はナディアちゃん。
まだバトルファックは未経験だけど、色々教えておいたから油断しちゃ駄目よん』
「……無茶苦茶だ……!」
紙片を握りつぶす。
――確かに、昨日は快楽に負けてしまった。
しかし、今思えば慚愧の念に絶えない。
よく考えればサキュバスたちは人間ではなく、体の構造すら違う魔物じゃないか。
ただちょっとだけ似ているだけだ。猿のようなものだ。
そう思えば、サキュバス達に興奮していた自分が果てしなく情けなく思える。
(……彼女が、最初の使者って訳か)
改めてキャミソールを着たサキュバス、ナディアを眺める。
見た目はコケティッシュな服を着たおませさんの少女。
ピンク色の髪はロングで、それに覆われた顔はアイラムよりもずっと幼い作りだ。
目はアイラムに似てぱっちり大きいものの、そこにはアイラムのような自信はなく、
僕を前にして視線を蠢かせていた。
どうやらバトルファックに慣れていないというのは本当らしく、緊張しているらしい。
胸は生意気に突き出しているものの、アイラムほどはなく、お茶碗ほどの大きさ。
腹部はどうやら鍛えているらしく、腹筋が締まっている。
ローライズパンツに包まれた脚も、顔に比べれば熟しており、臀部もむっちりと張っている。
服装や体つきからして、恐らく踊りを嗜んでいるらしい。
――しかし。
(彼女は低級の魔物だ。臆することはない……)
心境は至って冷静だった。
僕はいつの間にか着させられていた服を改めて脱ぐと、無言でナディアを促す。
ナディアは頬を朱に染めると、たどたどしくキャミソールを脱ぐと――そのままベッドに入ってきた。
「――おい、ちゃんとズボンも脱がないと……」
と言ったところで、言葉の意味を解さないサキュバスには意味がない。
それだけ緊張しているのか……まあいい、途中で脱がせればいい。
ナディアは寝転がる僕の前に立つと、もじもじと下を見ているばかりで何もしない。
チャンスとばかりに、僕は立ち上がると彼女の小ぶりな胸にしゃぶりついた。
「きゃうん! ……んっ、ふぅ……!」
ナディアの上げる嬌声に演義の色はない。確かに感じている。
お椀型に釣り上がった胸、その先には桜色でまん丸い、かわいらしい乳頭が膨れていた。
(だ、駄目だ! そんなこと考えたら……こいつは魔物、猿と一緒なんだ。人間じゃないんだ!)
反応しつつあった股間を諫めるように強く念じると、
自分の小指を舐めているような感覚で、大きめの乳首にしゃぶりついた。
「ふぁあっ! ふぁあ! ああっ! ああああぁ!」
まるで赤子のような声で喘ぐナディア。
そんな彼女に可愛さを感じてしまうが、それをおさえると、両手で彼女のパンツを脱がそうとする。
「ふっぐぅ! あめ! あめぇ!」
しかし、彼女は後ろに跳んでそれを避けた。
あめ、というのは駄目、と言おうとしているのだろうか。
いよいよ赤子そのものだ。
「まったく、なんなんだよ……」
僕が眉を寄せると、ナディアは更に申し訳なさそうな顔になって、
涙目になりながら顔をぷるぷると振る。
かわいい――と思う。
それはもはや隠しようがない、心の底から生まれた感情だった。
「……わかったよ。キミの望むとおりにやりなよ」
ナディアは途端、ふぁっと表情を明るく開いた。
どうやら言葉はしゃべれなくとも、こちらの表情などで意思疎通はできるらしい。
彼女はベッドの上で立つと、こちらに背を――いや、尻を見せつける。
ローライズパンツにつつまれたお尻は、布の面積だけでは隠しきれず、
低いパンツの裾から尻肉がぷにゅりとあふれ出ていた。
まったく、幼い言動や顔、胸に似合わず、思いっきりいやらしく育ったお尻である。
そのお尻をこちらにぐっと近づけると――それをゆっくりと、次第に大きく振り始めた。
(なんだ、これは……魔物に目の前でお尻を振られたぐらいで……)
動く度に震える太ももが、ズボンの生地越しに見える。
(こんなのがアイラムの入れ知恵っていうのか? 馬鹿らしい)
パンツから溢れた尻肉が汗を噴き出させながら揺れる。
(こんなことで僕がどうなるとでも……)
左右に、前後に振りたくられるお尻。
迫力あるヒップが眼前に迫っては逃げ、肉をぷるぷると震わせながら妖しく蠢く。
(……だというのに……なんで……)
時折覗く尻肉の間には、ローライズパンツの薄い生地越しにくっきりとした割れ目が見える。
(なんで……立ってしまっているんだ!)
そう、すでに僕のモノは立ってしまっていた。
もちろん本立ちではないものの、すでに先からは先走り汁がほとばしっている。
低級魔物のプライベートダンスを見るだけで、ここまで興奮してしまうだなんて。
「フフ……!」
気づけば、ナディアは背中越しに僕を見て、蠱惑的に笑っていた。
小馬鹿にされていた――それだけで、僕のモノは完全に立ってしまった。
呆然とナディアとダンスを眺めている僕を見て、
ナディアはダンスを続けながらこちらへ更に近づくと――
――ダンスの最中、僕の顔面にお尻をぶつけてきた。
「ふぁあっ!」
僕はみっともない声をあげるも、お尻はすぐに離れ、ダンスに戻る。
先ほどより身近で、迫力あるダンスを見せつけられるうちに、頭がぼうっとしてくる。
途端、再び襲い来るヒップアタック。
僕は理不尽な暴力を受けながらも、しかし迫力のヒップダンスに見とれて逃げることすら出来ない。
ヒップアタックをくらい続けるうちに、ヒップから香る微かな汗の臭いに夢中になって、
ヒップアタックを待ちわびるようにすらなっていた。
「……ヘンタイ……」
「――――!」
突然、ナディアがつぶやいた。
それは人間の言葉だった――少ない知能の中でも、数少ない覚えた単語なのか。
そしてそれは、今の僕にとってクリーンヒットする言葉だった。
ますます腫れてゆく亀頭。
鼻息は荒く、意識は混濁し、ただナディアのムッチリヒップに潰されるのを期待する。
「オシ、オキ……!」
「へ? ――ふぁあああ!」
再び出てきた単語に驚く間もなく、
ナディアは今まででも最大級のスピードでヒップアタックをしてきた。
思わず上半身を倒し、仰向けに倒れてしまう僕。
その顔面を、僕の顔ふたつ分ぐらいはありそうなボリュームのヒップが押しつぶし、
ぐりぐりと圧迫する。
まるで、柔らかく肉の詰まったプリプリのお尻が唇のようで、その狭間で喘ぐ僕の顔面を、
今にも食べようとしているみたいだ。
「た、食べられるぅ! モッチリヒップに堪能されちゃうぅ!」
もはや僕は『ヘンタイ』以外の何者でもなかった
ローライズパンツに包まれたお尻に押しつぶされ、
彼女の素肌に一点たりとも触れていないにもかかわらず、
股間をパンパンに膨らませ、尻肉の割れ目の臭いを豚のように嗅ぎ、股間を布越しに舐めしゃぶる。
もはや僕は我慢ならなかった。
口内にたっぷりたまった唾液を飲み込むと、
「――しゃ、しゃぶっていいよ」
屈辱の言葉を吐いてしまう。
「僕の精子が欲しいんだろう? だったらいくらでも吸いとっていいから、僕のモノをしゃぶってよ!」
言葉が理解できなくとも、声音などで理解できるだろう。
そう思っての屈服発言だった。
――が、彼女は僕のモノに触れようともしない。
ただ、僕の顔面をビッグヒップでこねくり続ける。
「な、なんで! 僕の精子が欲しくて、こんないやらしいことを……!」
「あら、書いてなかったっけ?」
「――――!」
それは唐突に聞こえてきた。
高く、若干幼めの、しかし侮蔑に隠そうともしない、蠱惑的な声音。
見なくてもわかる。
アイラムの声だ。
「ハンデとして、私達側からアンタのモノに触れることはNGにしてあげたのよ。
私に逆らったら殺されるから、何があってもサキュバス達は自らアンタのモノには触れないわよ。
アンタが主導権を取って無理矢理ぶち込んだりするならまだしも、ね」
「い……いつから……!」
「『た、食べられるぅ! モッチリヒップに堪能されちゃうぅ!』って叫んだときには部屋にいたわよ。
アンタはそのモッチリヒップに夢中で気づかなかったみたいだけど……ホント、至上最低の豚勇者ね。
低級魔物の、その中でも生まれたてで、まだ一歳にも満たないナディア相手に、
オチンポパンパンに膨らませて、その上しゃぶってほしい?
精子が欲しいんだろ、ですって?
死ねこのクズ!
なに勘違いしてんだ豚以下のゾウリムシ勇者が!
なにテメェの欲望を私達のせいにしようとしてんだよ!
テメェは魔物のお尻、それもズボンを履いたままの、一歳以下の幼いサキュバスのお尻に欲情して、
精子ドッピュンドッピュン出したいだけだろうが!
それこそ豚や馬の尻見て欲情してるみたいなもんなんだよ!
そんな勇者どころか人間としての尊厳もないクズのきったないチンポを、
私のかわいい部下に触れさせられる訳ねーだろ!
テメェがイキたいならテメェでセンズリこいてイケよ豚! 豚勇者!」
「ふぁ……あああああああ!」
蔑まれるたびに、僕の思考はピンク色に染まってゆく。
「豚勇者! 豚勇者! ほら、ナディアも言ってみ! 豚勇者!」
「ぶ……ぶたゆーしゃ……ぶたゆーしゃ! ぶたゆーしゃ!」
「やめてえええ! 僕、駄目になっちゃうううううううううううう!」
「ぶたゆーしゃっ! ぶたゆーしゃっ!」
もはや、赤子のサキュバスにも豚扱いされ、ズボン越しにお尻を押しつけられ続ける。
アイラムからも豚以下の扱いを受け、ゾウリムシとまで言われてしまう。
それでも僕は……自らのモノに指を絡めては、
強い魔物を剣で斬り倒した時以上に必死な手つきでしごき立てていた。
「あはは! マジでセンズリこいてる! アホみたい、あははははは!
ホントにアンタって豚勇者だね! アンタをイカせるのに服を脱ぐ必要もないわ!
アンタみたいなド変態、ショーツ置いておくだけで精液まみれにさせちゃいそうね!
いえ、ハイヒール置いておくだけで一晩中オナニーできそう、あはは!
マジ死んだほうがいいよアンタ!」
「ぶたゆーしゃっ! ぶたゆーしゃっ!」
「ナディア、もっと強く踏んじゃいな! どうせ痛がるより一層感じるだけなんだから!」
「ふぁいっ! ぶた……ぶたゆうしゃあああああああああっ!」
「――ぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
むちゅぐりっ、と尻肉で顔面を一層圧迫され――。
――果てる。
三十秒近く、精液が弾け続ける。
――やがて、精液シャワーがやみ。
ナディアがお尻をどけ、彼女の顔を見ると――僕の精液を一滴残らず口でキャッチしたのだろう、
大量の精液を美味しそうに口内でゆすいでいた。
「ナディア、そんなキモイ精液でいいわけ?
……ああ、そう。豚勇者、よかったわね。ナディアはアンタのきったない精液、気に入ったってさ」
「ああ……!」
僕の精液を美味しそうに口内で味わい、時折だらしなく唇を開いて、
唾液と共に強烈な臭いを放つ精液を僕に見せつける。
――僕のモノはすでに屹立していた。
「一日三人にしたのは、アンタの体力を気にしてのことだったけど……
……この様子なら一日十人でもイケそうね。ホント、盛りのついた豚勇者だわ」
僕が再びオチンチンを擦り始めると、その数ミリ先でだらしなく口を広げて精液を待ちわびるナディア。
さっきまで自信がなかった瞳も、すでにいっぱしのサキュバスとしての自信に満ち、
僕の精液を堪能しようと膨らんだ亀頭をじっくり見入る。
僕は彼女に触れることもなく、再び果てては、またもオチンポを擦り出す。
呆れたアイラムは部屋を出てゆくが、僕とナディアの精液発射会は一時間にもわたって続いた……。
勇者、誘惑(その4)踊り子ナディア
混濁した意識の中、目を覚ます。
「ここは……宿屋? いや……」
そこは豪奢極まる部屋だった。
それこそ、昨日泊まった宿屋のVIPルームを凌ぐ装飾の多さ。
ベッドは五メートル大はあり、壁から壁までの距離も五十メートル以上はありそうだ。
「ぼ、僕は……そうだ、アイラムに負けて……でも、どうしてこんなところに……!」
不意に、ドアが開く音がする。
そこには、小さめのキャミソールにローライズパンツを履いた現代的な少女が立っていた。
彼女は無言でドアを閉め、こちらに歩み寄ってくる。
その背中に黒い紐らしきものが蠢くのが見えた。
それは尻尾――彼女はサキュバスらしい。
サキュバスはベッドの縁に来ると、ちょっと恥ずかしそうに頬を赤く染めながら、
ポケットから紙片を取り出した。
(まさか……ラブレター? って、大抵のサキュバスはしゃべれもしないんだから無理か)
受け取り、それを読む。
それは人間社会の文字だったが、署名にはアイラム、とあった。
『あんたはその部屋で飼うことにしたわ。もしここから出たければ、
毎日三人やってくるサキュバスを二人連続でイカせなさい。
もし出来たなら、改めて私と勝負。負けたらまたやり直し。
で、私に勝てたら自由にしてあげるわ。精々頑張りなさい。
ってことで、最初のお相手はナディアちゃん。
まだバトルファックは未経験だけど、色々教えておいたから油断しちゃ駄目よん』
「……無茶苦茶だ……!」
紙片を握りつぶす。
――確かに、昨日は快楽に負けてしまった。
しかし、今思えば慚愧の念に絶えない。
よく考えればサキュバスたちは人間ではなく、体の構造すら違う魔物じゃないか。
ただちょっとだけ似ているだけだ。猿のようなものだ。
そう思えば、サキュバス達に興奮していた自分が果てしなく情けなく思える。
(……彼女が、最初の使者って訳か)
改めてキャミソールを着たサキュバス、ナディアを眺める。
見た目はコケティッシュな服を着たおませさんの少女。
ピンク色の髪はロングで、それに覆われた顔はアイラムよりもずっと幼い作りだ。
目はアイラムに似てぱっちり大きいものの、そこにはアイラムのような自信はなく、
僕を前にして視線を蠢かせていた。
どうやらバトルファックに慣れていないというのは本当らしく、緊張しているらしい。
胸は生意気に突き出しているものの、アイラムほどはなく、お茶碗ほどの大きさ。
腹部はどうやら鍛えているらしく、腹筋が締まっている。
ローライズパンツに包まれた脚も、顔に比べれば熟しており、臀部もむっちりと張っている。
服装や体つきからして、恐らく踊りを嗜んでいるらしい。
――しかし。
(彼女は低級の魔物だ。臆することはない……)
心境は至って冷静だった。
僕はいつの間にか着させられていた服を改めて脱ぐと、無言でナディアを促す。
ナディアは頬を朱に染めると、たどたどしくキャミソールを脱ぐと――そのままベッドに入ってきた。
「――おい、ちゃんとズボンも脱がないと……」
と言ったところで、言葉の意味を解さないサキュバスには意味がない。
それだけ緊張しているのか……まあいい、途中で脱がせればいい。
ナディアは寝転がる僕の前に立つと、もじもじと下を見ているばかりで何もしない。
チャンスとばかりに、僕は立ち上がると彼女の小ぶりな胸にしゃぶりついた。
「きゃうん! ……んっ、ふぅ……!」
ナディアの上げる嬌声に演義の色はない。確かに感じている。
お椀型に釣り上がった胸、その先には桜色でまん丸い、かわいらしい乳頭が膨れていた。
(だ、駄目だ! そんなこと考えたら……こいつは魔物、猿と一緒なんだ。人間じゃないんだ!)
反応しつつあった股間を諫めるように強く念じると、
自分の小指を舐めているような感覚で、大きめの乳首にしゃぶりついた。
「ふぁあっ! ふぁあ! ああっ! ああああぁ!」
まるで赤子のような声で喘ぐナディア。
そんな彼女に可愛さを感じてしまうが、それをおさえると、両手で彼女のパンツを脱がそうとする。
「ふっぐぅ! あめ! あめぇ!」
しかし、彼女は後ろに跳んでそれを避けた。
あめ、というのは駄目、と言おうとしているのだろうか。
いよいよ赤子そのものだ。
「まったく、なんなんだよ……」
僕が眉を寄せると、ナディアは更に申し訳なさそうな顔になって、
涙目になりながら顔をぷるぷると振る。
かわいい――と思う。
それはもはや隠しようがない、心の底から生まれた感情だった。
「……わかったよ。キミの望むとおりにやりなよ」
ナディアは途端、ふぁっと表情を明るく開いた。
どうやら言葉はしゃべれなくとも、こちらの表情などで意思疎通はできるらしい。
彼女はベッドの上で立つと、こちらに背を――いや、尻を見せつける。
ローライズパンツにつつまれたお尻は、布の面積だけでは隠しきれず、
低いパンツの裾から尻肉がぷにゅりとあふれ出ていた。
まったく、幼い言動や顔、胸に似合わず、思いっきりいやらしく育ったお尻である。
そのお尻をこちらにぐっと近づけると――それをゆっくりと、次第に大きく振り始めた。
(なんだ、これは……魔物に目の前でお尻を振られたぐらいで……)
動く度に震える太ももが、ズボンの生地越しに見える。
(こんなのがアイラムの入れ知恵っていうのか? 馬鹿らしい)
パンツから溢れた尻肉が汗を噴き出させながら揺れる。
(こんなことで僕がどうなるとでも……)
左右に、前後に振りたくられるお尻。
迫力あるヒップが眼前に迫っては逃げ、肉をぷるぷると震わせながら妖しく蠢く。
(……だというのに……なんで……)
時折覗く尻肉の間には、ローライズパンツの薄い生地越しにくっきりとした割れ目が見える。
(なんで……立ってしまっているんだ!)
そう、すでに僕のモノは立ってしまっていた。
もちろん本立ちではないものの、すでに先からは先走り汁がほとばしっている。
低級魔物のプライベートダンスを見るだけで、ここまで興奮してしまうだなんて。
「フフ……!」
気づけば、ナディアは背中越しに僕を見て、蠱惑的に笑っていた。
小馬鹿にされていた――それだけで、僕のモノは完全に立ってしまった。
呆然とナディアとダンスを眺めている僕を見て、
ナディアはダンスを続けながらこちらへ更に近づくと――
――ダンスの最中、僕の顔面にお尻をぶつけてきた。
「ふぁあっ!」
僕はみっともない声をあげるも、お尻はすぐに離れ、ダンスに戻る。
先ほどより身近で、迫力あるダンスを見せつけられるうちに、頭がぼうっとしてくる。
途端、再び襲い来るヒップアタック。
僕は理不尽な暴力を受けながらも、しかし迫力のヒップダンスに見とれて逃げることすら出来ない。
ヒップアタックをくらい続けるうちに、ヒップから香る微かな汗の臭いに夢中になって、
ヒップアタックを待ちわびるようにすらなっていた。
「……ヘンタイ……」
「――――!」
突然、ナディアがつぶやいた。
それは人間の言葉だった――少ない知能の中でも、数少ない覚えた単語なのか。
そしてそれは、今の僕にとってクリーンヒットする言葉だった。
ますます腫れてゆく亀頭。
鼻息は荒く、意識は混濁し、ただナディアのムッチリヒップに潰されるのを期待する。
「オシ、オキ……!」
「へ? ――ふぁあああ!」
再び出てきた単語に驚く間もなく、
ナディアは今まででも最大級のスピードでヒップアタックをしてきた。
思わず上半身を倒し、仰向けに倒れてしまう僕。
その顔面を、僕の顔ふたつ分ぐらいはありそうなボリュームのヒップが押しつぶし、
ぐりぐりと圧迫する。
まるで、柔らかく肉の詰まったプリプリのお尻が唇のようで、その狭間で喘ぐ僕の顔面を、
今にも食べようとしているみたいだ。
「た、食べられるぅ! モッチリヒップに堪能されちゃうぅ!」
もはや僕は『ヘンタイ』以外の何者でもなかった
ローライズパンツに包まれたお尻に押しつぶされ、
彼女の素肌に一点たりとも触れていないにもかかわらず、
股間をパンパンに膨らませ、尻肉の割れ目の臭いを豚のように嗅ぎ、股間を布越しに舐めしゃぶる。
もはや僕は我慢ならなかった。
口内にたっぷりたまった唾液を飲み込むと、
「――しゃ、しゃぶっていいよ」
屈辱の言葉を吐いてしまう。
「僕の精子が欲しいんだろう? だったらいくらでも吸いとっていいから、僕のモノをしゃぶってよ!」
言葉が理解できなくとも、声音などで理解できるだろう。
そう思っての屈服発言だった。
――が、彼女は僕のモノに触れようともしない。
ただ、僕の顔面をビッグヒップでこねくり続ける。
「な、なんで! 僕の精子が欲しくて、こんないやらしいことを……!」
「あら、書いてなかったっけ?」
「――――!」
それは唐突に聞こえてきた。
高く、若干幼めの、しかし侮蔑に隠そうともしない、蠱惑的な声音。
見なくてもわかる。
アイラムの声だ。
「ハンデとして、私達側からアンタのモノに触れることはNGにしてあげたのよ。
私に逆らったら殺されるから、何があってもサキュバス達は自らアンタのモノには触れないわよ。
アンタが主導権を取って無理矢理ぶち込んだりするならまだしも、ね」
「い……いつから……!」
「『た、食べられるぅ! モッチリヒップに堪能されちゃうぅ!』って叫んだときには部屋にいたわよ。
アンタはそのモッチリヒップに夢中で気づかなかったみたいだけど……ホント、至上最低の豚勇者ね。
低級魔物の、その中でも生まれたてで、まだ一歳にも満たないナディア相手に、
オチンポパンパンに膨らませて、その上しゃぶってほしい?
精子が欲しいんだろ、ですって?
死ねこのクズ!
なに勘違いしてんだ豚以下のゾウリムシ勇者が!
なにテメェの欲望を私達のせいにしようとしてんだよ!
テメェは魔物のお尻、それもズボンを履いたままの、一歳以下の幼いサキュバスのお尻に欲情して、
精子ドッピュンドッピュン出したいだけだろうが!
それこそ豚や馬の尻見て欲情してるみたいなもんなんだよ!
そんな勇者どころか人間としての尊厳もないクズのきったないチンポを、
私のかわいい部下に触れさせられる訳ねーだろ!
テメェがイキたいならテメェでセンズリこいてイケよ豚! 豚勇者!」
「ふぁ……あああああああ!」
蔑まれるたびに、僕の思考はピンク色に染まってゆく。
「豚勇者! 豚勇者! ほら、ナディアも言ってみ! 豚勇者!」
「ぶ……ぶたゆーしゃ……ぶたゆーしゃ! ぶたゆーしゃ!」
「やめてえええ! 僕、駄目になっちゃうううううううううううう!」
「ぶたゆーしゃっ! ぶたゆーしゃっ!」
もはや、赤子のサキュバスにも豚扱いされ、ズボン越しにお尻を押しつけられ続ける。
アイラムからも豚以下の扱いを受け、ゾウリムシとまで言われてしまう。
それでも僕は……自らのモノに指を絡めては、
強い魔物を剣で斬り倒した時以上に必死な手つきでしごき立てていた。
「あはは! マジでセンズリこいてる! アホみたい、あははははは!
ホントにアンタって豚勇者だね! アンタをイカせるのに服を脱ぐ必要もないわ!
アンタみたいなド変態、ショーツ置いておくだけで精液まみれにさせちゃいそうね!
いえ、ハイヒール置いておくだけで一晩中オナニーできそう、あはは!
マジ死んだほうがいいよアンタ!」
「ぶたゆーしゃっ! ぶたゆーしゃっ!」
「ナディア、もっと強く踏んじゃいな! どうせ痛がるより一層感じるだけなんだから!」
「ふぁいっ! ぶた……ぶたゆうしゃあああああああああっ!」
「――ぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
むちゅぐりっ、と尻肉で顔面を一層圧迫され――。
――果てる。
三十秒近く、精液が弾け続ける。
――やがて、精液シャワーがやみ。
ナディアがお尻をどけ、彼女の顔を見ると――僕の精液を一滴残らず口でキャッチしたのだろう、
大量の精液を美味しそうに口内でゆすいでいた。
「ナディア、そんなキモイ精液でいいわけ?
……ああ、そう。豚勇者、よかったわね。ナディアはアンタのきったない精液、気に入ったってさ」
「ああ……!」
僕の精液を美味しそうに口内で味わい、時折だらしなく唇を開いて、
唾液と共に強烈な臭いを放つ精液を僕に見せつける。
――僕のモノはすでに屹立していた。
「一日三人にしたのは、アンタの体力を気にしてのことだったけど……
……この様子なら一日十人でもイケそうね。ホント、盛りのついた豚勇者だわ」
僕が再びオチンチンを擦り始めると、その数ミリ先でだらしなく口を広げて精液を待ちわびるナディア。
さっきまで自信がなかった瞳も、すでにいっぱしのサキュバスとしての自信に満ち、
僕の精液を堪能しようと膨らんだ亀頭をじっくり見入る。
僕は彼女に触れることもなく、再び果てては、またもオチンポを擦り出す。
呆れたアイラムは部屋を出てゆくが、僕とナディアの精液発射会は一時間にもわたって続いた……。
勇者誘惑(その3)サキュバスクイーン
・18禁注意
勇者誘惑(その3)サキュバスクイーン
「ジョー、大丈夫か!」
ケインの声に、ジョーは震えながら立ち上がる。
「大丈夫だ、まだ薬草がある」
「薬草程度ではその傷は……」
「しかしケイン、お前の魔法力はほんのわずかだ。回復アイテムも少ない。というのに――」
見れば、王座の前、なんのダメージも受けていないと言わんばかりに威厳を持つ魔王が不敵に笑っていた。
「――奴を倒すには、俺たちでは力不足のようだ」
「であれば……」
「大丈夫じゃよ」血だらけになりながらも、勇者に守ってもらったの杖を握るグエンが力強く遮った。
「勇者殿は必ず戻ってくる。古来より魔を打ち砕く血を継いだ勇者殿が、必ず戻ってくる。
その時まで持ちこたえるのじゃ!」
ジョー達は頷きあうと、鬨の声を上げ、魔王に向かって走り始めた……!
◆
魔王城7F、サキュバスの巣。
僕とアイラムはベッドを前に、お互い服をぬいで下着姿になる。
と言っても、アイラムはホットパンツを脱いだだけだったが、
僕は神のご加護のある軽鎧を脱いだため、まったくの無防備になったと言っていい。
「それ……尻尾?」
見ると、アイラムのお尻の上、ちょうど背骨と恥骨との連結部から、
白い肌とはうって変わって黒い尻尾が生えており、
その先端はまるで男のモノのようにぷっくりと丸く膨れていた。
「そ。サキュバスはデーモンの末裔だからね」
そう言って尻尾を左右に振るアイラム。
どうやら自由に動かせるらしい。これにも注意しておかないと。
やがて、二人はベッドに入る。
途端、僕は膝立ちになると、アイラムのお尻にショーツの上から顔をうずめた。
まだベッドの上で立ったままだったアイラムの不意をついたのだ。
「や……そんな、いきなり……!」
言いながら逃げるようにお尻を振るアイラム。
その小ぶりながらもむっちりと肉の詰まったお尻が揺れるのを見て、僕は完全に勃起してしまっていた。
しかし、相手に攻撃をさせる暇を与えるつもりはない。
彼女のアナルがあるであろう場所を舌でなぞりながら、ショーツをたくし上げてTバック状にする。
ぷるん、とつややかな尻肉があふれ出ては揺れる。
「あふん! ……そんなとこ……汚い……ひゃあっ!」
どうやらアナルは苦手らしい。
ちょうど上に見える彼女の尻尾も、プルプルと小刻みに震えているようだった。
ここを重点的に攻めれば、一方的に勝負をつけられそうだ。
なんといっても、アイラムは逆V字型に脚を広げ、後ろにお尻を突き出して、
ただ体を震わせているだけなのだ。
こっちに攻撃できる姿勢ではない。
僕は更に奥、お尻の穴から女性のクレヴァスのほうへ顔をうずめると、
ちょうどアイラムのお尻と垂直になるように膝立ちになり、舌を必死に蠢かせる。
「ふぁああっ、だめだよぉ……お尻も、オマンコもなんて、っふぐうっ……!」
全身を痙攣させてゆくアイラム。
僕は彼女の太ももに手を回し、更に舌のスピードを上げようとすると……。
「――ふぐうっ!」
突然、アイラムの全体重が僕の顔面に降りてくる。
彼女は垂直に立つ僕の顔面を、まるで椅子の座位のように扱い座ったのだ。
「ふふ……お互い楽しまなきゃね?」
アイラムの妖しい響きを含んだ言葉。
僕はしかし、彼女のお尻に視界も奪われており、彼女が何をしようとしているのか把握できない。
たいして重くはないものの、しかし体力を奪われ続けるのは得策ではないので、
膝立ちから崩した正座の姿勢になる僕。
そんな中、抱えていた彼女の脚の筋肉が蠢くのを手で察知した。
脚……さっき、その脚の表面に亀頭をこすりつけるだけで盛大に果ててしまった、魔性の脚。
その先、爪先が――僕のブリーフの上から、亀頭をぎゅっと鷲掴んできた。
「んぐううううううううううううっ!」
「はは! みっともない声! ほ~ら、クンニも続けなきゃ負けちゃうよ~」
アイラムの笑い声に、しかし僕は反論する余裕すらなかった。
そもそもアイラムの股間に顔をうずめていることにより呼吸が困難だったし、
ショーツの上から僕のペニスをいじるアイラムの技は、ユキナ以上に的確なものだったからだ。
足の親指と人差し指でカリの下を鷲掴み、それを不規則に上下させる。
もう片方の足は袋をこねくり、時折筋を強くつまんだり、
亀頭を親指の腹でくにゅくにゅいじくっては、再び袋をこねくり出す。
アイラムの人間椅子と化した僕は、その足技に際限なく興奮を高めていた。
もはや舌を動かす余裕もなく、呼吸だけをすることに尽力しつつ、
股間のものを引いて快楽から逃げることしかできない。
「クスクス、クスクス……」
「…………!」
とあることに気づく。
アイラムの息づかいとは別に、女の子の声が複数聞こえるのだ。
それは、人間の言葉は扱えなくとも感情の起伏だけは知る魔物……
……美しいサキュバスの群れの笑い声に違いない。
(僕の、こんなみっともない姿を……大勢のサキュバス達に見られて、小馬鹿にされてる……!)
もう限界だった。
「あら、サキュバス達に笑われて興奮しているの?」アイラムも小馬鹿にしたような口調で言った。
「世界の平和を守る勇者っていうから、どんな聖人かと思えば……
……ただのド変態、ただのドマゾ、聖人というより精子人ね、あはは!
何が伝説の勇者よ!
魔物に足でオチンチンしごかれただけで涎垂らしてよがっちゃってさ!
魔物の群れの真ん中で、剣も鎧も脱ぎ捨てて間抜けにも素っ裸になってよがっちゃってさ!
もうあんたなんて勇者じゃないわ、豚勇者よ!
ほら、豚勇者、さっさとイっちゃいなよ!
大勢の魔物に見られて、きったない精子をドピュドピュ出しちゃいなよ!」
「ふ……ふああああああああああああああああああああああああああああん!」
絶頂。脳内を白い閃光が覆い、腰がおかしくなったかのように痙攣する。
やがて――僕はベッドに力なくくずおれる。
人間椅子から脱し、そこにあった光景は……。
「ああ……そんな!」
ベッドの周りには、30匹はいるであろうサキュバスの群れが集まってきていた。
そのうち一人が口元にあわせた両手を近づけ、
何かを口に含み、口内でゆすいでは、両手に戻して隣のサキュバスに回している。
サキュバス達はそれを心待ちにしているように、その液体に見入っている。
液体で口内でゆすいだサキュバス達の唇の端には、白い液体がにじんでいる――。
――僕の出した精子を、30匹ものサキュバス達が味わっていたのだ。
「あら、もうビンビンじゃない、豚勇者」
そんな僕の隣で、あざけるように笑うアイラム。
僕はアイラムを睨みつけようとするが、
あんなあられもない姿を見られている以上、その眼光に威厳はない。
「期待しているんでしょ?」
アイラムはリップの塗ってある瑞々しい下唇に人差し指を当てながら続けた。
「あと一回イカしてくれる、って思っているんでしょう?
勝負のどさくさに紛れて思いっきり気持ちよくなりたい、って思っているんでしょう?」
「そ、そんなこと……!」
「あるわよ。顔に書いてあるわ。睨んでいるようで、期待するような色が濃い。
ホント、豚みたいに卑しい勇者ね。
そんな豚勇者が、サキュバスの女王たる私に触れられると思って? おぞましい!」
そう言って彼女はサキュバスの群れをのけてベッドから降りる。
「に、逃げるのか!」
「当たり前じゃない。あんたみたいな豚につきまとわれたら迷惑よ」
「約束は破らないって言ったじゃないか!
キミをイカせれば魔王の元へ連れて行ってくれるって言ったじゃないか!」
「ええ。その通りよ」
「だったら戻って……!」
「その必要はないわ……あんたはあと一分後には果てて、私の勝ちになるから」
「何を言って……」
「あんたは自分の手で果てるのよ。その短小のチンポをこすって、自ら負けを認めるの」
アイラムの確信を持っているような声。
僕は訳がわからず混乱する。
「ちなみに、あんたが勝ったら私が魔王を裏切る、っていう代償のかわりに、
あんたが負けたら私に払う代償、まだ言ってなかったわね」
「――そんなの、聞いていない!」
「虫が良すぎるわよ。
等価交換の法則、私の賭けたものに見合う何かをあんたにも賭けてもらう。それは……」
アイラムの声が止まった途端、
ベッドの周囲にいたサキュバス達の精子堪能会は終わったらしい。
見目麗しい彼女たちは顔を真っ赤に染め、
口を半開きにしながら僕の近くへと身を乗り出してくる。
「――私の部下、サキュバス達の餌になること」
「――――!」
先ほどのアイラムの予言。
さっきまでは意味不明だったものの、その時には僕にも心当たりが生まれていた。
口を半開きにし、唾液のたゆたう口内をあられもなく見せつけ、
舌を伸ばしてくる30匹近くのサキュバス達。
ショートカットの子、ロングヘアーの子、アイラム以上に豊満な胸の子、
逆に幼児のようにつるぺたな胸の子、小ぶりなお尻の子、むっちり張ったお尻の子、
マイクロビキニ姿の子、ユキナのようにいやらしいワンピースを着た子――
――あらゆる魅力に富んだ低級魔物、サキュバスの群れ。
彼女たちは待っていた――僕の精子を。
――知らぬうちに、チャームの魔法にでもかけられていたのか。
あるいは僕自身の欲望だったのか。
僕はすでにギンギンに張っていたモノを擦っていた。
「ハァん……!」
「チュッ、チュグッ……!」
「んあ~~~~~~~……」
サキュバス達はそれぞれ、いやらしい嬌声を上げながら僕の精子を待ちわびる。
僕は、この勝負に勝たないと魔王を倒しに行けないとわかっていながら、
もう一度でもイけば負けてしまうとわかっていながら、
自らのオチンチンを徐々にスピードを上げて擦り立てる。
「聖剣ねぇ、ははっ!」
アイラムはサキュバス達の向こう、
僕の装備の置き去りにされた床から伝説の剣を握りながら小馬鹿にして笑う。
「あんたは聖剣握るより、その短小の精剣握ってるほうがお似合いよ。
さ、負けを認めなさい。
仲間を裏切って、それどころか世界中の魔物の驚異に怯える人間全員を裏切って、
低級魔物のサキュバスの顔を見るだけで盛大に精子をドッピュンドッピュン出しちゃいなさい!」
「あ――ぁああああああああああああああああああああああああああああ!」
果てる。
巻き散る精子はサキュバスの群れへ跳び。
彼女たちは必死でそれに舌を伸ばし、隣のサキュバスの頬にかかってはそれを舐め、
口内に入っては口移しでそれを奪い、浅ましくも精子争奪戦を繰り広げる。
再び屹立するオチンチン。
もはや僕は、アイラムほどの美女ではない彼女たちに向かって精液をはき出し続けるしかなかった……。
勇者誘惑(その3)サキュバスクイーン
「ジョー、大丈夫か!」
ケインの声に、ジョーは震えながら立ち上がる。
「大丈夫だ、まだ薬草がある」
「薬草程度ではその傷は……」
「しかしケイン、お前の魔法力はほんのわずかだ。回復アイテムも少ない。というのに――」
見れば、王座の前、なんのダメージも受けていないと言わんばかりに威厳を持つ魔王が不敵に笑っていた。
「――奴を倒すには、俺たちでは力不足のようだ」
「であれば……」
「大丈夫じゃよ」血だらけになりながらも、勇者に守ってもらったの杖を握るグエンが力強く遮った。
「勇者殿は必ず戻ってくる。古来より魔を打ち砕く血を継いだ勇者殿が、必ず戻ってくる。
その時まで持ちこたえるのじゃ!」
ジョー達は頷きあうと、鬨の声を上げ、魔王に向かって走り始めた……!
◆
魔王城7F、サキュバスの巣。
僕とアイラムはベッドを前に、お互い服をぬいで下着姿になる。
と言っても、アイラムはホットパンツを脱いだだけだったが、
僕は神のご加護のある軽鎧を脱いだため、まったくの無防備になったと言っていい。
「それ……尻尾?」
見ると、アイラムのお尻の上、ちょうど背骨と恥骨との連結部から、
白い肌とはうって変わって黒い尻尾が生えており、
その先端はまるで男のモノのようにぷっくりと丸く膨れていた。
「そ。サキュバスはデーモンの末裔だからね」
そう言って尻尾を左右に振るアイラム。
どうやら自由に動かせるらしい。これにも注意しておかないと。
やがて、二人はベッドに入る。
途端、僕は膝立ちになると、アイラムのお尻にショーツの上から顔をうずめた。
まだベッドの上で立ったままだったアイラムの不意をついたのだ。
「や……そんな、いきなり……!」
言いながら逃げるようにお尻を振るアイラム。
その小ぶりながらもむっちりと肉の詰まったお尻が揺れるのを見て、僕は完全に勃起してしまっていた。
しかし、相手に攻撃をさせる暇を与えるつもりはない。
彼女のアナルがあるであろう場所を舌でなぞりながら、ショーツをたくし上げてTバック状にする。
ぷるん、とつややかな尻肉があふれ出ては揺れる。
「あふん! ……そんなとこ……汚い……ひゃあっ!」
どうやらアナルは苦手らしい。
ちょうど上に見える彼女の尻尾も、プルプルと小刻みに震えているようだった。
ここを重点的に攻めれば、一方的に勝負をつけられそうだ。
なんといっても、アイラムは逆V字型に脚を広げ、後ろにお尻を突き出して、
ただ体を震わせているだけなのだ。
こっちに攻撃できる姿勢ではない。
僕は更に奥、お尻の穴から女性のクレヴァスのほうへ顔をうずめると、
ちょうどアイラムのお尻と垂直になるように膝立ちになり、舌を必死に蠢かせる。
「ふぁああっ、だめだよぉ……お尻も、オマンコもなんて、っふぐうっ……!」
全身を痙攣させてゆくアイラム。
僕は彼女の太ももに手を回し、更に舌のスピードを上げようとすると……。
「――ふぐうっ!」
突然、アイラムの全体重が僕の顔面に降りてくる。
彼女は垂直に立つ僕の顔面を、まるで椅子の座位のように扱い座ったのだ。
「ふふ……お互い楽しまなきゃね?」
アイラムの妖しい響きを含んだ言葉。
僕はしかし、彼女のお尻に視界も奪われており、彼女が何をしようとしているのか把握できない。
たいして重くはないものの、しかし体力を奪われ続けるのは得策ではないので、
膝立ちから崩した正座の姿勢になる僕。
そんな中、抱えていた彼女の脚の筋肉が蠢くのを手で察知した。
脚……さっき、その脚の表面に亀頭をこすりつけるだけで盛大に果ててしまった、魔性の脚。
その先、爪先が――僕のブリーフの上から、亀頭をぎゅっと鷲掴んできた。
「んぐううううううううううううっ!」
「はは! みっともない声! ほ~ら、クンニも続けなきゃ負けちゃうよ~」
アイラムの笑い声に、しかし僕は反論する余裕すらなかった。
そもそもアイラムの股間に顔をうずめていることにより呼吸が困難だったし、
ショーツの上から僕のペニスをいじるアイラムの技は、ユキナ以上に的確なものだったからだ。
足の親指と人差し指でカリの下を鷲掴み、それを不規則に上下させる。
もう片方の足は袋をこねくり、時折筋を強くつまんだり、
亀頭を親指の腹でくにゅくにゅいじくっては、再び袋をこねくり出す。
アイラムの人間椅子と化した僕は、その足技に際限なく興奮を高めていた。
もはや舌を動かす余裕もなく、呼吸だけをすることに尽力しつつ、
股間のものを引いて快楽から逃げることしかできない。
「クスクス、クスクス……」
「…………!」
とあることに気づく。
アイラムの息づかいとは別に、女の子の声が複数聞こえるのだ。
それは、人間の言葉は扱えなくとも感情の起伏だけは知る魔物……
……美しいサキュバスの群れの笑い声に違いない。
(僕の、こんなみっともない姿を……大勢のサキュバス達に見られて、小馬鹿にされてる……!)
もう限界だった。
「あら、サキュバス達に笑われて興奮しているの?」アイラムも小馬鹿にしたような口調で言った。
「世界の平和を守る勇者っていうから、どんな聖人かと思えば……
……ただのド変態、ただのドマゾ、聖人というより精子人ね、あはは!
何が伝説の勇者よ!
魔物に足でオチンチンしごかれただけで涎垂らしてよがっちゃってさ!
魔物の群れの真ん中で、剣も鎧も脱ぎ捨てて間抜けにも素っ裸になってよがっちゃってさ!
もうあんたなんて勇者じゃないわ、豚勇者よ!
ほら、豚勇者、さっさとイっちゃいなよ!
大勢の魔物に見られて、きったない精子をドピュドピュ出しちゃいなよ!」
「ふ……ふああああああああああああああああああああああああああああん!」
絶頂。脳内を白い閃光が覆い、腰がおかしくなったかのように痙攣する。
やがて――僕はベッドに力なくくずおれる。
人間椅子から脱し、そこにあった光景は……。
「ああ……そんな!」
ベッドの周りには、30匹はいるであろうサキュバスの群れが集まってきていた。
そのうち一人が口元にあわせた両手を近づけ、
何かを口に含み、口内でゆすいでは、両手に戻して隣のサキュバスに回している。
サキュバス達はそれを心待ちにしているように、その液体に見入っている。
液体で口内でゆすいだサキュバス達の唇の端には、白い液体がにじんでいる――。
――僕の出した精子を、30匹ものサキュバス達が味わっていたのだ。
「あら、もうビンビンじゃない、豚勇者」
そんな僕の隣で、あざけるように笑うアイラム。
僕はアイラムを睨みつけようとするが、
あんなあられもない姿を見られている以上、その眼光に威厳はない。
「期待しているんでしょ?」
アイラムはリップの塗ってある瑞々しい下唇に人差し指を当てながら続けた。
「あと一回イカしてくれる、って思っているんでしょう?
勝負のどさくさに紛れて思いっきり気持ちよくなりたい、って思っているんでしょう?」
「そ、そんなこと……!」
「あるわよ。顔に書いてあるわ。睨んでいるようで、期待するような色が濃い。
ホント、豚みたいに卑しい勇者ね。
そんな豚勇者が、サキュバスの女王たる私に触れられると思って? おぞましい!」
そう言って彼女はサキュバスの群れをのけてベッドから降りる。
「に、逃げるのか!」
「当たり前じゃない。あんたみたいな豚につきまとわれたら迷惑よ」
「約束は破らないって言ったじゃないか!
キミをイカせれば魔王の元へ連れて行ってくれるって言ったじゃないか!」
「ええ。その通りよ」
「だったら戻って……!」
「その必要はないわ……あんたはあと一分後には果てて、私の勝ちになるから」
「何を言って……」
「あんたは自分の手で果てるのよ。その短小のチンポをこすって、自ら負けを認めるの」
アイラムの確信を持っているような声。
僕は訳がわからず混乱する。
「ちなみに、あんたが勝ったら私が魔王を裏切る、っていう代償のかわりに、
あんたが負けたら私に払う代償、まだ言ってなかったわね」
「――そんなの、聞いていない!」
「虫が良すぎるわよ。
等価交換の法則、私の賭けたものに見合う何かをあんたにも賭けてもらう。それは……」
アイラムの声が止まった途端、
ベッドの周囲にいたサキュバス達の精子堪能会は終わったらしい。
見目麗しい彼女たちは顔を真っ赤に染め、
口を半開きにしながら僕の近くへと身を乗り出してくる。
「――私の部下、サキュバス達の餌になること」
「――――!」
先ほどのアイラムの予言。
さっきまでは意味不明だったものの、その時には僕にも心当たりが生まれていた。
口を半開きにし、唾液のたゆたう口内をあられもなく見せつけ、
舌を伸ばしてくる30匹近くのサキュバス達。
ショートカットの子、ロングヘアーの子、アイラム以上に豊満な胸の子、
逆に幼児のようにつるぺたな胸の子、小ぶりなお尻の子、むっちり張ったお尻の子、
マイクロビキニ姿の子、ユキナのようにいやらしいワンピースを着た子――
――あらゆる魅力に富んだ低級魔物、サキュバスの群れ。
彼女たちは待っていた――僕の精子を。
――知らぬうちに、チャームの魔法にでもかけられていたのか。
あるいは僕自身の欲望だったのか。
僕はすでにギンギンに張っていたモノを擦っていた。
「ハァん……!」
「チュッ、チュグッ……!」
「んあ~~~~~~~……」
サキュバス達はそれぞれ、いやらしい嬌声を上げながら僕の精子を待ちわびる。
僕は、この勝負に勝たないと魔王を倒しに行けないとわかっていながら、
もう一度でもイけば負けてしまうとわかっていながら、
自らのオチンチンを徐々にスピードを上げて擦り立てる。
「聖剣ねぇ、ははっ!」
アイラムはサキュバス達の向こう、
僕の装備の置き去りにされた床から伝説の剣を握りながら小馬鹿にして笑う。
「あんたは聖剣握るより、その短小の精剣握ってるほうがお似合いよ。
さ、負けを認めなさい。
仲間を裏切って、それどころか世界中の魔物の驚異に怯える人間全員を裏切って、
低級魔物のサキュバスの顔を見るだけで盛大に精子をドッピュンドッピュン出しちゃいなさい!」
「あ――ぁああああああああああああああああああああああああああああ!」
果てる。
巻き散る精子はサキュバスの群れへ跳び。
彼女たちは必死でそれに舌を伸ばし、隣のサキュバスの頬にかかってはそれを舐め、
口内に入っては口移しでそれを奪い、浅ましくも精子争奪戦を繰り広げる。
再び屹立するオチンチン。
もはや僕は、アイラムほどの美女ではない彼女たちに向かって精液をはき出し続けるしかなかった……。
勇者、誘惑(その2)サキュバスクイーン
・18禁注意
勇者、誘惑(その2)サキュバスクイーン
魔王城7F。
「くっ……さすがに敵も手強いのぉ」
魔法使いのグエンが傷ついた腕をさすりながらつぶやいた。
僧侶のケインはそんなグエンに回復魔法を唱えつつ、魔法力を回復するドリンクをがぶ飲みしていた。
「それだけ魔王に近づいてるってことだろ。恐らく次のフロアにいるだろう」
戦士のジョーは剣の刃を懐紙で拭いながら言う。
確かに、上に登るにつれ敵は強くなってきていた。
それだけ敵も本気になってきたということだろう。
「回復アイテムもそろそろ尽きてきたね」
僕はアイテム袋の中を見ながら言う。
「急いで魔王の元へ……! ケイン、後ろ!」
回復魔法を唱えていたケインの後ろから迫ってきた魔物……それはサキュバスだった。
豊満な肢体をレザーのビキニやミニスカートで覆い、きゅっと引き締まったお腹は丸見え、
胸元や太もも大きく開いた挑発的な外見。
昨日の夜のこともあって、そんなサキュバスを見て、助ける前に唾を飲んでしまう。
そんなサキュバスに雷の呪文をくらわせるグエン。
サキュバスは体を痙攣させながらその場にくずおれた。
(ああ、何を考えているんだ、僕は!)
自己嫌悪に陥る。
仲間のピンチを前に、敵の魅力に屈しそうになるだなんて。
それに、お金のことだってそうだ。
もし首尾良く魔王を倒して、解散するときには、お金を山分けすることになる。
その時に10万ゴールドもなくなっていたら怪しまれてしまうだろう。
ああ、僕は一体どうしてしまったんだ……。
「ふぅ……まったく、気を抜けんのぉ」
「まったくだぜ。よし、そろそろ階段を登るぞ」
皆で準備を整え、階段を登ろうとすると……階段の上の扉が音を立てて閉まりはじめた。
「急げ!」
扉へ急ぐ。閉じるスピードからして、このままのスピードなら間に合う――!
「しまった!」
「!」
後ろからグエンの声。
見ると、グエンが大事にしていた杖を取り落としたところだった。
一年の旅を共にしてきた大切な杖……グエンは悔しそうな顔をしつつ階段を登る……。
――僕は一人、階段を駆け下りていた。
「勇者殿!」
「いいんだ、先へ!」
階段を落ちてゆく杖を拾うと、上を見る。
扉は今にも閉まりそうだった。
僕が槍投げの要領で投げた杖は、扉の向こうのジョーの手元に滑り込んだ。
「勇者!」
「僕は違う道を探す! 必ず追いつくから、魔王の元へ!」
僕の叫び声が届いたかどうか、扉は重厚な音をたてて閉まった。
「仕方ない……まだ行っていないルートから階段を探すか」
僕は一人、階段を降りる。
階段手前のエントランスには、雷に打たれて力尽きたサキュバスが倒れていた。
ムッチリと張ったお尻がスカートを張り出し、
またマイクロビキニに包まれた乳房はむにゅりと形をひしゃげさせている。
(馬鹿! 死んだ魔物をなにまじまじと見ているんだ!)
そう、昨日の夜、ユキナの足でいじめ抜かれてから、
町の女性や女性型魔物を見るだけでドキドキしてしまうようになっていた。
今まで世界の平和を守るため、神聖な勇者という仕事についていたのに、
たった一晩女性と接しただけでこんな腑抜けになってしまうなんて……。
「……ああ、もう、そんなことはどうでもいいんだ! 早く皆の元へ急がないと」
僕は魔王城の入り組んだ道を進み出した。時折出てくる魔物からは逃げる。
回復アイテムもほとんどジョーに預けていたから、僕には低レベルの回復魔法しか回復手段がない。
なんとかこのピンチを切り抜けなければ……。
……やがて、入り組んだ道の最奥に扉を見つけた。
重厚な作りの扉。明かに中に重要な何かがあることを示唆している。
階段があればいい、とその扉を開けると……そこは真っ暗闇だった。
「ランプもないのか……仕方ない、このまま進むか」
恐る恐る暗闇の中を進んでゆく。
魔物が攻め入ってきたらピンチだけれど、先へ進んでもその様子はなかった。
しかし――。
「――しまった!」
かなり進んだところで、扉が音をたてて閉まり始めた。
僕は急いで戻るものの、もう遅い。扉は完全に閉まってしまった。
途端、部屋に明かりが灯る。
明かになった部屋の壁には――ぎっしりと、サキュバスの群れが立っていた。
「罠だったのか!」
僕は伝説の剣を構えながら叫ぶ。
しかし彼女たちは戦おうとはせず、剣を構えて震える僕を見ながらクスクスと笑っていた。
そんな彼女たちの、それぞれの蠱惑的な肢体を見せつけるようなファッションに、
僕はどうしてもドキドキしてしまう。
「そんな物騒なものはしまいなさいな」
「!」
人間の言葉が聞こえ、そちらを見る。
そこには、群がるサキュバスの中でも随一に華麗なサキュバスが立っていた。
それは水着ではなく、下着というべきだろう。
美しい花の装飾に彩られた黒のブラジャーに包まれた胸は、細い体のラインを崩すほど大きすぎず、
しかし谷間の影が色濃く見えるほどにふくよかで、小玉のスイカが詰まっているよう。
細い体と相まって逆に艶めかしい胸元には、
ラメのようなものがかかっているのかキラキラと輝いていて注目せざるを得ない。
また、その下にはサイズの小さいピンクのホットパンツを履いており、太ももの付け根まで丸見えで、
そんな普段着にブラというアンバランスなコーディネーションが、一層エロティックに見えてしまう。
シャギーショートの黒髪に包まれた顔はどこか幼く、
しかし愛嬌のある目や挑戦的に弧を描く唇は妖艶さを振りまいていた。
いや、そんなことはどうでもいいんだ。
どうして知能の低い魔物が人間の言葉をしゃべれるんだ?
「私は魔物の中でもインテリジェンスが高い、魔王の幹部だからよ」
僕の疑問を察して答えるサキュバス。
その感情の起伏に富んだ声は、まるでうら若い人間の少女としゃべっているようで、
その蠱惑的な姿と相まって更にドキドキしてしまう。
「ま、剣は納めなさいな。私達は貴方を武力で嬲り殺す、なんて無粋な真似はしないわよ。
あ、紹介が遅れたわね。私はサキュバスクイーン、アイラムよ」
そうサキュバスクイーン、アイラムが言うと、周囲のサキュバス達もクスクスと笑い始める。
(馬鹿にされてる……なけなしの魔法力で一掃してもいいけど、撃ち漏らしたらリンチされちゃうし……)
僕は仕方なく、剣を鞘に収める。
「で、僕をどうするつもりだ? 魔王の元に連れて行くのか?」
「だから、そういうつっけんどんな態度にならないの。
場合によっては貴方の望み通りにしてあげようって言うんだから」
「なんだって?」
「仲間の元へ急ぎたいのでしょう? 私とのちょっとした勝負に勝ったら、隠し階段の場所を教えてあげるわ」
そんな都合の良い話があるのか?
いぶかしがりながらアイラムを見ていると、アイラムは肩をすくめた。
「確かに、私は魔王直属の部下だけど、あの魔王、
私のかわいい部下ととっかえひっかえセックスしたいだけなのよ。
だから私達は特攻目的のザコ敵としてしか使われないし、
魔王のお気に入りはこんな奥底の部屋で軟禁されてるの。
私としては、貴方たちが魔王を倒してくれたほうが都合がいいのよ」
よくわからないが、魔物の間にもいろいろあるらしい。
僕はわかった、と頷くと、アイラムの目を睨みつけながら聞く。
「で、一体どんな勝負をすればいいの?」
「ま、いわゆるBFってやつね」
「……BF?」
「バトルファック……セックスの勝負よ」
「え……!」
思わずたじろいでしまう。
魔王城の最上階近く、こんな危険極まる場所で――彼女は一体、なにを言っているんだ?
「私を先にイカせたら貴方の勝ち。貴方が先にイったら私の勝ち。簡単な話でしょ?」
「な、なにを言って……ふざけているのか!」
「あら、切った張ったの物騒な勝負より、
お互い気持ちよくなれてスッキリする勝負のほうが建設的だと思わない?
私は趣味で、貴方は実益でセックスするだけじゃない」
そう言って妖しく笑むアイラム。
その大きな目に引き込まれそうになっていた僕は、あわてて視線をそらすものの、
どこを見ても蠱惑的な女性の肢体しかなくて、目の置き場がない。
「ただ、私はバトルファック慣れしてるから、さすがにハンデはあげるわよ」
アイラムは言いながら、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
「私は貴方を三回イカせたら勝ち。貴方は私をたった一回でもイカせたら勝ち。これでいい?」
「そ、そんなの……」
「あら、貴方もしかして未経験なの?」
「ち、違う!」
思わず声を荒らげて言ってしまう。
アイラムはあら意外、と口元に手を当てながら、しかしこちらに歩み寄るスピードは緩めない。
未経験……厳密に言えば、未経験には違いない。
昨日、確かに女体の神秘には触れたものの、ユキナは足で僕を虐めることしかしなかったし、
実際ユキナの足以外の部位が僕のモノに触れることはなかった。
もちろん女性の中に入れたりとか、そういう経験はない。
ただ、女性の喜ぶことはある程度心得たはずだ。
ユキナに強制されて、乳首や股間を顎が疲れるほどに舐めさせられて、
どこが敏感に反応したかは覚えている。
それに、どのみちこれを断ったところで、扉が閉められている以上、
彼女たちの拘束から逃れることはできないのだ。
だったら、相手が油断しているうちにアイラムをイカせて、
早いところ仲間の元へ急ぐ方が建設的だろう。
「私はただ、魔王みたいなごっつい男とネチネチ脂っこいエッチをするより、
かわいい男の子と瑞々しいエッチがしたいだけなのよ。
せっかくこっちは魔王を裏切ってまで手引きしてあげようとしているんだから、
これぐらいの対価を求めても当然でしょう?」
「……わかったよ。でも、約束を破ったらただじゃおかないからね」
「ええ……」
饒舌だったアイラムが言葉少なになるころには、すでに眼前にアイラムの顔があった。
大きな目は、ユキナの見透かしてくるような目とは違って、小悪魔的な、試すような色があった。
僕はその目に吸い込まれるように顔を寄せると、アイラムの小ぶりな唇をついばむ。
さっ、とアイラムの頬に朱がさした。
それを見て、僕はたまらない気持ちになって、強くアイラムの肩を掴むと、彼女の唇の間に舌を差し入れた。
彼女の唾液をちゅうっと吸い込む。
それは甘くて、鼻孔を溶かすような香りがする。
(ああ……頭がぼおっとしてくる……こんなかわいい女の子とキスしてるなんて……)
しかし、そんな暇はない。早くイカさなければ、ジョー達が危ないのだ。
僕は彼女の胸に掴みかかる。
ブラに包まれた豊満な乳房は、僕の指を吸い込んでゆきながら、
つかみかけたところでにゅるりと滑って逃げてゆく。
いくらつかもうとしても、肝心なところでゼリーのように逃げてゆく乳房に、
僕は舌を動かすことすら忘れて夢中になっていた。
「んふ……」
そんな僕を見てか、逆にアイラムが舌を蠢かせてきた。
僕の口内に入り込んでは、たっぷりと濃厚な唾液を送りつけてくるアイラム。
乳房の感触にアイラムの唾液だけで、僕のモノは破裂しそうなほどに膨らんでしまっていた。
「んむううううううううううううううっ!」
僕はまるで盛りのついた犬のように彼女の舌にしゃぶりつくと、右手は乳房を揉み、
左手は彼女の下半身……ホットパンツから伸びる脚に触れた。
ムチムチとした脚は、ユキナのしっとりと吸い付くような感触とは違って、
つるつるとなめらかでありながら、押し返すほどの張りがあった。
たまらず、その脚の間に右足を入れ込むと、股間に腰を押しつける。
「ふぁあっ……!」
アイラムの嬌声に気をよくした僕は、ズボンのチャックを開けて、
窮屈だったモノを取り出し、それを脚の間に差し入れた。
密着した太ももの間を、亀頭で出し入れする。
カリが太ももにひっかかり、力を込めてにゅるりと通り抜ける感覚に、
僕は夢中になってしまった。
(駄目だ……イキそうだ!)
脚、これがまずかった。
相手にとって大きな性感帯にはならない脚で、ここまで高ぶってしまったのは、
ひとえに昨晩のユキナのお仕置きが原因だ。
このままでは先にイってしまう……!
「ふふ……いいのよ、二回までなら出しても」
スマタに夢中になってキスすら忘れていた僕に、誘うような口調で語りかけるアイラム。
見れば、彼女は頬を真っ赤にしながら口を半開きにし、
中では唾液をたっぷりとたたえた舌がネチネチと蠢いていた。
「ああ……!」
たまらなく腰の動きを早めてしまう僕。
「一回出したほうが、持続力がつくというものよ。
まずは一度出して、気持ちを落ち着けてから本勝負に入った方がいいんじゃない?
それでもまだ一回は余裕があるんだから」
「い……言われなくても……わかってるっ……!」
僕はせめてと乳房を激しく揉みしだきながら腰を振りたくる。
僕の亀頭から出た先走り汁にねとつき、しかしぴったりと密着し閉じられた彼女の太ももを、
僕の亀頭が無理矢理入り込んでは逃げてゆく。
プラス、アイラムの瑞々しく張り詰めた乳房と、彼女が流し込んでくる甘い唾液――!
「ふ――ぁあああああああああああああああああああ!」
みっともない声を上げながら僕は果てる。
石造りの床に落ちてゆく僕の白濁液。
落ち着いた頃には、立っているのもつらいほどに脚ががくがくと震えていた。
「まずは一回……あと二回で私の勝ちね」
「くっ……」
僕は彼女の太ももから萎えたモノを抜く。
その際も抵抗する太ももに、果てたばかりの亀頭がまた少し膨らんでしまう。
「立ってやるのも辛いでしょう? 二回戦はベッドで、ね」
そう言って彼女が指差した先、部屋の片隅には、豪華なベッドがあった。
直径3メートルの正方形に近い形のベッドの上には垂れ幕が下がっており、
宿屋のVIP部屋にあったダブルベッドがかわいく見えるほどに豪勢な作りだ。
「の、望むところだ」
僕は不敵に笑んでみせて、ベッドへと歩を進めた……。
勇者、誘惑(その2)サキュバスクイーン
魔王城7F。
「くっ……さすがに敵も手強いのぉ」
魔法使いのグエンが傷ついた腕をさすりながらつぶやいた。
僧侶のケインはそんなグエンに回復魔法を唱えつつ、魔法力を回復するドリンクをがぶ飲みしていた。
「それだけ魔王に近づいてるってことだろ。恐らく次のフロアにいるだろう」
戦士のジョーは剣の刃を懐紙で拭いながら言う。
確かに、上に登るにつれ敵は強くなってきていた。
それだけ敵も本気になってきたということだろう。
「回復アイテムもそろそろ尽きてきたね」
僕はアイテム袋の中を見ながら言う。
「急いで魔王の元へ……! ケイン、後ろ!」
回復魔法を唱えていたケインの後ろから迫ってきた魔物……それはサキュバスだった。
豊満な肢体をレザーのビキニやミニスカートで覆い、きゅっと引き締まったお腹は丸見え、
胸元や太もも大きく開いた挑発的な外見。
昨日の夜のこともあって、そんなサキュバスを見て、助ける前に唾を飲んでしまう。
そんなサキュバスに雷の呪文をくらわせるグエン。
サキュバスは体を痙攣させながらその場にくずおれた。
(ああ、何を考えているんだ、僕は!)
自己嫌悪に陥る。
仲間のピンチを前に、敵の魅力に屈しそうになるだなんて。
それに、お金のことだってそうだ。
もし首尾良く魔王を倒して、解散するときには、お金を山分けすることになる。
その時に10万ゴールドもなくなっていたら怪しまれてしまうだろう。
ああ、僕は一体どうしてしまったんだ……。
「ふぅ……まったく、気を抜けんのぉ」
「まったくだぜ。よし、そろそろ階段を登るぞ」
皆で準備を整え、階段を登ろうとすると……階段の上の扉が音を立てて閉まりはじめた。
「急げ!」
扉へ急ぐ。閉じるスピードからして、このままのスピードなら間に合う――!
「しまった!」
「!」
後ろからグエンの声。
見ると、グエンが大事にしていた杖を取り落としたところだった。
一年の旅を共にしてきた大切な杖……グエンは悔しそうな顔をしつつ階段を登る……。
――僕は一人、階段を駆け下りていた。
「勇者殿!」
「いいんだ、先へ!」
階段を落ちてゆく杖を拾うと、上を見る。
扉は今にも閉まりそうだった。
僕が槍投げの要領で投げた杖は、扉の向こうのジョーの手元に滑り込んだ。
「勇者!」
「僕は違う道を探す! 必ず追いつくから、魔王の元へ!」
僕の叫び声が届いたかどうか、扉は重厚な音をたてて閉まった。
「仕方ない……まだ行っていないルートから階段を探すか」
僕は一人、階段を降りる。
階段手前のエントランスには、雷に打たれて力尽きたサキュバスが倒れていた。
ムッチリと張ったお尻がスカートを張り出し、
またマイクロビキニに包まれた乳房はむにゅりと形をひしゃげさせている。
(馬鹿! 死んだ魔物をなにまじまじと見ているんだ!)
そう、昨日の夜、ユキナの足でいじめ抜かれてから、
町の女性や女性型魔物を見るだけでドキドキしてしまうようになっていた。
今まで世界の平和を守るため、神聖な勇者という仕事についていたのに、
たった一晩女性と接しただけでこんな腑抜けになってしまうなんて……。
「……ああ、もう、そんなことはどうでもいいんだ! 早く皆の元へ急がないと」
僕は魔王城の入り組んだ道を進み出した。時折出てくる魔物からは逃げる。
回復アイテムもほとんどジョーに預けていたから、僕には低レベルの回復魔法しか回復手段がない。
なんとかこのピンチを切り抜けなければ……。
……やがて、入り組んだ道の最奥に扉を見つけた。
重厚な作りの扉。明かに中に重要な何かがあることを示唆している。
階段があればいい、とその扉を開けると……そこは真っ暗闇だった。
「ランプもないのか……仕方ない、このまま進むか」
恐る恐る暗闇の中を進んでゆく。
魔物が攻め入ってきたらピンチだけれど、先へ進んでもその様子はなかった。
しかし――。
「――しまった!」
かなり進んだところで、扉が音をたてて閉まり始めた。
僕は急いで戻るものの、もう遅い。扉は完全に閉まってしまった。
途端、部屋に明かりが灯る。
明かになった部屋の壁には――ぎっしりと、サキュバスの群れが立っていた。
「罠だったのか!」
僕は伝説の剣を構えながら叫ぶ。
しかし彼女たちは戦おうとはせず、剣を構えて震える僕を見ながらクスクスと笑っていた。
そんな彼女たちの、それぞれの蠱惑的な肢体を見せつけるようなファッションに、
僕はどうしてもドキドキしてしまう。
「そんな物騒なものはしまいなさいな」
「!」
人間の言葉が聞こえ、そちらを見る。
そこには、群がるサキュバスの中でも随一に華麗なサキュバスが立っていた。
それは水着ではなく、下着というべきだろう。
美しい花の装飾に彩られた黒のブラジャーに包まれた胸は、細い体のラインを崩すほど大きすぎず、
しかし谷間の影が色濃く見えるほどにふくよかで、小玉のスイカが詰まっているよう。
細い体と相まって逆に艶めかしい胸元には、
ラメのようなものがかかっているのかキラキラと輝いていて注目せざるを得ない。
また、その下にはサイズの小さいピンクのホットパンツを履いており、太ももの付け根まで丸見えで、
そんな普段着にブラというアンバランスなコーディネーションが、一層エロティックに見えてしまう。
シャギーショートの黒髪に包まれた顔はどこか幼く、
しかし愛嬌のある目や挑戦的に弧を描く唇は妖艶さを振りまいていた。
いや、そんなことはどうでもいいんだ。
どうして知能の低い魔物が人間の言葉をしゃべれるんだ?
「私は魔物の中でもインテリジェンスが高い、魔王の幹部だからよ」
僕の疑問を察して答えるサキュバス。
その感情の起伏に富んだ声は、まるでうら若い人間の少女としゃべっているようで、
その蠱惑的な姿と相まって更にドキドキしてしまう。
「ま、剣は納めなさいな。私達は貴方を武力で嬲り殺す、なんて無粋な真似はしないわよ。
あ、紹介が遅れたわね。私はサキュバスクイーン、アイラムよ」
そうサキュバスクイーン、アイラムが言うと、周囲のサキュバス達もクスクスと笑い始める。
(馬鹿にされてる……なけなしの魔法力で一掃してもいいけど、撃ち漏らしたらリンチされちゃうし……)
僕は仕方なく、剣を鞘に収める。
「で、僕をどうするつもりだ? 魔王の元に連れて行くのか?」
「だから、そういうつっけんどんな態度にならないの。
場合によっては貴方の望み通りにしてあげようって言うんだから」
「なんだって?」
「仲間の元へ急ぎたいのでしょう? 私とのちょっとした勝負に勝ったら、隠し階段の場所を教えてあげるわ」
そんな都合の良い話があるのか?
いぶかしがりながらアイラムを見ていると、アイラムは肩をすくめた。
「確かに、私は魔王直属の部下だけど、あの魔王、
私のかわいい部下ととっかえひっかえセックスしたいだけなのよ。
だから私達は特攻目的のザコ敵としてしか使われないし、
魔王のお気に入りはこんな奥底の部屋で軟禁されてるの。
私としては、貴方たちが魔王を倒してくれたほうが都合がいいのよ」
よくわからないが、魔物の間にもいろいろあるらしい。
僕はわかった、と頷くと、アイラムの目を睨みつけながら聞く。
「で、一体どんな勝負をすればいいの?」
「ま、いわゆるBFってやつね」
「……BF?」
「バトルファック……セックスの勝負よ」
「え……!」
思わずたじろいでしまう。
魔王城の最上階近く、こんな危険極まる場所で――彼女は一体、なにを言っているんだ?
「私を先にイカせたら貴方の勝ち。貴方が先にイったら私の勝ち。簡単な話でしょ?」
「な、なにを言って……ふざけているのか!」
「あら、切った張ったの物騒な勝負より、
お互い気持ちよくなれてスッキリする勝負のほうが建設的だと思わない?
私は趣味で、貴方は実益でセックスするだけじゃない」
そう言って妖しく笑むアイラム。
その大きな目に引き込まれそうになっていた僕は、あわてて視線をそらすものの、
どこを見ても蠱惑的な女性の肢体しかなくて、目の置き場がない。
「ただ、私はバトルファック慣れしてるから、さすがにハンデはあげるわよ」
アイラムは言いながら、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
「私は貴方を三回イカせたら勝ち。貴方は私をたった一回でもイカせたら勝ち。これでいい?」
「そ、そんなの……」
「あら、貴方もしかして未経験なの?」
「ち、違う!」
思わず声を荒らげて言ってしまう。
アイラムはあら意外、と口元に手を当てながら、しかしこちらに歩み寄るスピードは緩めない。
未経験……厳密に言えば、未経験には違いない。
昨日、確かに女体の神秘には触れたものの、ユキナは足で僕を虐めることしかしなかったし、
実際ユキナの足以外の部位が僕のモノに触れることはなかった。
もちろん女性の中に入れたりとか、そういう経験はない。
ただ、女性の喜ぶことはある程度心得たはずだ。
ユキナに強制されて、乳首や股間を顎が疲れるほどに舐めさせられて、
どこが敏感に反応したかは覚えている。
それに、どのみちこれを断ったところで、扉が閉められている以上、
彼女たちの拘束から逃れることはできないのだ。
だったら、相手が油断しているうちにアイラムをイカせて、
早いところ仲間の元へ急ぐ方が建設的だろう。
「私はただ、魔王みたいなごっつい男とネチネチ脂っこいエッチをするより、
かわいい男の子と瑞々しいエッチがしたいだけなのよ。
せっかくこっちは魔王を裏切ってまで手引きしてあげようとしているんだから、
これぐらいの対価を求めても当然でしょう?」
「……わかったよ。でも、約束を破ったらただじゃおかないからね」
「ええ……」
饒舌だったアイラムが言葉少なになるころには、すでに眼前にアイラムの顔があった。
大きな目は、ユキナの見透かしてくるような目とは違って、小悪魔的な、試すような色があった。
僕はその目に吸い込まれるように顔を寄せると、アイラムの小ぶりな唇をついばむ。
さっ、とアイラムの頬に朱がさした。
それを見て、僕はたまらない気持ちになって、強くアイラムの肩を掴むと、彼女の唇の間に舌を差し入れた。
彼女の唾液をちゅうっと吸い込む。
それは甘くて、鼻孔を溶かすような香りがする。
(ああ……頭がぼおっとしてくる……こんなかわいい女の子とキスしてるなんて……)
しかし、そんな暇はない。早くイカさなければ、ジョー達が危ないのだ。
僕は彼女の胸に掴みかかる。
ブラに包まれた豊満な乳房は、僕の指を吸い込んでゆきながら、
つかみかけたところでにゅるりと滑って逃げてゆく。
いくらつかもうとしても、肝心なところでゼリーのように逃げてゆく乳房に、
僕は舌を動かすことすら忘れて夢中になっていた。
「んふ……」
そんな僕を見てか、逆にアイラムが舌を蠢かせてきた。
僕の口内に入り込んでは、たっぷりと濃厚な唾液を送りつけてくるアイラム。
乳房の感触にアイラムの唾液だけで、僕のモノは破裂しそうなほどに膨らんでしまっていた。
「んむううううううううううううううっ!」
僕はまるで盛りのついた犬のように彼女の舌にしゃぶりつくと、右手は乳房を揉み、
左手は彼女の下半身……ホットパンツから伸びる脚に触れた。
ムチムチとした脚は、ユキナのしっとりと吸い付くような感触とは違って、
つるつるとなめらかでありながら、押し返すほどの張りがあった。
たまらず、その脚の間に右足を入れ込むと、股間に腰を押しつける。
「ふぁあっ……!」
アイラムの嬌声に気をよくした僕は、ズボンのチャックを開けて、
窮屈だったモノを取り出し、それを脚の間に差し入れた。
密着した太ももの間を、亀頭で出し入れする。
カリが太ももにひっかかり、力を込めてにゅるりと通り抜ける感覚に、
僕は夢中になってしまった。
(駄目だ……イキそうだ!)
脚、これがまずかった。
相手にとって大きな性感帯にはならない脚で、ここまで高ぶってしまったのは、
ひとえに昨晩のユキナのお仕置きが原因だ。
このままでは先にイってしまう……!
「ふふ……いいのよ、二回までなら出しても」
スマタに夢中になってキスすら忘れていた僕に、誘うような口調で語りかけるアイラム。
見れば、彼女は頬を真っ赤にしながら口を半開きにし、
中では唾液をたっぷりとたたえた舌がネチネチと蠢いていた。
「ああ……!」
たまらなく腰の動きを早めてしまう僕。
「一回出したほうが、持続力がつくというものよ。
まずは一度出して、気持ちを落ち着けてから本勝負に入った方がいいんじゃない?
それでもまだ一回は余裕があるんだから」
「い……言われなくても……わかってるっ……!」
僕はせめてと乳房を激しく揉みしだきながら腰を振りたくる。
僕の亀頭から出た先走り汁にねとつき、しかしぴったりと密着し閉じられた彼女の太ももを、
僕の亀頭が無理矢理入り込んでは逃げてゆく。
プラス、アイラムの瑞々しく張り詰めた乳房と、彼女が流し込んでくる甘い唾液――!
「ふ――ぁあああああああああああああああああああ!」
みっともない声を上げながら僕は果てる。
石造りの床に落ちてゆく僕の白濁液。
落ち着いた頃には、立っているのもつらいほどに脚ががくがくと震えていた。
「まずは一回……あと二回で私の勝ちね」
「くっ……」
僕は彼女の太ももから萎えたモノを抜く。
その際も抵抗する太ももに、果てたばかりの亀頭がまた少し膨らんでしまう。
「立ってやるのも辛いでしょう? 二回戦はベッドで、ね」
そう言って彼女が指差した先、部屋の片隅には、豪華なベッドがあった。
直径3メートルの正方形に近い形のベッドの上には垂れ幕が下がっており、
宿屋のVIP部屋にあったダブルベッドがかわいく見えるほどに豪勢な作りだ。
「の、望むところだ」
僕は不敵に笑んでみせて、ベッドへと歩を進めた……。