ボクシングの前WBOスーパーフェザー級王者で5月に米国で敗れタイトルを失っていた伊藤雅雪(28)=横浜光=が13日、東京・後楽園ホールで行われたライト級10回戦でルーベン・マナカネ(26)=インドネシア=を6回1分8秒TKOで下し再起を飾った。初回のバッティングで右まぶたを腫らし2回以降は右目がほとんど見えない状態だったが、4回から得意の激戦に持ち込み5、6回で計4度のダウンを奪って圧勝した。
「中間距離で出入りのボクシングを試したかったが、その間に(頭を)もらってしまった。よかったのはKOできたことだけ。今後へのアピールとしては不十分だが、次で(世界王座挑戦者決定戦など)チャンスをもらえるという話もあるので頑張りたいです」と、伊藤。11月には第3子が誕生予定。念願の男の子だといい「息子にチャンピオンの姿を見せたい」と、最後は父親の顔で気合を入れ直していた。 (藤本敏和)