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2019年9月14日 紙面から
中日-阪神 5回裏無死一塁、阿部が左中間に適時二塁打を放つ=ナゴヤドームで(高岡辰伍撮影)
シュートを捉えた打球が左中間を抜けた。5点を追う5回無死一塁で阿部が西から適時二塁打。「何とか次につなげられるようにと考えながら打ちました。1本出て良かったです」。静まり返っていたナゴヤドームの竜党が一瞬、沸いた。
西とは5月10日の甲子園以来、4カ月ぶりの対戦。球の出どころが見にくい独特のフォームに苦しんだ。得点はこの1点のみ。阿部も6回2死満塁では中飛に倒れ、唇をかみしめた。
この日からナゴヤドームの選手プロデュースメニューに「マスター阿部の厳選芋焼酎」が加わった。シーズン最終盤では異例の新発売だ。担当者は「昨オフの段階では今年の活躍は予想できなかった。間に合って良かったです」と明かす。
阿部にとっても4年目で初の企画。それは活躍が認められ、「マスター」の愛称が定着しつつある証しでもある。「うれしいです。この顔でカクテルというイメージもないので、焼酎がいいかなと。渋い感じでいきたいです」。プロ入りしてから覚えた味で勝負する。
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