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南極隊員さん、教えて! 泉小で「教室」

南極地域観測隊員とライブ中継で話す子どもたち=金沢市泉小で

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 南極の昭和基地で働く隊員と児童が衛星回線を通じて交信する「南極教室」が十三日、金沢市泉小学校であった。同市高尾台出身の観測隊員松本なゆたさん(39)が、南極の自然や基地での仕事などを紹介。児童たちは約一万四千キロ離れた極限の世界に興味を膨らませ、活発に質問した。(平野誠也)

金沢出身・松本さんと交信

 六年生約百二十人が参加。「南極の松本さーん」と呼び掛けると、画像モニターに登場した。季節は日本と反対の冬の終わりで、松本さんは「現在の気温はマイナス二五度」と話した。金沢と南極の月平均気温を比べたグラフを示し「南極は夏でも、金沢の冬より寒い」と説明した。

 昨年十二月から第六十次観測隊員として滞在する松本さんは、地盤の動きなどを観測する自身の仕事や他の隊員の役割などを解説。「北極と南極のどちらが寒いか」といったクイズも出した。

 児童は、南極に行った理由や南極大陸の氷の厚さなどを次々に質問。「不便と思うことはあるか」と尋ねられ、松本さんは「(隊員)三十一人の共同生活なので、家でのように気楽に過ごすことはできず、譲り合って暮らす大変さと楽しさがある」と答えた。オーロラやペンギンの映像も上映され、児童たちは歓声を上げた。

 「オーロラがすごいきれいだった」と、笠間友里香さんは雄大な自然に引かれた様子。藤渓元仁(ふじたにげんと)君は「実際に南極に行ってみたいと思った」と話した。

 教室は国立極地研究所(東京都)が二〇〇四年から毎年、全国の小中学校などで開いている。本年度の開催は十七校で、北陸三県では泉小だけ。

 

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